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【読書会報告】MNK読書会#10『冠婚葬祭のひみつ』

こんにちは、『猫の泉 読書会』主宰の「みわみわ」です。

ご報告をここに書くのもご無沙汰していましたが、『挑発する少女小説』(斎藤美奈子/(河出新書)の読書会は2カ月に一度開催していました。
振り返りつつ、記憶の新しいところからご報告いたします。

『挑発する少女小説』読書会は一回一章ずつ読み進めて、2022年9月に無事全9回で終了しました。
せっかくだからこの集まりで次はどんな本を一緒に読みましょうか~?ってみんなと相談して、同じ著者の『冠婚葬祭のひみつ』(斎藤美奈子/岩波書店 2006年)を選び、11月27日(日)夜に総勢5名で読書会を行いました。

『猫の泉 読書会』では読書会の前に、必ず各参加者から「レジュメ」として読書メモを提出していただいているのですが、今回は到着するレジュメの数がいつもより少なくて、不思議に思っていたら…サッカーのワールドカップの対コスタリカの試合だったんですね。

■『冠婚葬祭のひみつ』の目次

第1章 冠婚葬祭の百年
 (明治の家と冠婚葬祭/昭和の結婚と優生思想/『冠婚葬祭入門』とその時代/少婚多死の時代を迎えて)

第2章 いまどきの結婚
 (今日的ウェディング狂想曲/結婚式に招待されたら/多様化する結婚の形/変容する通過儀礼)

第3章 葬送のこれから
 (現代葬儀の基礎知識/死の準備はどこまで必要か/身近な人の死に際して/遺骨のゆくえ、墓のゆくえ)

■話題の一部をご紹介

・親戚づきあい=冠婚葬祭
・笄:かんざしなどの髪飾り
・死後も修業がつづく仏教
・墓石のデザイン技術の進歩
・現代の結納屋さんでは何をとり扱う?

■読書会の進め方について

今回は範囲を「第1章 冠婚葬祭の百年」(98頁)迄と予定していたのですが、第一章の中の「明治の家と冠婚葬祭」27頁まででしか進まず、2時間では終わりませんでした。次回へ繰り越しです。

それぞれの冠婚葬祭の経験談をしてもらえたのは良かったのですが、前回の課題本『挑発する少女小説』ほど本に沿った大きな議論にならないのが気になりました。
その原因は課題本の性質であると、参加者に教えてもらいました。
つまり、『挑発する少女小説』には主に著者の意見が書かれているので、それに対して考えやすいのですが、『冠婚葬祭のひみつ』には冠婚葬祭のこれまでの歴史などの「情報」が書かれていて、「情報」そのものについては、初めて知ったとか、そういう反応になりがちで、どうにも議論しにくいところがあるのです。
そういったことも考慮して次回はレジュメや発表の仕方等を改善しようと思います。


■本日の一冊:『冠婚葬祭のひみつ』(斎藤美奈子/岩波書店 )


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