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ローマの地域猫事情(コロニア)

イタリアの野良猫、地域猫はそれぞれの市によって管理されています。
ローマでは2匹以上の飼い主のいない外猫をお世話する場合、保健所に登録をして認証されると「コロニア」として色々な援助を受けることができるのです。

まず一番大きな利点は、猫の避妊去勢を無料でしてもらえること。
というか、基本的にコロニアの猫達は避妊去勢手術が義務付けられています。
指定の保健所で無料で避妊去勢、マイクロチップの挿入をしてもらえるのです。手術済みの猫は耳カットをしますが左右ランダムでカットも先をチョンと切る感じで日本のサクラ耳の様なカットではありません(遠くからだと結構わかりにくい)。

こんな感じ

コロニアの申請をすると、保健所から獣医師と担当者が猫の数や場所、きちんとケアされているかなどの調査に来ます。
適正であれば、後日認証番号が送られてきます。

認証番号があると市の交付する看板用のPDFが送られてくるので、プリントして餌やり場に掲示することができます。

プリントしてラミネート加工した看板

看板には、

  • 猫コロニア保護地区である事

  • 管轄の保健所の検査済みである証明

  • 動物保護の法律番号

の他

  • 猫を虐待したり、追いやったり、嫌がらせをすることを禁じる

  • コロニアに属する猫の世話をする活動を妨げることを禁じる

  • 猫の世話に必要なものを、棄損したり、排除する事を禁じる

  • これを守らないものは刑法によって処罰が下される

登録されたコロニアの猫は避妊去勢が義務づけられているのですが、ただの餌やりさんだとそれができていない事が多く、あっという間に数が増えてSOSが入るというのがいつものパターン。

確か昨年の今頃は15匹だった猫が1年で40匹に増えて、手に負えなくなったという餌やりさんからの連絡で、片っ端から避妊去勢+里親探しをしていました。

メス猫は一気に発情期に入っているので、子猫が生まれるシーズン前にTNR(Trap- Neuter-Return)に集中しまーす!

ローマの地域猫事情

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