「不要なスマホを最新機種と交換いたします！」
こんな怪しい広告に釣られて、また客がやって来る。
「このチラシを見て来たのですが…」
「有難うございます！これは素敵なスマホですね。私は白骨化スマホのコレクターでして」
「白骨化？」
「ええ、全ての機能を無くし、ただのオブジェとなったスマホが好きで」
店主はズラリとスマホが並んだ棚を指し、
「ほら、機能を無くしても、個性があって美しいでしょう？」
「はあ…」
「それでは新しいスマホをお渡しするので、こちらにご記入下さい」
「え？家族構成も？」
「はい、今後の参考に」
ものの数分で記入は終わった。
「おや、一人暮らしですか」
「はあ、まあ」
「ではこちらが最新機種です。電源を入れて貰えますか」
「はい」
客が電源を入れた途端、白い煙が吹き付ける。やがてカタンとスマホが落ち、煙が消えると客は白骨化していた。
「白骨化スマホは最高だ！また新しい骨を手に入れたぞ」
店主は嬉しそうに客のスマホを棚に飾り、白骨を隠し部屋へ運んで行った。
（422字・END）

こんにちは。
最近ちょっとホラー不足なので、こんなテイストにしてみました。たらはかにさんの「毎週ショートショートnote」に参加します！

前回は長くなりすぎたので、今度こそ！と書きました。字数はオーバーしましたが、取りあえずショートショートの枠で書けて良かったです😅

たらはさん、面白いお題を有難うございます！楽しかったです。
読んで下さった方、有難うございます♪