（｢チェンソーマン｣ラストまでのネタバレあります）

　数年前から漫画は（もはや置場がないので）電子書籍版を購入していますが、｢チェンソーマン｣第一部完結の11巻は電子版だけでは気持ちがおさまらず、紙の単行本も買ってしまいました。TSUTAYA一部の店舗のみ限定のイラストカードも入手できて、ラッキーです。

　個性的なキャラや派手なアクション、奇抜な展開など、｢チェンソーマン｣の魅力は一口ではなかなか表現できませんが、登場人物がみんなそれぞれに孤独であるということが物語に深みを与えていたと思います。強さと裏表の孤独を抱えたもの同士が絆を得ようとして得られなかったり壊されたりする中で、パワーがデンジにいう最後の契約には泣かされます。

　また、コベニちゃんが家族から離れることになって、｢よかった｣とつぶやくのも悲しい皮肉でした。ファミリーバーガーに象徴される名ばかりの家族は、彼女にとって呪縛でしかなかったのでしょう。デンジたちとは違うかたちの孤独です。

　第二部も近々、始まるのでしょうか。アニメ版とあわせて、楽しみにしています。人気投票はネタに走らず、パワ子ちゃん一筋で投票いたしました。デンジ、契約通り、必ず見つけ出してね。