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人災派遣RPGリプレイ最終話『仇星、闇を駆ける時』12

●6日目

●カヤカのターン

GM:では再開!各自がファストを終えたところで、うにょにょにょーんと復讐神の頭部と胴体が生えてきて、最後の妨害を仕掛けてきた。ここからメインフェイズだ!

カヤカ:よっしゃ!俺の番!

紗綾:復讐神の頭部を殴るか、マニピュ判定に挑むかの二択かと思われますが……。

カヤカ:マニピュ判定!GMが判定成功させればミッションクリアと明言している以上、神様なんぞ殴ってるリソースはない!

柳沢:だろうねえ。

チシャ猫:『アドヴァイス』投げるねー。

GM:6段階の達成が必要だが、まだチシャ猫の管制塔のハッキングが未トライのため、最大3までしか進めることができない。

柳沢:要するに、2Rはどうやってもかかる仕様なわけだ。

カヤカ:ここは確実に3を取りたい。……今3D+10か。

GM:逆に君が3を取れれば、チシャ猫のハッキングが3+3で6まで挑戦可能となり、一発達成も夢ではなくなる。……120必要だが。

チシャ猫:120ならなんとかするにゃ。

カヤカ:猫こわッ(素)。……6PP払って5D+10、あとはLPで踏ん張るだけだァ!

GM:生還できるだけのリソースは残しておいてね(苦笑)。

カヤカ:『アドヴァイス』ありがとう!(ころころ)43!

一同:おおー!!

柳沢:素晴らしい、これぞ主人公力!

紗綾:カヤカぢから全開ですぅ。

カヤカ:こういう時に!!こういう時に!!!(一同爆笑)

チシャ猫:せんせー、カヤカくんが取り憑かれてますー。

カヤカ:でも上限ある時に限ってオーバーするんだよなあ!(笑)本来なら4まで行けてたのに!

柳沢:贅沢な悩みだ!(笑)

GM:君は、事前に読み込んだマニュアル、ステーション作業者からの指示。そういったものを的確に把握し、持ち込んだ部品を次々に接続していく。君はいつぞや音響機材を接続して修理したことがあったが、それを遥かに上回る複雑さだ。

カヤカ:てきぱきと作業。窓の外のやべーものからは意図的に目を逸らす。ステーションの皆さんもアレ気にしない方向で。幻覚です幻覚。

チシャ猫:「カヤカー、とりあえず回路図そっち送ったけどどんな感じかにゃー?死んだー?」

カヤカ:「死んでたまるか!?とりあえず助かった!ここのカバーの中身がこうだから……こっち!」

GM:そして、なにかよくわらないがレバーを操作して、なんかステーションのあれやこれやの設備もいじったり。洗脳された職員の操作で破壊された箇所も、どんどん機能が回復してゆく。……君がこなしている作業は、本来は専門の訓練を受けたスペシャリストしか行うことの許されない高難易度作業なのだが、没頭する君は気づく由もないのであった。

チシャ猫:「カヤカって馬鹿だけど馬鹿じゃないにゃよねー、意外と、多分」

柳沢:「ははは、カヤカ君はいつでもJAXAかNASAのミッション・スペシャリストになれるねー」

GM:「少年、やるな!」「よくこの作業を一発で……!」

カヤカ:「ちょっとズルもしてますけど、ねっ!と、次!」サイコメトリー的に、ハードに残った思念とかを読み取りながら作業してるので(笑)。

GM:君の尽力もあり、センターの機能は劇的に回復する。具体的には、ハード的な応急処置はなんとかなった。あとは、管制塔の機能が回復し、軌道の修正プログラムを受信して……ここが猫さんの判定となる……残りのマニピュ判定で復讐神が取り付いているユニットをパージし、スラスターを噴射すれば安全確保は確実だ!おめでとう、まずは第一局面クリアです!

秀史:パチパチパチ!

カヤカ:あー、一応HP治療。いざとなったら生身でステーションをかばう(ころころ)。ほぼ全快。ゼリー飲料口に突っ込みながら作業してた。

柳沢:カヤカ君絶好調だねぇ。

紗綾:ろうそくの炎は燃え尽きる前に……。

秀史:自撮りは?(笑)

カヤカ:ええー?(笑)

GM:では自発的にか、画像をやりとりする作業中の偶然か、宇宙自撮りが完成した。窓枠になんか復讐神が写り込んでいるけど(笑)。

●柳沢のターン

柳沢:さて私のターン。ここは紗綾君のSPを治療だな。

チシャ猫:お茶でも飲む?おやつ持ってきたにゃ(笑)。

カヤカ:緊張感ないなあ!

チシャ猫:実際お茶とカップラーメンで回復する娘が近くにいるからにゃあ(笑)。

カヤカ:戦場で急に始まる担々麺づくり。

柳沢:もろもろ足して7D+12、(ころころ)36。出目はイマイチだけど、全快だからよしとしよう。

チシャ猫:普段サイコロたくさん振っててなんだけど、皆のダメージや治療も十分にヤバイんですよね。

柳沢:そしてここは札の切り時。天美を呼び出す。

秀史:おおっ。

柳沢:「天美、悪いが例のを頼むよ」『……わかってるわよ!』ってことで、『世界樹の雫』込みのサブ治療。おじさんに。

GM:切り札の有効利用!ラストエリクサーが使える貴重なプレイヤーだ!

紗綾:私はかかえて落ちるタイプですぅ。

秀史&カヤカ:(頷く)

柳沢:HPとSP両方。LPも上乗せて(ころころ)49点!HP85、SP60まで回復!

GM:柳沢親子の連携プレイで、一気にリソースがリチャージされた。激戦が続く管制塔での、貴重な補給。そして死闘は続く!

柳沢:「……さあて、最後の正念場だ。『枯れ柳』は揺れても簡単には折れないところを見せてやるとしますかね」『結局私がフォローすることになるんだから……!(ぶつぶつ)』

●秀史のターン

秀史:さて俺のターン。ここは奥義の発動準備、をしたかったのだが、発動にはファストで宣言しなければならなかったのだった。

柳沢:むう、本当だ。

紗綾:砂浜への移動が戦術的に重要な意味を持っていたから、仕方ないですぅ。

柳沢:ここにいると砂浜の部隊に撃たれちゃうから移動した方がいいかも。

紗綾:とはいえ、わざわざ警備を突破して管制塔に来るなら、シタナガさんなら砂浜から狙撃したほうが良いかもです。

GM:うん、実は、砂浜エリアにとどまるという選択肢を想定しておりませんでした(笑)。なので、急遽判定を作成。もしも、管制塔へ突破するつもりがないのなら、身を潜めてやり過ごすということで、イントルーダー判定を行い8を超えるごとに、敵の攻撃を一回減らせるとします。

柳沢:ふむ。敵は3体だから、24を出せば0回ということか。

秀史:地味に削られるので助かります。では砂浜エリアに潜みつつ、管制塔エリアを狙撃で支援。『隠形術』で+2D、雨で-1D。合計3D6+14で(ころころ)23。LPも足して、完全成功。

GM:……君は砂浜エリアに到達すると同時に、砂浜の反対側でチシャ猫が管制塔に到達したところを見届ける。君の保険は結果として不要となったが、それは幸運に属することだろう。

柳沢:ダイス目が悪かったらシタナガ君がバイクで搬送するしかなかったからね。

GM:そして、次にいかにすべきか判断を迫られたところで、管制塔を通して、カヤカ達の状況を知ったのであった。

秀史:「カヤカが宇宙に……」と、絶句した後、宇宙ステーションが襲われていることを知り、自分がやるべきことを決める。管制塔へ行く選択は捨て、ここに留まる。

GM:君は隠形術を駆使して、雨と砂に紛れ、巧みに歴戦の兵士たちから身を隠す。

秀史:宇宙。……つまり誤射ってカヤカに当たっても言い訳が(笑)。

カヤカ:殺気ィ!?(笑)

秀史:まず、管制塔を囲んでいる兵士を狙撃。50点を削りきれるかは怪しいが。

柳沢:紗綾君のAPも割合厳しいので、削ってもらえるだけでも助かる。ここで兵士を一人残すかゼロにするかで全然違うからね。

秀史:メインで狙撃。『ロングショット』+『アサシネート』(覚醒)+『暗器使い』+『スティング』+『隠形術』(覚醒)!(ころころ)43。

GM:ぜんぜん避けられない、大失敗。

秀史:(ころころ)通常ダメージ23点、追加ダメージで(ころころ)さらに29点!

GM:(計算)残り6点!ギリ耐えた!管制塔にグレネードを打ち込んで大ダメージを与えた兵士は、突如背後から飛来したスリケンに背中を貫かれる。「がはっ」と呻き、重傷。……この部隊は崩壊間近と思われる。

秀史:「……仕留め損ねたか」

柳沢:でもすぐ補充されるんでしょ。

GM:然り。薄い陣形のようでいて、破られても常に流動し、補充される。これぞS級エージェント、『共工』の布陣。大蛇の鱗のごとく蠢き、大河のように尽きることがない……!

紗綾:ほとんど消耗品のあつかいですぅ。

カヤカ:うーん指揮力。

GM:雑魚の軍団にエリア外から強力なバフを常時飛ばしてくるタイプだ。

柳沢:いやんなっちゃうねえ。

紗綾:大将首なら最前線に出てこんかーい!

柳沢:ワールドNPCだからね! 仕方ないね!

GM:ちなみに、『共工』は指揮力とか謀略スキルを除けば普通の人間という設定なので、もし直接戦闘となったら素殴りで倒せると思います。

秀史:サブアクション、俺もここでラストエリクサーを使おう。支給された治療薬を使用して(ころころ)、SP全快。

GM:続いて軍港と砂浜の兵士達。軍港は誰もいないので、引き続きC国正規軍と戦闘中。砂浜エリアの敵達は、隠形で身を隠したシタナガくんを探して右往左往している。「どこだ!」「くそっ、見失った!」

●チシャ猫のターン

チシャ猫:私のばーーーーん!「さぁって、カヤカも頑張ってるみたいだしチシャも頑張らないとにゃー」

紗綾:やはりハッキングに挑戦です?

チシャ猫:当然だにゃー。

一同:ですよねー!

チシャ猫:「ふっふっふっふ、ひゃーーっはっはっはっはっ!今日はなんか前線までこさされるし仕事は雑用ばっかだし。フラストレーション溜まってるんだにゃー!チシャ様の出番だー!!」

柳沢:「いやあ、手が足りなくてねえ。すまないねえ」

GM:君の前には、管制塔のメインコンソール。システムはずたずたにされ、その余波を受けてハードもショートしている。絶望的な状況と言っていいだろう!

チシャ猫:というわけで、持ち込んだノートPCやタブレットをドズラっとご用意!「よーするにハードを別に用意すりゃぁいいんでしょ」

GM:そう。君は判断する。これを復旧するには、壊れたインターフェースにタブレットやPCなどのデバイスをかまして、それぞれのハードウェアを最低限稼働させるドライバを自作せねばならない。

カヤカ:自作ゥ!?

GM:オーダーメイドのデバイスドライバ。優秀なソフトウェア製作者なら時間をかければなんとかなるだろうが、気が遠くなるような時間が必要だ。それをわずかな時間で成し遂げるなど、正気の沙汰ではない……!

柳沢:超時空スリケンが可能と言われた今、何が起きても不思議ではいなあ……みたいな気持ちでいる(笑)。

GM:君がすべきこと。それはもはや、この管制塔のシステムを一から再構築するにも等しい難行だ!

秀史:絶対やりたくねぇー(笑)。要件定義書から見積もり工数を算出して……。

柳沢:すでにやりたくない(笑)。

GM:「宇宙ステーションの管制システム作っといてー、0.05人月でー」(笑)

柳沢:ヒス○リエの「バ~ッカじゃねぇの!?」のコマを貼り付けたい。

秀史:IT業界のサグラダファミリアこと、み○ほ銀行の新システムが確か10万人月でしたね(笑)。

GM:尋常なハッカーならその場でさじを投げる。むしろ挑戦することすら愚かとも取れる。だが……。

チシャ猫:……技能再確認完了しました。3D+『覚醒ダイブイン』2D+『ヘルプ』2D+PP9点消費の3D、これで合ってるはず。

カヤカ:ひえぇ!

チシャ猫:お金は正義。持ち込んだアンテナで衛星ネットをリンク。スーパーコンピューターをレンタルしてつなげるにゃ。

GM:イメージとしては、手動でコードをガタガタ書くより、無数のデバイスで走らせたAI支援ソフトから浮かび上がってくるプログラムを、詰碁や将棋の早指しのようにどんどん詰めていくって感じ。ある意味大事故にあった患者の緊急手術に近い。

チシャ猫:では……。行きます。10D6+28で(ころころ)66!……ひっくい!

紗綾:いやいやいやいや!

柳沢:まあ、3達成なら十分OKでしょ。

チシャ猫:さらに『カンファレンス』。2Dを足して(ころころ)、78。

柳沢:あと2で4段階。

チシャ猫:……あと42で6段階かぁ(一同爆笑)。

GM:ひいい!この人ホントに一発で全部抜く気でいるぅぅ!?

紗綾:……あ、そうか、チシャさんの切り札を使えば+20点できるから、実質100行けばクリアなんですね。

GM:基準がおかしい!(笑)

秀史:GMが用意したんでしょ(笑)。

GM:いや1ターンでぶち抜けるようには設計してないから!(一同爆笑)

チシャ猫:ランク6によるLP4点全部使用。+4Dして、これが最後の……(ころころ)……、……、……、90!

一同:ああ~!

チシャ猫:ぐへぇ、10足りない……。ダイスが少なかったにゃあ。

紗綾:いや十分だと思いますぅ!

チシャ猫:行けると思ったんだけどにゃぁ。

カヤカ:本気でぶち抜くつもりだったのかよ……。

紗綾:ダイス目次第ではいけた感じですね……。

チシャ猫:「くぅスランプじゃなければにゃぁぁぁ」

柳沢:90でも人災派遣史上最大の職能判定値だよ!(一同笑)

チシャ猫:120、行きたかった……。ぶち抜けないなら切札の使用は諦めます。

GM:……君は猛然とソフトウェアを組み上げていく。ショートしたハードを回避し、あるいは最低限の機能で稼働させつつ、全体のシステムを最低限稼働させるだけのオペレーションシステムの自作……。ウィザード級と言うのもおこがましいほどの神業で猛然とOSを紡ぎあげ。君はついに管制塔の機能を復旧させることに成功した。

柳沢:「……いやはや、天才的ハッカーをウィザードと言うけど……。おじさんにしてみれば『魔法』よりもよっぽど不可解だよ」

GM:……残るは、宇宙ステーションとの通信復帰、そして、落下しつつあるステーションの軌道の修正だ!

チシャ猫:「くっやしい、くやーしーーーーーい!このチシャ様がこんなことで時間使うなんてぇぇぇ!」

秀史:「元気出せよ」

カヤカ:「……。……いや。それよりステーションの軌道修正の方で焦ったりしろや!?」(一同笑)

GM:チシャ猫さんのプライドはともかく(笑)、管制塔の復旧は非常にいいペースで進んでいる。次のラウンドには、十分にゴールが見えてくるだろう!!……サブアクションは何かあります?

秀史:一応、『共工』の手下にトドメを指すという選択もあるな。

カヤカ:初の攻撃?

紗綾:しかも倒せそう。

柳沢:実は基本の攻撃力が高いんだよねえ。

チシャ猫:……んー、ごめんだけどチシャが攻撃するのってなんか違うので、やめときます。

一同:いいと思いまーす。

●紗綾のターン

GM:では、攻撃するのがなんか違わなくない、紗綾さんのターン!(一同笑)

紗綾:(笑)兵士が一人と、復讐神の胴体がパーツ4つ。兵士を取りこぼすと全体攻撃、神様をとりこぼすと管制塔に攻撃してハッキングを妨害、と。

秀史:兵士を討ち漏らすとまずい。

柳沢:管制塔のカバーはお任せだ!

紗綾:ですね。正直チシャさんは多少妨害があっても余裕で抜けそうなので。ここは兵士をさくっと無力化の後、神様を滅ぼしに行きます!

カヤカ:神殺し紗綾になるのかなあ。

秀史:すでに一柱斬ったような気もするが。

紗綾:前々回斬ったのは悪魔ですし!

柳沢:もう鬼でも神でもなんでも好きに斬ってくれよ!(笑)

紗綾:兵士の方は特に何も乗っけずに攻撃(ころころ)30で命中。

柳沢:ええと(計算)、中失敗、残りHP6点で、GPが……あ、確殺だわ。

GM:まだだ!ダイス4つ振って全部1ならノーダメ!(笑)

紗綾:(ころころ)32点、ざっしゅざっしゅ(笑)。

GM:グレネードを打ち込んだリーダー兵士は、スリケンの狙撃に呻いて態勢を崩したところを、吶喊してきた紗綾にすれ違いざまに胴抜きで屠られた。

紗綾:兵士を峰で軽く薙いで、そのままの勢いで神様のところに行きます!

柳沢:荒ぶってるねえ。

GM:君はそのまま駆ける。……管制塔の向かいの森から立ち上がり迫りくる巨大な復讐神の像。四本の腕を持つ巨体に、君は果敢に挑みかかる……!!

紗綾:『この短い間に悪魔殺しと神殺しを果たすことになろうとは、カカ、まっことこの世は面白い!今のお前ならワシを使いこなせるじゃろう。さぁ、見せてみるが良い!』「うう、私は平穏に生きていたいのにー、もうヤケですー」

GM:では攻撃をどうぞ。命中判定はなし、直でダメージ判定。

紗綾:では。『鬼神力』+『アウターハウル』+『スマッシュ』!13D6+22で(ころころ)……87!ひくっ。1ばっかりですぅ。

カヤカ:……いや、ええ?

チシャ猫:他人事だと言える。……十分では?(苦笑)

GM:君は巨像の膝、腹を蹴って跳躍。……今まさに管制塔に向かって鉾を振るおうとする復讐神の腕を一閃。……巨木が圧縮され、鋼鉄のようになっている巨大な腕を両断した!!

紗綾:『――見事なり、紗綾よ。これぞ太刀筋の真髄、即ち『刀真』也!』

カヤカ:免許皆伝だ!

GM:ずぅん、地響きを立てて、森の中に巨大な腕が一本、落ちてゆく……!!

秀史:まさに神話の光景……!

柳沢:「なんともはや。紗綾君の剣はいよいよ神がかってきたねえ」

GM:残り3本!

●メルジャヒ島 現況図

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●エネミーのターン

GM:では、残りのエネミーのターン。まずは宇宙ステーションに絡みついている復讐神頭部。

カヤカ:おっしゃーこいやー!

GM:君は船外の窓にうごめくおぞましい樹木の塊が、巨大な枝を振り下ろし、宇宙ステーションに叩きつける光景を目にする!ダメージは(ころころ)29点。このままでは、外殻が歪み、マニピュの判定が10→11に上昇してしまう!

柳沢:ここは庇うよりないか。

カヤカ:織り込み済み!カバーリング!

GM:デュラハンの切り札も使えますが。

カヤカ:29なら素受けしても全然大丈夫!ここは硬さの見せ所!

GM:では29点肩代わり!(実はダイスの個数で目立ってないだけで、カヤカの硬さと体力は他のメンバーに負けないくらいヤバいんだよなあ)君は敵の攻撃を、自らが囮となって宇宙ステーションの端に惹きつける。

カヤカ:「っだー!こっちだ!作業の邪魔しやがって!」

GM:そして、枝が外壁へ激突する寸前、壁に手を当て硬気功を通して相殺する。反動がもろに君の体を突き抜けるが、宇宙ステーションへの損害は免れた!

カヤカ:「痛え!ってか重い!」

GM:そして、君は壁越しに思念を受信する。『GYAAAAAAAAM!!フクシュウ!フクシュウ!!ウラミヲハラス、ソレコソガワレトイウ機巧……!!」

カヤカ:……なんか、知能が低下していないか?

GM:どうやら体躯と膂力を拡張する代わりに、知性を犠牲にしていると思われる。

カヤカ:頭なのに!?

GM:頭なのに。ぶっちゃけここまで来たらもう「パラメータ:知性」がいらないので、リソースをすべて他に振ってる感じ。

紗綾:頭が知性を捨てちゃうんですか……。

秀史:溢れる知性で返り討ちにしてやれ(笑)。

チシャ猫:ふふーん、知性を捨てた怪物は最終的に敗れると、神話の時代から決まってるのにゃ。


GM:続いて、こちらは地上、メルジャヒ島の管制塔。邪神の胴体による攻撃!紗綾に腕を一本切り落とされたが、その攻撃は止まらない。三本の腕に持った武器で殴りつける!

柳沢:全部おじさんが庇います。

GM:ダメージ振るぜ。(ころころころ)25点!28点!35点!

柳沢:これも物理ダメージでいいのね?では、(ころころころ)26点、51点、34点。1点抜けだね。

GM:ちいっ、ぜんぜん攻撃が通らなかった!

チシャ猫:強い!

GM:事前の計算では、ここまで来るところでおじさんのリソースがボロボロ、攻撃は何回か通さざるを得ない、という見込みでした(笑)。

柳沢:「言ったろう? その程度では『枯れ柳』を揺らせても、折れはしないってね」……SPは順調に削れているんだけどね!(苦笑)。


GM:そして、君たちを狙っていたロケットランチャー部隊は、すでに秀史と紗綾に倒されており、行動不能。……しかし、このラウンドの最後、森の奥から、新たに兵士の一部隊が到着。整然と陣形を組む。次のラウンド、君たちに再度攻撃を開始する!!

柳沢:正直そっちの方が厄介なんだよなあ。

GM:ということでこのラウンドは終了です!次回、いよいよ最終回予定!

紗綾:次回、最終回3時間スペシャル!

カヤカ:よーっしやるぞー!……最後に振るのが多分職能判定になるの、人災って感じだなあ(笑)。

チシャ猫:カヤカを掴んで宇宙センターを離れ、管制塔に突っ込んでくるアダシの本体!迎撃するシタナガ!

秀史:撃ちぬいて宇宙を漂流させよう。

紗綾:そしてカヤカは考えることをやめた(笑)。


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