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PERFECT DAYS感想

観てきたので、感想をつらつらと書きます。
・初めの方の、4歳くらいの男の子がトイレで泣いてて、役所広司が「どうしたの?」って言ってるところにその子のママがベビーカーの赤ちゃん連れで来て、「ずっと探してたのよ!」ってその子に言って、ウェットペーパーで手を拭いて、立ち去る場面。そこでなぜか涙出た。たぶん、「ママはどうしても赤ちゃんに手を取られる、気を取られる場面が普段から多いんだろうな、お兄ちゃんがんばってるんだろうな」っていう、「上の子への共感」の涙だと思う。
・一人暮らしをずっと続けてたとしたら、私だったら夜中にポテチ食べてビールの空き缶に囲まれて寝落ち…って感じになりそうだ。この主人公は、毎朝規則正しく身支度を整えて、毎日だいたい同じようなところに行って、夜は静かに本を読んで、そして眠りにつく。この違いは?もともとの性質か?
・そういう、「一人を好む物静かな人」でも、ある程度の、「人との交流」は欲するんだな。行きつけのお店であったり、スナックであったり、銭湯であったり。そういう、ちょっとした依り所がないと、大都会の中で、「何もかもがどうでもよくなる瞬間」が訪れそうだ。
・主人公は、とっても口数が少ない。淡々と進む物語の中で起こる「波乱」は、ほとんど外的な要因(同僚、その恋人、姪っ子、妹、スナックのママと元旦那、など)によってもたらされるもの。つまり、主人公は「受け身」なんだ。受け身の人生。でも、彼はいつも空を見上げて微笑んでいる。静かに本を読んだり、好きな音楽を聴いたり、気に入った店に通ったり、そういうことで自分が満たされているから、他の人から見たら「受け身で、何が楽しいの?」と思われそうな生活でも、パーフェクトデイズ、ってことかな?それにしても、無口な人って、本当に、考えていることが分からないもんだな。

全くまとまっていませんが、とりあえず自分の記録として書いておきます。

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