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眠ってはいけない…4

螺旋階段をただひたすら
登っていく…。
でも今度は登るというより
駆け上がってる感じだ。
ずっとずっと…。

でも何処まで続いてるのか?
螺旋階段の先はどうなってるのか?
薄暗い靄がかかったようで
何も見えない。

…………………………………………………

「はぁ~~またかぁ」
起きるなり深い溜息をつく。

今朝は、落ちる夢は見なかったものの
何だか疲れは倍増している。
枕元に置きっぱなしの携帯を手に取り
会社に電話して休みをとる。
一日休めば何とかなるだろう…
寝ていたはずなのに眠くて仕方がない。
身体も重たくて身動き取れない程だ。

「風邪でもひいたかな?」

ベッドからようやく起きだしてリビングに行く。戸棚の引き出しから風邪薬を探すが見つからない。
おかしいなぁ?こないだ買ったばっかりなのに…。


#小説 #短編 #ちょっとだけホラー

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