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ウェゲナー肉芽腫症と病名

これまで、発見した医師の名前を冠した病名を「覚えにくいんじゃこら」と苛立っていた。クラインフェルター症候群とか川崎病とか、ぱっと聞いて分からん病気って医師はともかく患者にとっても害ではないかと思うんだ。つか医学生でも分からん。 でもまあ、その医師の多大な功績を鑑みると仕方がないものかと1%くらいは思っていた。 なのにこの度、「ウェゲナー肉芽腫症」が「多発血管性肉芽腫症」に名前を変更された理由が、「発見者のウェゲナー医師がナチスでイタリア人の虐殺を主導していたため」と聞いて

    • 『海と毒薬』と解剖

      引用(↑)はただの好きな一文 解剖学実習を思い出す小説だったので、その時のことを書きたいと思った。でもやっぱりその記憶、感情、感想どれも書けない。なんで書けないって思うんだろうって考えた。実習のこと思い返す代わりにそのへんのことを思い出してみた。 解剖学実習が始まるに先立って、Twitterやブログで実習について語っている人がいないか探した。いるっちゃいるが、実習の様子、勉強の大変さ、ご献体への感謝がほとんどで個人的な感想はあまり見られない。SNSでははっちゃけてる医師(

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