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歳歳年年人不同

ちょっと、ビックリな事を。


昨日、お芝居を見に行ったわけです。

事前に、どんな評判だろうと、ツイッターで検索したら…。

「イミが分からない。難しい」

「全く筋が分からなかった」

「どうして、そういう行動やセリフになるのか…?」

と、まあ、悪評ばかりなのである。

台本を書いた人のお芝居を、何度か見た事があって、特に分かりずらい話ではなかったのだが、その作者さんのお芝居は、一般的には難しいという評価らしい。

なので、身構えて見に行ったわけです。頑張ってついて行かなくては!と。


で・す・が・・・・・・。


不遜を承知で言えば、全く難しくはない。ちゃんと板の上を見ていれば、時系列の混乱もすぐに分かるし、元々が不条理劇なのだから、多少の揺らぎは織り込み済みではないのかな?

役者さんたちは、しっかりセリフを喋っていて、聞き取れなくて分からない~という事はない。ちゃんと舞台見てれば、大体は分かるんじゃないの?と言ったら、私が通ぶってるように見える? 結末がモヤモヤしているのは、この作者さんの特色だし、そんな都合よくスカッと終わる舞台ばかりではないと思うのだ。

例えば、誰もが知っている原作があって、予想したように話が進み、誰しも納得の「オチ」があれば良かったのだろう。

そうではない、イレギュラーな世界に、今の若い人たちは弱いのかな、と思った。年寄りは、不条理劇には慣れているのだ。40年前の演劇は、かなりアナーキーだったので。そう、結局は、年齢の差(笑)。

ただ、現在「評論家」として、世の中に評価を下すお仕事の方々の理解力も、その程度だとしたら…今回のお芝居の作者さんは気の毒だし、それこそ演劇なんてジャンルは、分かりやすいエンタメ系以外、滅んでしまうと思ったのです。

コワイな~。


というわけで、とても面白いお芝居を見た、というオハナシ。



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