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三年目のカネミ油症-今年も高砂集会がやってくる

偶然に偶然が重なってカネミ油症にかかわることとなり3年目。毎年秋に兵庫県の高砂で開かれている高砂集会が今年もやってくる。

社会規範としての製造物責任法というコンセプトをつくるきっかけがこの高砂集会だった。製造物責任法ができる平成よりはるか前の昭和40年代に起きた事件の製造物責任を論じてほしいという、いま考えれば無茶なお願いを聞くことからはじまった。

この事件が半世紀を超える複雑で長い歴史をもつことを思えば、笑えるはずもない大真面目な無茶ぶりである。

無理だ無理だと思いながら、無理であってはいけない思いがどこかでムクムク頭をもたげた。法廷ではないのだから、訴訟ではないのだから、司法でどのように扱うかがすべてだといわなくていいはずなのだ。

この感覚はちょっと不思議だが、消費者庁という役所で消費者事故調査という荒波を経験すると、これが不思議でもなんでもなくなるからいよいよ不思議だ。消費者事故調査はちゃんと法律をつくってあると説明しても、当時は役所のかなり上の方に理解なさらない方がいらしたのはたぶんやむを得ないのだろう。ともかく、この感覚にたどりついたことが、社会規範としての製造物責任法を正座してとっくりと考えなおすきっかけになった。

以来、三年目。油症患者の方々からは、今年も同じ話をしてほしいといわれる。気持ちはわかるが、わたしだって機械人形ではない。三年も同じ話をするのはさすがにどうかとおもうので、少しは趣向を変えたい。さまざまな立ち位置の被害者もいれば、各種メディアも取材に入る。なんとかせねば。

どうなるかわかりませんが、限られた時間でできるだけ被害者の思いをサポートするプレゼンをしたいと思っています。

いつも直前でとっくり考えるはめになる高砂集会は11月12日。残すところあと2日です☆

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