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【ゆるぼ企画】一緒にミニボイスドラマを作りましょう!第2弾感想

こんにちは!抹茶Pです!
前回に引き続き、色々盛りだくさんだったので第2弾も感想を書かせていただこうと思います!ネタバレを含む記事なので、本編を聴いてから読んでくださると嬉しいです!


『【ゆるぼ企画】一緒にミニボイスドラマを作りましょう!』とは?

簡単に言うとねこなみですが?の抹茶Pが短いボイスドラマを色んな方と作りたいと思って始めた企画です。

詳細などは下記ツイートをご参照ください。



■第2弾ボイスドラマ本編

今回のジャンルはBLです!
ネタバレを含む記事なので良かったら本編を聴いてから読んでくださると嬉しいです。



■第2弾の特徴

特徴は大きく2つあります。

・演者様に2本のシナリオを先に読んでもらった
・2本制作した

この企画は演者様の希望の役をそれぞれ3つほど出していただいて、どれかが出るシナリオを抹茶Pが1本書く予定でした。
今回は良さそうなシナリオが2本書けたので、自分で1本に絞るか、演者様に読んでもらって演じたい方にするかで悩みました。
そして、悩んだ末にアンケートしています(笑)

読みたい人が多いのかなと思ったので、今回はお二人にシナリオを読んでいただき、どっちを演じたいかを聞いてみました。すると、お二人の意見が見事に分かれたという……!(今回演者様がお二人だったので別れるかもしれないというのはちょっと思っていました)
でも、せっかく選んでいただけたなら2本とも作りたいと思い、お二人にお願いして作ることになりました。これが2本作った経緯です。

良さそうなシナリオが2本書けなければ……
お二人の演じたいシナリオが一致していたら……
どちらか一方でも2本作ることを快諾してくださらなかったら……

おそらく1本のままだったのではないかと。

多分、今後もジャンルや関わってくださる演者様によって変わっていくかなと思います!


■ロゴ

今回は2作品のロゴを制作しました。それぞれどんな風にイメージして作ったか記載します!
▼使用ソフト
Photoshop

『殺し屋のエピローグ』ロゴ

画像1

書道っぽいのも考えたのですが、最終的には堅く綺麗で無機質なイメージの明朝体にしました。
それから、作品のキーワードをばーっと書いて、ロゴに取り入れるものを洗い出しました。なんとなく文字を紙に変形させながら描いていたら、「縦並びいいな、文字をくっつけるのもいいな」と思い、最終的にPhotoshopで同じような雰囲気を再現して形に。何にでも言えますけど、手を動かすとなんとなくアイディアが出やすい気がします。
次は文字の色に関してです。私の中の殺し屋のイメージが『血』とか『死』とかだったので『赤黒』にしました。文字中に、血飛沫とか何枚か重ねていき、最終的にはこのような形に仕上がりました。
こういうシリアス系のロゴはあまり作ったことがないので良い経験でした。演じてくださったくれはさんに血が流れ落ちているようだと言っていただけたのも嬉しかったです。
いつもロゴは3つくらい作って1つに絞るみたいなことが多かったのですが、このロゴは珍しく1パターンで決まりました。

『お試し悪魔さん』ロゴ

画像2

こっちもさっきと同様にまず紙にキーワードを書きました。あと、これは最初に3パターン作って、最終的にはキャバクラ名刺風に決めました。
このロゴはショッキングピンクのような派手な色をベースにしつつ、魔法陣的なものをうっすら敷いて、アクセントに赤いキスマークを入れて、いかにもな感じに!(勝手なイメージです)
文字は悪魔さんの髪の毛のイメージでほんのり銀っぽくしました。(悪魔さんの人間の姿は銀髪ロングの美形イメージ)あとは、上下に『OTAMESHI AKUMA』(おためし あくま)っていっぱい並べました(笑)


■作品画像

どういったことをイメージして作ったかなどを記載します。ちなみにキャラクター名は今回も演者様のお名前からいくつか文字をいただいて付けています。

『殺し屋のエピローグ』作品画像

最後のシーンでお互い銃を向け合っているので、そこのイメージをメインにして作りました。ロゴも血を滴らせています。結構Photoshopで画像を加工したりして効果を足しました!企画ロゴが明るめのものなので、それも少し雰囲気に合うようにしました。

『お試し悪魔』作品画像

バラを薄く入れたり、英語表記を入れたり、あとは暗めのゴールドを取り入れたりしてキャバクラのメニュー表を意識して作りました。左下の「また来てくださいね♥」は羽毛田お気に入りのキャバクラ嬢の言葉です。ちょっといくつか書体を組み合わせてギャル感ある手書き文字っぽくして作りました。


■シナリオ

どういう風にお話が出来上がっていったのか記載しようと思います。お二人からいただいた希望の役とお二人をイメージしながら『穏やか』、『ハードボイルド』、『ギャグ』で最初書きました。2本目に書いたのが『殺し屋のエピローグ』、3本目に書いたのが『お試し悪魔さん』です。1本目が『穏やか』だったんですが、今回のジャンルがBLということもあり、ややコント感が強すぎて自身で却下しました。

『殺し屋のエピローグ』シナリオ

これめちゃくちゃ完成するのに時間がかかりました。最初に書いた時も時間がかかったし、そこからの修正も結構ずっとやっていたと思います。どうしても話が長くなるし、まとまらない。でも、今まで作ったことがない大人の雰囲気の作品ができる予感があり、修正を繰り返しました。実はこれ、最初は『殺し屋』だけど『殺し屋』ではないキャラで書いていました。というのも『殺し屋』は人を殺す悪い人間なので、終わり方をどうすることがいいのか……でも、後味が悪いものは作りたくない。そんな感じで、純粋に『殺し屋』を描く難しさみたいなもので悩みました。なので、『殺し屋』ではなく『秘密裏に動いている警察』として殺しのターゲットを全て逃がしているみたいな、『実は良い人設定』で直前まで書いていました。ただ、これって本当の『殺し屋』じゃないんですよね……。それでもなんとか形になったので、演者様にシナリオを共有しようと思った当日だったか前日だったかに最後のセリフがふっと浮かびました。
「俺もお前も、地獄行きだな……」
その時に「そっか……殺し屋の最期ってきっとこんな感じなのかな」と腑に落ちた感覚があり、後ろの方から書き直したのが今の形です。そこからタイトルも『殺し屋のエピローグ』にしました。
この話を書くにあたって殺し屋のことを色々調べました。私の想像なんですけど、殺し屋だって殺すことが悪いことだと自覚している人も少なからずいるというか、少なくないんじゃないかなとか……。あと、人の倫理に反することをする自分が幸せには決してなれないとわかっているし、なっちゃいけないみたいな、ある種の諦めの気持ちみたいなものもあるような気もしました。だから、あの2人の何気ない日常って短い間だったけど、すごく新鮮で幸せな日々だったと思います。
「今までやってきた罪は消えない。でもお前となら地獄に落ちるのも悪くない……」そんな風に最後銃を向けあいながら、お互い思っていたんじゃないかと。この後、2人が死んだのか、生きているのかはご想像にお任せしますが、これがあの2人の殺し屋にとっての幸せな結末な気がしています。
今回、『殺し屋』という自分が中々題材にしないキャラだったので、書いていてとても新鮮でしたし、こういうハードボイルド系の作品を書くことができたことがすごく嬉しかったです。とにかくいい経験で、とても勉強になりました!

『お試し悪魔さん』シナリオ

その日、3本シナリオを書いたんですが、3本目に取り組んだのがこれです。2本書き終わってへとへとになってから「もう1本とりあえず書こう」って思って朝方4時とかに書き初めて、多分1~2時間くらいでするする書けた台本です。キモいハゲが勝手にキモいことを喋り始めたので私はそれを遠くで見守っている感じでした。そのあともそこまで修正していません。キモいハゲがひたすらキモく動いて、悪魔さんがとんでもない目に遭ってしまうという話です。てか、初めてボイスドラマでキスシーンを書いたので、ある意味感慨深い作品になりました。でも、こういう悲哀に溢れたキモさ爆発するおじさんも好きなので、書いていて楽しかったです。ドゥフフ笑いも自然と入れていました(笑)
ちなみに、キモいハゲこと羽毛田の一人称が『ぼくちん』なのですが、こちらは演じてくださった樹 透音さんからのご提案です!使うことによってキモさが増したように思います!
公開してちょこちょこ感想をいただいた感じだと、「思っていたのと違ったけど面白かった」という感じの方が多かったのは興味深かったです。確かに悪魔とおじさんだけならもっと悪魔優位でラブに発展してもいいようなものだし、もっとシリアス展開もできた気がします。でもそこはやはり『キモいハゲ』という強キャラなので、キモさを強めたら悪魔も引いちゃう感じになったのかなと個人的には思っています。今、考えると悪魔がキャバクラ嬢として登場するのもアリだったかもしれません(笑)
どうしてこうなった感が強いシナリオですが、とても楽しく書かせていただきました!


■編集

今回も色々挑戦させていただいたこととか面白かったことを書かせていただきます!
▼使用ソフト
Adobe Premiere(音を並べたり、BGM、SEなどを並べて最終的な形にする)
Adobe Audition(セリフだけ並べたり、音の加工など)
RX 8(ノイズ処理)

『殺し屋のエピローグ』編集


この作品は勝手にラブシーンが2つあると思っていて、1つは最初の日常パートシーン。ハグのSEとかめちゃくちゃ調整した記憶があります。最初の二人の関係性を表す重要なシーンなので気合い入れました。2つ目は最後のお互い銃を向け合って話しているところです。2人で地獄に行ってもいいって極端な話プロポーズみたいなものかなと思ってとても好きなシーンです。
あとはやはり最後の銃を撃つシーンは部屋でどう逃げるのか考えて、臨場感を出すために音を左右真ん中で移動させました。これは公開直前に編集し直したところです。

『お試し悪魔さん』編集

全体的に考えていたのはいかにキモさを引き立たせられるか……ということです。悪魔登場シーンは来たぞ感を出すために左右を振らないモノラルで音声残しつつ右から左に動かしました。悪魔さん登場までは現実世界なので環境音を後ろに敷きました。逆に悪魔さんが登場してからは環境音を抜き、効果音もデフォルメした音を使ってコミカルさを演出し、現実世界とは少し違った場所にいるのを意識して編集しました。
地味にこだわったのが手を繋いだあとの「ネチョ」みたいな音。効果音の速度を変えたり、いくつか音を重ねてキモさを演出しました。あとは、女の人の叫び声でより一層悪魔さんが引いている感じを出しました。(なんか気持ち悪い時って「キャー」って聞こえる気がして……)
てか、キスシーンを初めて編集しました。(壁とのキスだけど)
キス音SEをねこなみですが?で使う日が来るとは……!となんだか感慨深かったです。今回はギャグなので、キモさ出しつつ生々しさは最小限にしたいなと思って編集しました。


■第2弾に参加してくださった演者様に関して

今回も素敵ポイントと勝手に演者様を宣伝させていただこうと思います!

樹 透音さん

『殺し屋のエピローグ』押井 恭介(おしい きょうすけ)役
『お試し悪魔さん』羽毛田 清(はもだ きよし)役

①今回の役に関して

『殺し屋のエピローグ』押井 恭介(おしい きょうすけ)役
恭介くんは樹 透音さんのサンプルボイスや作品でよく聴かせていただく素敵な少年声のイメージだったので、まさに今回演じていただいたものが求めていた声でした!やってほしかった雰囲気のキャラだったので、演じていただけて嬉しかったです。グイグイくる俺様感はそこまでシナリオで出せなかったのですが、恭介くんの積極的に怜さんにアプローチする姿勢が好きなので、私的にはこの子を書けて良かったです!最初の忘れ物からのナチュラルなハグの演技も素敵でしたし、最後の「俺も銃持ってるんだよね」のところがめちゃくちゃぞわぞわする感じで好きでした!悲観しているわけでも楽観しているわけでもなく、飄々としていて感情がわかるようでわからない。だけど、怜さんのことをちゃんと好きだし、ある意味信頼している。そんなことを表現してくださっているようで感無量の素晴らしい演技でした!

『お試し悪魔さん』羽毛田 清(はもだ きよし)役
希望される役にキモいハゲがあって、そんな声を出すイメージが最初全く無かったため、実際に音声をいただく時にいったいどんなものが送られてくるのだろうと思っていましたが、いただいたお声はまごうことなきキモいハゲ!初めて聴いた時はしゃべるたびに笑いが止まらなかったことをよく覚えています。
恭介くんを演じていた人とは思えなくて、めちゃくちゃ演技の幅を感じました!
ちょっとどもる感じとかすごくキモさを考えてくださっていて素晴らしかったです!あの間や息遣いが素晴らしい!あまりこういう役をやる機会はないと言っていたので、これを読んでいる企画者の方がいらっしゃいましたら、ぜひそういった機会を……!(勝手に)

②普段の活動
Twitter → @twit_tone_r

樹 透音さんは声の演技でも活躍されていますが、ご自身でも企画もされている方です!良かったらHPも覗いてみてください♪


くれはさん

『殺し屋のエピローグ』蓮本 怜士(はすもと れいじ)役
『お試し悪魔さん』悪魔役

①今回の役に関して

『殺し屋のエピローグ』蓮本 怜士(はすもと れいじ)役
くれはさんがやりたい役に『殺し屋』を入れてくださらなければ出来なかった作品なので本当にありがたかったです。
怜さんはとても素敵なイケおじでした!台本を書いていた時はもっと感情が見えない印象だったのですが、くれはさんが演じてくださったことにより、彼の葛藤や心に秘めたすごく熱いものをとても表現してくださったように感じます。他に感じたのは、声から出ている雰囲気というかオーラみたいなものが、すごくストイックでワイルドだったので、めちゃくちゃ強そうでした!
あと、最後のシーンのセリフの言い方めちゃくちゃ好きです。
「どうだろうな、試してみるか?」
「俺もお前も、地獄行きだな……」
最高に激渋でカッコよかったです!しびれました!


『お試し悪魔さん』悪魔役
これもくれはさんの希望の役に『悪魔』がいなければ出来なかった世界観の作品です。最初のTHE悪魔な貫禄ある感じから徐々に羽毛田に引きすぎて普通っぽくなっていく悪魔さんがとても良かったです!ちょっと可愛くもありました!
「なんかこのハゲ気持ち悪いな……」
「気持ち悪い……」
などのセリフは心の底から気持ち悪いんだろうなというのが伝わってきて良かったです。最後の「ひっ!」のところも鬼気迫る感じがめちゃくちゃ良かったですし、そこからの淡々とした紙の声も機械的な感じで落差が面白かったです!

②普段の活動
Twitter → @KurehaYukito

様々な企画にお声で出演しているくれはさんのHPには色々サンプルボイスがあるのでぜひ覗いてみてください!
(サンプルボイスに英語のボイスもありますのでそちらも必聴です!)


■まとめ&お知らせ

今回は【ゆるぼ企画】一緒にミニボイスドラマを作りましょう!の第2弾の特徴、ロゴ、作品画像、シナリオ、編集、関わってくださった演者様のお話をさせていただきました!
そしてまだ第2弾ですが、少しこちらの企画はお休みさせていただこうと思います。いつまでお休みかはわからないですが、また元気になったら第3弾などもやりたいので、もしまた公開したら楽しんでいただけたらなと思います!

ここまで結構ボリューミーな記事になってしまいましたが、最後まで読んでくださりありがとうございました!

創作サークル『ねこなみですが?』のnoteアカウントです。ボイスドラマ、動画、ラジオ、BGM、ハンドメイド、小説、ゲームなど、色々やっていこうと思っています!