いまさら始めるデュエルリンクス後編 おすすめデッキの段
はじめに
リンクスというか他のカードゲームでも同じだが、やっぱりカードゲームで楽しいのは自分で考えてデッキを組むことだと思う。そしてそのデッキでうまく勝てたときはもっと楽しい。
とはいえ、パーツが完全に揃うまでは動かないデッキとかもあるし、デッキが完成するまで対人戦をやらないのは分かる。でも、流石に対戦しないのはジェム的にもちょっともったいない。
小学生みたいなキメラデッキで戦うのも楽しいし、前編で紹介したレッドアイズデッキでも十分楽しい……
楽しいのだが、このゲーム伊達に5年も経ってないため、低ランクでも結構完成されたデッキと遭遇する。遊戯王はデッキパワーの差が如実に現れるゲームであるので、そんなので戦うと勝負にならないことが多い。
そこで、この記事ではある程度初狩りに対抗できて、なおかつ低予算で簡単に組めるデッキを紹介する。
これでランク戦を回してデッキ強化のための報酬を獲得していこう。
すぐに組めるお手軽デッキ
今回はシンクロ、ペンデュラム、エクシーズ、融合、儀式の召喚方法から1つずつ紹介することにする。お好みのスタイルで戦おう!
なお、各項目で載せているデッキレシピはBOX1周という縛りを設けているので載せたレシピのデッキパワーはちょっと低い。それ以上のカスタマイズは読者におまかせしたい。デッキの改造は楽しいぞ。
【超重武者】
組みやすさ ★★★★☆
つよさ ★★★☆☆
操作難度 ★★☆☆☆
将来性 ★★☆☆☆
フューチャーホライゾンに収録された超重武者のカード群で戦うデッキ。アニメで権現坂が使用してたデッキタイプだ。Xセイバー使いの戦友から伝授されたシンクロ召喚も得意としているぞ!
超重武者の特徴は墓地に魔法や罠がないときに効果を発揮するというもの。なのでデッキには魔法罠は入れずに構築するおかげでレアな汎用カードを入れなくて済むのはかなりうれしい。
基本的な動きは、場に超重武者があれば手札から特殊召喚できるチューナーの《超重武者ホラガ-E》とレベル3の超重武者で《超重剣聖ムサ-C》をシンクロ召喚し、ムサ-Cの効果でホラガ-Eを墓地から回収してまたホラガ-Eを特殊召喚し、レベル7のシンクロモンスターである《超重忍者シノビ-A・C》を出すのが強い。
シノビ-A・Cは守備表示のまま、守備力を攻撃力の代わりにして相手を攻撃できる変わった効果を持っており、守備力を強化する《超重武者装留グレート・ウォール》や2回攻撃を可能にする《超重武者装留ダブル・ホーン》を装備してワンキルを狙うことが出来る。
しかもダメージを半分にする代わりに直接攻撃が可能になる効果や、効果で破壊された次のターンに復活するという効果まで持っている。恐ろしいカードであるがレアリティはレアなので集めやすい。
罠が入っていないが、トレーダーで手に入る《カイトロイド》や《超重武者装留・グロウーB》などが入っていて見た目以上に守りは堅い。
下図はMetaに載ってたサンプルレシピ。なんとフューチャーホライゾン1周で組める。左上のダイ8は2~3枚ある方がいいと思うが、これでもでそこそこ戦えるらしい。
フューチャーホライゾンにはブラックマジシャンデッキの必須カードの《黒の魔導陣》やサイバードラゴンデッキの必須カード《サイバードラゴン・コア》などが入っているのでそのデッキを組む繋ぎとしてもこのデッキは優秀である。
【ダイナミスト】
組みやすさ ★★★★☆
つよさ ★★★★☆
操作難度 ★★☆☆☆
将来性 ★★☆☆☆
ダイナミストはペンデュラム召喚が得意な恐竜っぽい機械のモンスターを操るテーマである。ところで以下のテキストを読んでほしい。
このデッキの主人公、スピノス君の効果である。この効果をよく読むと、もし効果を2回使えれば攻撃力2500で2回の直接攻撃可能なモンスターが爆誕すると書いてあることがわかる。
リンクスのライフポイントは4000なので、これが通ると勝ちである。……でもこいつを含めてダイナミストを3体も展開するのは難しいのではないか?しかし、それを可能にしたのが悪魔の召還方法【ペンデュラム召喚】なのだ!
ペンデュラムの説明はリンクスに任せるとして……ダイナミストモンスターはすべてペンデュラムモンスターなので、ダイナミストモンスターを手札に5枚揃えればだいたいダイナミストを3体展開できてしまう。
しかもおあつらえむきに《ダイナミスト・チャージ》という発動時にデッキから好きなダイナミストを手札に持ってこれるカードもあるので、このワンキルコンボは簡単に決まってしまうのだ。
罠カード《ダイナミスト・ラッシュ》も強く、デッキから好きなダイナミストを何故かカードの効果を受けない状態で出せてしまう。当然スピノス君を呼んで2回直接攻撃を叩きこむ。ラッシュで出したカードはターン終了時に破壊されてしまうが、そのターンで勝負を決めればいい。
また、ダイナミストのペンデュラム効果には場のダイナミストの身代わりになれるというものがある。このせいでラッシュの耐性抜きにしても破壊によって必殺コンボを止めるのはとても困難。並べれば勝てる、そんなパワー溢れるのがダイナミストというデッキだ。
下図はまたまたMetaに載ってたサンプルレシピ。4000ジェムあれば組めるらしい。流石にSRのダイナミストチャージは2~3枚あったほうがいいので、もっと勝ちたいならボックスを3週しよう。このBOXを3週すれば強力なペンデュラムテーマである魔界劇団のパーツを揃えることが出来るので、ペンデュラムが好きな人はチャージあつめついでに揃えてみるといいと思う。
ランク戦で使うなら、遊矢がレベル13で使用可能になる「光の軌跡 ペンデュラム召喚」というスキルを装着しよう。これをつけるとペンデュラムモンスターを置く専用のペンデュラムゾーンが生成されるので、ダイナミストチャージが置いてあっても罠カードを置いたり2枚目のチャージを使ったりできるようになる。
図の構築なら別にスキルは「根性」を使ってもいい。なんなら根性の方が勝てる気がする。
【フォトン&ギャラクシー】
組みやすさ ★★★☆☆
つよさ ★★★☆☆
操作難度 ★★☆☆☆
将来性 ★★★☆☆
フォトンはアニメで天城カイトが使用していたデッキで、フォトンモンスターによるエクシーズ召喚とギャラクシーモンスターの破壊力がウリのデッキタイプである。
回し方は単純で、なんとか光の★4を2体並べて《輝光帝ギャラクシオン》をエクシーズ召喚、ギャラクシオンの効果で《銀河眼の光子竜》を出して殴る。それだけだ。
天城カイトが覚える専用スキルで手札のフォトンカードとデッキのフォトンカードを入れ替えることが出来るので、《破滅のフォトン・ストリーム》という強力な速攻魔法を確実に持ってこれるので相手の妨害も結構得意。
1周した段階ではあまり強くないにしても、そこそこ形にはなるので筆者はフォトンをおすすめしている。スキルを使ってくれないオートくんに使わせてもちゃんと動くのもポイントだ。
下図は1周で組む場合のサンプルデッキ。
デッキパーツのほとんどが入っているBOX、フォトンオブギャラクシーには《No.70 デッドリー・シン》や《深淵に潜むもの》などの強力なランク4エクシーズモンスターが収録されているので1周しておくとリンクスが楽しくなる。レベル4主軸のデッキを組みたいと考えている方にはエクストラデッキの充実のついでに組めてしまう。
ただ、このままだと特殊召喚できる★4モンスターがちょっと少ないので、フォトンオブギャラクシーをもう1周してフォトンバニッシャーやリザードを入れてもいいが、今は下図の《フォトン・オービタル》もオススメである。
ただし、このカードはダークネス・ギミックという別のBOXに収録されている。このボックスにはギミック・パペットやSDロボなどの変なエクシーズテーマや、フォトンデッキに入りそうな《輝光子パラディオス》なども収録されている。エクシーズにこだわりたいなら引きである。
また、このデッキは本稿紹介するデッキの中で唯一魔法罠で妨害するオーソドックスなスタイルで戦うデッキである。⦅狡猾な落とし穴⦆や⦅月の書⦆といった強力な汎用カードが手に入れば採用してみるといいだろう。その際はエネミーコントローラーあたりが入れ替え候補になるだろうか。
【月光】
組みやすさ ★★★☆☆
つよさ ★★★★☆
操作難度 ★★☆☆☆
将来性 ★★★★★
ジャッジメントフォースに収録されている、アニメでセレナという柚子にそっくりなキャラが使用していた獣戦士族で統一されたデッキタイプ。融合次元のキャラなのでもちろん融合を主軸にする。
このデッキの勝ちパターンは主に2つ。1つは《月光舞猫姫》と《月光紅狐》のコンボである。
月光舞猫姫は月光2枚で出てくる融合モンスター。場の月光をリリースすると、相手の場のモンスターすべてに2回ずつ攻撃が可能になるという変わった効果を持つ。
そして紅狐は効果で墓地に送られると相手のモンスター1体の攻撃力を0にしてしまう効果をもつ。融合で墓地に送られたモンスターは、効果で墓地に送られた扱いになるので当然これを素材に猫姫を出した際にも発動する。
おや……?この状態のモンスターがいる状態で猫姫の効果を使えば攻撃力0のモンスターを2回殴れてしまうぞ?通れば勝ちである。
さらに月光には専用カードの《月光融合》がある。
なんとこの融合カード、相手の場にエクストラデッキから出たモンスターがいればデッキやエクストラデッキの月光カードを1枚だけ融合素材にできてしまう。例えば、紅狐とか。
このパターンは先行を取った時には相手モンスターがいないので使えない。そこで出てくるのが第二の勝ちパターン、《月光舞剣虎姫》だ。
虎姫は月光モンスター3体を素材にする大型モンスター。3体融合なので効果はとても強力で、なんとこのカード相手の効果の対象にならないのだ。
これが死ぬほど厄介で、デッキにこれをどかせるカードが入っていないとこれが出てきただけで勝負が決する場合が多々あるのだ。戦闘破壊しようにも、元々の3000に加え墓地や除外ゾーンの月光の数だけ攻撃力が上昇するのでなかなか倒せない。
他の月光モンスターもえらく強力な効果を持つものが多く、半分くらいのカードがリミットレギュレーションによって規制されている。それでも戦えるんだから9期カードのパワーはとんでもない。
これだけ規制されてると流石にこれ以上規制がかかることはないだろうし、何よりこのデッキのアニメでの使い手がプレイアブル化すればさらなる強化もあり得る。まだまだ将来性が感じられるのがこのデッキの魅力である。
なお、月光モンスターが収録されているジャッジメントフォースには青眼の白龍デッキに必ず1枚だけ欲しい《青眼の精霊龍》やサポートカードの《青き眼の乙女》が収録されているので、青眼を組む繋ぎにはぜひこのデッキを組んでみよう。
ただし、超必須カードの《炎舞-「天璣」》だけはエターナルストリームという別のBOXに収録されている。このBOXにはこれ以外にこのデッキを強化できるカードがあまり入っていないが、天キはデッキから好きなレベル4以下の獣戦士族をサーチできるというOCGで規制されるくらい強いカードなので、無理して3枚集める価値は大いにある。他のカードに興味がなければ1枚だけドリームチケットを使って入手し、残りの2枚をボックスを1周して集めるのが賢いか。
下図は《炎舞-「天璣」》を入れないタイプ。自分のモンスターが破壊されたときにしか発動できないが、デッキから好きな月光モンスターを持ってこれる《月光輪廻舞踊》と、《クリボーを呼ぶ笛》で簡単に場に出せる《ハネクリボー》を採用している。
月光は基本的にスキル「デスティニードロー」を使う。このスキルはライフが2000以下の時一度だけ、ドローフェイズのドローを「デッキの好きなカードを選んで手札に加える」に出来るインチキな効果を持つ。
一般的には《クリボール》などの手札から発動できて相手の攻撃を止められるカードを用いて、リーサルを回避しつつライフをうまく調整する。
上の構築では、舞踊の発動も兼ねてハネクリボーとクリボーを呼ぶ笛を採用しているため、笛でサーチ可能なクリボーを採用している。
【機械天使】
組みやすさ ★★★★☆
つよさ ★★☆☆☆
操作難度 ★★★★☆
将来性 ★★★☆☆
さっきまでのデッキはなんだかんだでパックを引かないと作れない。新しいデッキ使いたいけどデッキ強化するためのジェムは確保したい
……そんなわがままデュエリストのニーズにこたえるのが機械天使だ。
機械天使はアニメで明日香が使用していた儀式召喚をメインとするテーマである。
このデッキ、必要なカードがほぼすべてSRチケットとRチケットで揃うのであまりにも組みやすい。《サイバー・プチ・エンジェル》だけは明日香のレベルアップ報酬でしか手に入らないが、1枚あれば機能するため明日香を24レベルまで上げるだけでとりあえずはよし。あとは余ったチケットを使って残りのカードを揃えれば完成!
動かし方はとりあえず《サイバー・エンジェル-荼吉尼-》を着地させること。これに尽きる。
荼吉尼は出たときに相手に自分のモンスターを選ばせて墓地に送らせる強力な除去効果や、エンドフェイズに墓地の儀式モンスター1体か機械天使の儀式を回収する効果を持っている爆アドモンスターである。
さらに《儀式魔人デモリッシャー》で対象を取る効果に耐性をつけたり、《サイバー・エンジェル-韋駄天-》で攻撃力を上昇した状態で出してやればなかなか突破しにくいだろう。
実際は2枚目のプチエンジェルが38レベルまで上げないと手に入らなかったり、韋駄天がもらえるチケットがなかなか手に入らないためすぐに全力で戦えなかったりする。一応下図にすぐに戦えそうな構築を載せておいたが、これで勝てるかどうかは怪しい。
これを強化するなら、一番最初のBOXであるアルティメット・ライジングに入っている儀式サポートの《ソニックバード》を投入するのがまず思いつく。このBOXには今なお一線級で使われている《クリボール》や融合が出来るフィールド魔法の《フュージョン・ゲート》などが収録されているので今引いてもあんまり損はしない。アニバーサリーキャンペーンで昔のBOXは半額で引けるのがありがたい。
本当は《センジュ・ゴット》を採用したいが、こっちはネオ・インパクトというあまりいいところがないBOXに入っているのでいくら半額とはいえオススメしたくない。昔のBOXはびっくりするくらいカードパワーが低いので暇なら覗いてみよう。引く気が失せる。
おわりに
とりあえず5つくらいデッキのレシピを挙げたが、デュエルリンクスではもっとたくさんのデッキタイプが存在する。
デッキレシピなどの情報はYoutubeなどにたくさん動画が投稿されている他、個人的にオススメしたいのがDuel Links Metaというサイトである。
海外のサイトではあるが、ここのTOP DECKという項目では世界各国のトップデュエリストたちが書き残したデッキレシピが山ほど見れる。この記事のデッキレシピもだいたいそこを参考にしているのでよかったら覗いてみるといい。
Metaについてはこの記事が詳しいので暇なら読んでほしい。
それでは、ルールを守って楽しくデュエル!
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