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多文化共生で困ること

皆さんこんにちは、行政書士市川聡子事務所の市川です。
さて、本日は多文化共生について書いて行きます。。。


多文化共生初め

さて。。。
多文化共生と聞いて何を思い浮かべますか?
中の人の多文化共生初めは、中学位までお隣りさんがブラジルのご一家で、毎年クリスマスには鶏の丸焼きを一匹くれた経験でした。当時学校にはまだ外国籍や外国にルーツを持つ学生さんはいらっしゃいませんでした。
その後、ご一家はブラジルへお引越しされたようで、疎遠になりました。
当時相互に言葉が分からず、片言で中の人家の駐車場に勝手に客人が駐車してしまうことが多々あり、迷惑かけているからクリスマスプレゼントを、ということだったらしい。

多文化共生の中国

アメリカはよく「人種のるつぼ」と言われますが、実は中国は国そのものが
「多文化」が複雑に共存している社会。
中国では1つの主要民族(漢族)と、55の少数民族から構成され、それぞれの民族で言葉も違えば文化もまるっきり違います。かつ、それぞれの中にも地域によって方言も有り、相当複雑です。

私が天津に留学した2000年代前半、天津は工業都市で郊外に開発区がいくつも作られ、サムソンやLG、シーメンスなどの携帯電話や白物家電の大工場が建ちならび、一時天津は「世界の携帯工場」とも言われていました。
そのため、天津市内の流入人口よりも天津の各開発区への流入が多く、学生時代はあまり「多文化共生」を感じられませんでした。

が、2016年から上海に居住することになり「多文化共生」を肌で感じる事になります。もともと上海は中国で最も発展している都市の一つ。中国全土、全世界から上海での成功・発展を信じて多くの人々が集まってきます。
2022年の統計では
上海市常住人口 2,475.89万人うち、内訳が
上海市に戸籍が有る人 1,469.63万人
上海以外からの転入 1,006.26万人
で、4割強の方が上海市以外からの流入人口です。
(憶測ですが。。。2022年はまだコロナのロックダウンなどの影響で新規の転入が少ない状態だったと思われます)

一つの団地に多文化が共生

中の人は上海で、虹橋空港(日本で言う羽田空港のような存在で、国内線メイン、国際線はアジア路線を中心にシャトル便などを運航)・虹橋駅の近くにある団地に居住をしていました。しかも、その近くにはCtrip本社(中国大手旅行会社)の巨大ビルと複合施設、外資系企業の本社ビルも有るような状況。
そのため、航空会社に勤務するCAさんや航空関係者や付近の会社に出勤するために移住してきた若者が多かったり、少し賃料がお値打ちだったことも有り、各国の留学生や、現地採用の外国人、中の人のように中小企業から上海へ派遣されているような駐在員なども多く居住している一方で、どこに行くにも便利なロケーションのため、地方労働者の宿舎になっている部屋も多くありました(その後、団地の管理団体から「宿舎は管理規約違反とのことで契約満了とともに追い出されてしまった模様」)。

困った文化理解

そんな中、文化理解で困ったことは。。。
「一般的に○○」と言われていることが、全然違ったということ。
結婚式、お葬式、法事(日本で言う法事のようなもの)の通過儀礼や暦上のお祝いなど、一般の方と団地で生活していれば遭遇することは多々あります。
が、やはり中国はこちら ↓ の記事でも書きましたがとっても多様な文化

ですので「中国は。。。」という理解が当てはまらない。
ので、上海特有のかつその地域特有の通過儀礼の方式の理解に苦しんだことです。
その最たる例が「お札燃やし」。
上海では、法事や清明節と言われる日本のお盆に当たるような時期にお墓参りをしますが、その時に盛大にニセの紙幣を燃やします。
中国全土でお札燃やしをするところは多いですが。。。
それを、生粋の上海人のお宅では自宅の玄関前でやります。
しかも、それがマンションであっても例外ではなく、玄関前でやっちゃいます。そこで過去に火事が発生してしまったことは数知れず。。。でもそんなことはお構いなしにやるのが上海人。隣がどこの国の人、どこの地方から来た人なんてお構いなしに燃やし続けます。
こういう危険な行為、日本人の私としては全然理解ができませんでした。
少なくとも外のマンションの入り口でやってよ、と言っても聞く耳持ちません。

お互いに理解できていないことを理解する

上記のように、自分も上海人の事を理解していませんでしたが。。。。上海人とて、こちらの事を全然理解してくれていない、ということはお忘れなく。
即ち、お互いに理解ができていない状態です。
かつ。。。多文化共生ですからいろんな国・地域の人が住んでいるためお互いに理解をすることに努め、お互いに「入乡随俗(郷に入れば郷に従え)」を理解することも大切だと痛感しました。
ただし、「入乡随俗(郷に入れば郷に従え)」の強制だけではだめですね。
そちらの国、地域ではそうかもしれないけど「ここはこうだから、こうしようね」というお互いの理解が必要です。
「Respect everyone.
   Know that life is not fair and that you wil fail often.」
 (皆さんを尊重しよう、人生は公平でなく、失敗続きであったとしても)
そうです。お互いの尊重が必要です。
どこの国出身、どこの地域出身、関係なく尊重することが多文化共生一番のコツかもなぁ。。。と思います。

少し長くなりましたが、本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

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