私は優しくない。もし、傍から見て「優しい」と思われる行動があっても、それは相手のために動いているのではない。私自身が、そうしたいからしているだけなのだ。

本当に優しい人は、自分の気持ちを後回しにしてしまう。それは、「自分がその方が楽だから」ではない。本当に相手のことを思って、自分が言いたいことややりたいことを押し込める。私には、それは出来ない。

「冷たい人だと思われたくない」「無駄な争いをしたくない」「笑っている顔が見たい」「喜ばせたい」「嫌われたくない」「役に立つ自分でいたい」…全部、主体は「自分」だ。何の打算も欲もなく、純粋に相手のことだけを考えるなんて、私には出来そうにない。無償の愛なんて、私は持ち合わせていないのだろう。

それでも、みんな幸せでいて欲しいと思う。それは相手のためではなく、私がそう望んでいるのだ。何の罪も無い人たちの、気力も無くしたような悲しい顔や、憤りに耐える顔を、私は見たくない。理屈ではなく、腹が立ったり、胸が苦しくなるから嫌なのだ。

私の周りの人たちは勿論、世界中の罪無き人々が、神の祝福を感じられる今日であって欲しい。難しいのは分かっているが、それでも、せめて今日ぐらいは。だから願う。私自身の心の平穏のために、みんなに幸せでいて欲しいと。こんなエゴイストの願いだが、神様に少しでも届いてくれたなら有り難い。

読んで下さった皆さんに、どうか神の祝福がありますように。
Merry Christmas ！🎄🎅🎁