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私が校長だったら今すぐ減らしたい仕事Best5【働き方改革】


たった数年働いた若人が偉そうに、ではあるが
完全に洗脳される前に、現場の悪しき風習に染まる前に退いた私だからこそ気付いたこともある。

私はとにかく「児童ファースト」な現場を望んでいた。本当に子どもの為になるのなら、嫌いな作業も残業も我慢できたが、どう考えても無くても直接子どもは困らない(そりゃあるに越したことはないがそれを全部しだしたら教員が死ぬ)仕事内容にはいつも腹を立てていた。
とにかく"児童のためになる時間"が欲しかった。そんな私が考える今すぐ無くした方が良い仕事について、ぜひ読んでほしい。

【第5位】テストの採点

とにかく委託したい。もちろん採点されたテストを担任が必ず目を通し、習熟度等の実態を把握する必要はある。が、採点をして名前の順に並び替え、その点数を記録するところまで委託したい、お願い。

もちろん、単位の付け忘れや、読み難い文字、そのクラスならではのルールや児童の特性等で配慮が必要なこともあるとは思うが、テストはテストだ。世の中に出れば担任の先生のおまけ♡なんて効かない。バツはバツだし、丸は丸だろ。だからテストは第三者の採点で良いのでは無いかと思う。

【第4位】研究授業の細案

大嫌いであったが研究授業自体は必要だと感じていた。逆にこれが全くの0になるとそれこそ教育は崩壊すると思うからだ。

だが、あの異常に細かい細案いるか?とは思っていた。誤字を直したり文を整えたりする時間があるならもっと他のことをすべきでは?重箱の隅をつつくように嬉々として、か,かを指摘してくるような奴もいてた。暇かよ。

本時の流れや目標、評価について、児童の様子や自分の指導観等、必要な点において簡潔にまとめたものを配布する。本当に時間をかけるべきなのは指導案を作ることではなく、日々の授業や児童との関係作りに精を出すことである。

【第3位】金の管理

毎月集金袋を忘れず配布し、次の日から金を集め、積立口座と教材口座に分けて、銀行まで振込に行く。払わない家庭には催促の電話。学期末には教材屋への支払いのため出金。年度末には会計監査を通し、会計報告を出す。

最強に地味で目立たないが、割と多額の金を扱うという気の遣う仕事であった。それこそ費用対効果に見合ってない、コストパフォーマンスの悪い業務である。特に「催促の電話」、これはドラマでよく見るような借金の取立てと同じで気が重く、心を鬼にしていつもコールしていた。これが本当に担任の仕事かどうか問いたい。

【第2位】学期ごとの所見

あなたの学校の通知簿はどのような形だろうか。毎学期、所見を書く欄があるだろうか?さあ、それにどれぐらい意味があるだろうか。

まず、1学期末には保護者との面談がある。その時に直接会って話をするのに同じ内容をちんたら書く必要はない、とにかく無駄、最早なにやってんの???あほ?って思っていた。同じように2学期末にも面談がある学校は同様の理由で、所見は必要が無い。

また、所見は児童の頑張りを褒めたり更なるやる気に繋がるものだ!と言いたいなら学期末に個人面談して直接話をする機会を設けたら良い。読めない漢字で難しい言葉を使って小さな文字でタラタラ書かれるより、面と向かって言われる方がずっと嬉しく、心に響くだろう。

年に1回、学年末に児童の様子、頑張っていた点、改善点を総括して書くので十分ではないだろうか。保護者の中には毎学期ほしぃ人もいるだろうがこちらはサービス業ではない。30人以上の所見を毎学期書く、なんて膨大な時間なんだ。結局、コピペのようにように何人も同じ内容、恥ずかしい、そんなものやめてしまえ、今すぐ。

【第1位】就業時間外の仕事(電話対応、保護者対応、児童対応、挨拶運動)

あ!た!り!ま!え!である、はやく気付け?
例えば銀行窓口は15時まで、15時半に行った時には対応して貰えない、至極当たり前の話であるのに何故学校だけ例外なんだ??
スーパーであれ、郵便局であれ、なんであれ、それぞれに労働者がおり、決められた時間でサービスを提供している。それに間に合わない相手に手を尽くす必要があるのか。

もちろん、保護者にも協力を仰ぐ。教員の就業時間について知らせ、怪我や体調のこと等、どうしても伝えたい内容がある際には職場に電話をかけることや、留守番に残す、連絡帳に必ず書く等、何か互いに取り決めを付け、子どもについて情報はきちんと共有できるよう工夫はしたい。

限りなく難しいが、教員の勤務時間前から児童が登校しているのもしんどい。喧嘩や怪我、盗難等のトラブルは余裕で発生するし、その責任の所在を巡りまたまたトラブル。地獄か?

余談だが、私の学校は6時40分から旗を持って通学路に立ち挨拶をするという気持ちの悪い挨拶運動が月に1回回ってきた。勤務開始時間の1時間前からの勤務をタダで命じられてるって何?これもおかしすぎる。常軌を逸した行動だった。

🐈🐈

もちろんローカルなルールもあるだろう。

特に都市部は「もう導入している」という働き方改革もあるのではないだろうか。実際私も他府県の友人と交流していると、進んでいるなあ、良いなあと思うことも多々あった。

学校という現場は、変化を恐れる。
何か1つ変えたくても多大な時間と労力と権力がいる。若い教員1人にできることは殆ど無かった。

でも、何が本当に大事なのか考えてほしい。

★子どもと直接関わる時間、
★子どもに教えるための教材研究・授業準備、
この2つの時間をきちんと確保し、
★教員が早く帰り元気に働く!!‪ ·͜·

これが可能な日本になることをいつも願っている。

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