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〔雑記帳〕モヤッとした話

※とても長くて、全く面白くない私の愚痴です。時間があって心の広い方以外は、どうかスルーしてくださいね👃


以前から書いているが、私はスポーツを見るのが好きだ。自分にはスポーツする技量も体力も気力も無いので、応援専門だが。国際試合なら日本を応援し、国内戦なら好きなチームや選手を応援する。好きな選手が日本代表に選ばれたら、より一層気持ちも盛り上がるし、応援にも力が入る。

だが、自分の好きな選手が代表から外れても、私は代表チームを全力で応援する。選手達の実力が拮抗していれば、団体戦ならチームの戦略に適合した選手が選ばれるのは当たり前だし、個人競技でも私みたいな素人が「納得いかない」と思ったところでそれが正しいかは疑わしい。だから、個人競技でも、団体競技でも、好きな選手は代表でなくなっても変わらず応援するが、選ばれた選手達には持てる力をいかんなく発揮して欲しいと願っている。

だが以前、「推しの選手が代表を外れたから、その競技は見ないし応援もしない。選考基準がおかしい、協会が許せない」という意見を読んだことがある。それは勿論個人の自由だが、わざわざそれを表明するのは何故だろうと考えてしまった。「私はこの選手をこんなに応援してきたのに、協会に外されて腹が立つ!」という私憤を、「選考基準」とか「協会」という言葉を使うことで、正当化しているのではないだろうか。本当は、そのスポーツを応援してきた訳ではなく、ただその選手さえ見られれば良かっただけのファンだったのではないだろうか。

誤解して欲しくないのは、その浅いファンが悪いと言っているのではないということだ。私も競技によっては「ただのミーハー」だと自覚しているし、それを「悪い」なんて言われたら応援することを躊躇ってしまう。それが悪いのではなく、「私はミーハーではありません、ずっとこの競技を応援してきたファンで、選手達のことは誰よりも良く判っています」という体裁を作って、中身が伴っていないことが残念だと思うのだ。「私はあの選手が好きだったのに!もう応援なんてしてあげない!」なら、「そういう人も当然いるよね」と思う。だが、選考基準まで持ち出して「わたしの方が正しい」と主張されると、「ちょっと待ってよ」と思うのだ。

更に言うと、私が読んだ意見は、私も好きでずっと追いかけていた競技についてだった。その競技の応援歴なら、年齢が高い分、私の方が長い。そして私は、その時の選考について納得していた。代表に残して欲しい選手は他に何人もいたが、人数に限りがある以上、当落線上にいる選手達を比較して決めるしかない。どんなにそれまでその競技への貢献度が高かったとしても、その時点での「ベストメンバー」を選ぶしかないのだ。若手だろうが、ベテランだろうが、関係なく。

私の読んだ意見では、その人の推しのメンバーに代わって、若手が選ばれたことに憤っていた。だが、その競技が好きなら、その若手がどれほどの逸材か知っていて当然だったと思うのだ。現に、好きとは言えド素人の私でも、「この子は代表入りかも」と思っていたのだから。それを「許せない」「こんなよく分からない若手より、私の推しの方がずっと努力してきたのに」と平気で言い切れる様子に、「ああ、この人は競技よりもその選手だけが好きなんだな」と理解した。その人の推しは実績もあり人気も高く、それ故にあちこちで同じような意見が見られた。が、それらの意見が熱を帯びるほど、私はどんどん冷めていって、気が付けば眉間にシワまでよっていた。いや、好きな選手を応援するのは自由だし、代表を外れたらショックなのも当然だと思う。思うけれど、だからと言って、代わりに選ばれた選手のことを「よく分からない」だの「推しほど努力していない」だの、あまりにも視野が狭すぎないかと思ったのだ。

好きな選手がいたおかげで、試合会場にも足を運び、ニュースを追い、グッズを探し、毎日が充実していたのかも知れない。その選手が代表を外れたことで、やり場のない悲しみや怒りが収まらず、それまで「自分が見たことも無い」選手にぶつけてしまったのかも知れない。だが、いかなる理由があっても、選ばれた選手に八つ当たりするような意見を公にして欲しくは無かった。よく知らないなら尚更、何故協会がその選手の方を選んだのか、冷静に理由を探すべく選手のプレーをまずは見て欲しかったのだ。

結局はその人も、最後に試合を見た結果、「確かに若い選手も想像以上に上手かった」から「認めざるを得ない」という意見だった。でも、その結論を読んでも、私のモヤモヤは全然消えなかった。なぜ、知ろうともせず否定から始めてしまったのだろうと。そしてそんな意見を、堂々と発表してしまったのだろうと。

段々とパリオリンピックが近づいてきた。出場が決まった競技も増え、代表候補の選手たちはみなとてつもない努力を重ねている。代表に選ばれ、さらに良い結果を残すことを目標に。自分が気に入らないからといって、彼らを否定したり、責めたりするような意見にはとても憤りを感じる。外野で応援している私たちの何十倍、何百倍も、選手たちは必死なのだ。彼らの足を引っ張るようなコメントが減って、選手たちの力になるような言葉が増えることを、心から願っている。

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