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自らが選んでいるという箏。「真・女神転生Ⅳ FINAL」

真女神転生Ⅴ発売まであと一か月。個人的には今年最大のトピックであり、お祭り騒ぎの11月。毎日少しずつカウントダウンし始め、そろそろメガテン熱を上げておかなければ万全の状態で挑めないかもしれないと、シリーズ踏破を目論むも、不意に起動した「ドラクエ9」が楽しすぎて辞め時を見失ってしまい、所詮ぼく程度はにわかメガテンファンだったのか…と落胆しております。や、ウソウソ。こっからだこれから。

ダークな世界観とピーキーな設定で「攻め攻め」なシリーズ。神や悪魔が己の欲望むき出しでプレイヤーに襲い掛かりそれに負けじとプレイヤーも同じくらい強い選択肢を常に迫られます。どの選択をしたかでエンディングが変わるのもシリーズの特徴です。

敵である悪魔たちは会話することで「仲魔」にすることができ、戦力を底上げできるのも楽しい。アイテムやお金をせびられますが、相手悪魔の性格などを考慮しないと、いいところまで行っても持ち逃げされてしまします。または気が変わり襲われるなんてこともあります。渡したアイテム返せや、と心底感じるのでこちらのやる気も相当です。

「真Ⅳ F」は主人公ナナシが悪魔に支配されてしまった東京で「人外ハンター見習い」として活動している少年の物語ですが、冒頭で命を落とし、魔人ダグザの言うことを聞くことを条件に、マリオネットとして生き返ります。神様は様々な種類がいる、と言う「多神教」と神は1人であると言う「一神教」の対立のなかで、様々な人間と出会い、東京を支配している神々に挑むことになるのですが、最後は「人として生きるか、神として生きるか」を問われることになります。

「人か神か」なんて極端な事じゃなくても、ぼくらは些細な事でも選んでいます。水を飲むのかコーヒーにするか、一服するかしないか、休日はお散歩にするのかドライブにするのか。そんな事でも絶えず選びとり決定します。そしてそこには必ず「選ばなかった方」というのも存在し、選ばなかった事も選んでいます。

ナナシはダグザにより命を与えてもらっていますから、人としてふるまうと人格形成において「他者を必要としないダグザ」を裏切ることになりそのまま命を落としかねません。またダグザ側によると、人として信頼してくれてた仲間を裏切る事になり相当ヒリヒリする。いや、ヒリヒリするなんて優しいものじゃないんですけど…実際…。でも物語が佳境を迎える頃、どちらに与するのか選ばなければならないタイミングが来ます。

ある程度のゲームとしての選択権はあるものの、基本的には「自分はどうありかいのか?」をはじめから最後まで選んでいる物語です。一度選んだ選択、つまり「人」として選んだとしても次のイベントでは「神」として選びたくなったりしますが、あまり右往左往するととんでもないペナルティーがあるのでお勧めできません。

なぜ片方は選び、もう片方は選ばなかったのか。どちらにせよ選び続けるのが人の常。人生納得できないこともたくさんありますが、今の現状は自らが選んでいる集大成の結果でもあると思います。選ばなかったことも含めて自分が出来上がっていくのです。

僕の場合、メガテンかドラクエか、で試行錯誤してますがどちらも置いていけないので両方楽しむ、ニュートラルでありたいと思います。

コケでした~。






サポートいただけるなんて奇跡が起きるのかは存じ上げていませんでしたが、その奇跡がまさかまさかに起きました!これからありがたくゲームのオトモ代(コーヒーとかお茶)いただけると大変喜びます。サポート設定ってあなどれないぜ…。