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新社会人の皆様へ

これを読まれる皆様は、
人生の門出を迎えられていることでしょう。

まずは今の心境はいかがですか?

ワクワクして希望に満ちていますか?
それとも早くも暗雲立ち込めているでしょうか。

どちらもあるかもしれません。

私はうん十年前、
観光業界に入りました。

そこそこ大きな会社でしたので、
入社式には数百名の同期がおりました。

もちろん知り合いなど一人もおりません。
面接で一緒だった子もどこにいるのか
わからない状態でしたし、
緊張してそれどころではありませんでした。

入社までは意気揚々とし、胸が高鳴り、
引越しの準備や
諸々揃えるための買い物、
入社式で着るスーツに何度も袖を通し、
社会人になってバリバリ働く自分を想像し、
希望でいっぱいでした。

ですがいざ入社式に出たら、
周囲が皆すごい人や冷たい人に見えて、
一気に消沈したことを今でも覚えています。

それからは仕事を覚えることや
環境に慣れるのに必死で、
数年はほとんど記憶に残らぬほど
がむしゃらになって過ごしました。

正直しんどかったです。
どんな仕事もそうだと思います。
98%くらいしんどい事で、
残りの2%ほどが嬉しかった事。

つまりほぼ苦痛。
でもたま〜に感じるやり甲斐だけで
どうにか生きていた、という感じですね。

あっ、まだ絶望しないでください。
話はここからです。

同僚や上司と馬が合わない場合もあるし、
取引先や顧客から
心ない言葉を投げられたりもしました。

そんな中、他の同期達は
うまく立ち振る舞えているようにも見え、
自分だけがダメなのではないかと
落ち込むこともありました。

でも、今まさに抱いている不安な気持ちや
これから感じるであろう
悔しい、悲しい、しんどかった時の気持ちは、
お金では買えない経験です。

それは未来の自分を支える柱になります。
喜ばしい経験だけでは培えない頑丈な柱です。

無理をして死ぬ気で頑張れなんて言いません。
思ってもいません。
そんな無責任なことを言う奴は無視してください。

だってそこまで会社や社会に尽くしたところで、
誰も私達の人生に責任とってくれませんからね。

ただ先ほども述べたように
若い時に歯を食いしばった経験は宝です。
例え転職しようと休職しようと、
これだけは一生あなたを支える財産になります。

だから今の不安も
今しか感じられない貴重な経験だと思って、
大事になさってください。

偉そうなこと言ってんじゃねーよって
思われるかもしれませんが、
私は最初に入った観光業で培った十数年が
今の自分を支えています。

ちなみに入社直後に
先輩や上司からチヤホヤされたり、
調子良く立ち振る舞っていた連中は、
三年ないしは五年以内に去りました。

ですのでそんな生半可な連中と
戦う必要は一切ありません。
比べる必要もないでしょう。

とにかく無駄な経験なんて一つもありませんから、
失敗しようが怒られようが、
見下されようが、どうだっていいんですよ。
全て糧にしてやりましょう。

そして10年後の自分を想像し、
今はその通過点くらに思えばいいんです。

続けているうちに見えてくるものがある。
その時にまたその先を考えればいい。
大丈夫。どうにかなる。

以上
無名の作家より

※以下は私が書いている小説で、
 社会人になって親元を離れ、
 慣れぬ土地で奮闘する女の子の物語です。
 気晴らしに読んでいただけたら嬉しいです。

#新社会人に伝えたいこと

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