終わりました。金曜夕方のお楽しみ。先週は、仮面ライダーV3の最終回でした。東京MXテレビの再放送です。

　令和に、新規で昭和の仮面ライダーを観るようになった自分は、以下のルールを作りました。もしも自分が、ネットもない、昭和の時代に最初に出合っていたとしたら、こんなペースで1話づつ楽しむのだろうな、と想定したルール。

・リアルタイムで。同じ曜日の同じ時間に1話づつ。やむを得ず録画したときもその週のうちに観る。
・倍速で観ない。ながら見しない。
・V3は全何話か。あと何話か。全体像を追わない。
・奥が深い世界に新規で入ったので、無理をして深く調べない。

　先週の次回予告。タイトルが、デストロン最後の日だったので、最終回が近いと心の準備はしました。

　最終回が始まりました。前回の続きでアクションシーンが中心で、いつもと展開が違います。終わりが近い、と実感しました。

　ネタばれしない程度のメモ：
・崖の高さがいつもより高めでひやひやしたが、落ちないで見事だと思った。
・デストロンの基地の細長い通路をV3が前方に進む。いつもより舞台が狭い。室内。予算の関係？やっつけられたショッカーが横に倒れて、また裏から回って、また正面から来るという機敏なローテーションが素晴らしい。ショッカーが脇から次々出てくるあんな通路が欲しい。
・ザリガーナはパーツが多いから、いつもの悪役よりも手が込んでいるなと思った。パーツを脱皮させて投げる。ザリガニ好きな子多いからな。
・ライダーマンという人は最後までよくわからなかった。彼の葛藤を、もう少し掘り下げると、サイドストーリーが作れる。ライダーマン外伝。いや、あるのかも？彼がいなくなった今、自分もおやっさんのように、V3が背負う荷物を代わってあげたかった。

　……などの細かい部分をいつものように見ている間に、終わってしまいました。いよいよお別れです。
　初めて半年間見守った朝ドラを見終わったような満腹感、すがすがしさもありました。

　来週からは、仮面ライダーXが始まるとMXテレビで予告していました。
……その名を初めて聞いた。ような気がします。自分の中では、昭和のライダーは途中で途切れてアマゾンくらいしか知らないのです。アマゾンは顔が独特だったから。そのあと、子どもと見た平成ライダーまで記憶が飛びます。

　もしかしたら新しい仮面ライダーかもしれないので、一応、Xとは？と検索してみました。ツイッターでも初めてライダー関係を見たところ、多くの人がV3（再）東京MXテレビという一ローカルのチャンネルでの最終回が終わったこの瞬間を、惜しんでいることがわかりました。
　先輩方は皆、ツイッターの文が熱く、長いのです。昭和の最初の放送も、通しでリアタイしていたのかもしれない方々です。当然、歴も長いのでしょう。そして、ありがたいことに、新規にネタバレしないような配慮もしてくれている。こうして多くの新規を受け入れてくれたのでしょう。懐が広い。

　ちょうど同じ時間、東京・神宮球場では熱戦が繰り広げられていました。家族が帰宅してそっとチャンネルを変更。同じ東京での出来事。野球とV3最終回。リアルタイムで応援したい層が重なるはず。なのに、こんなにたくさんの人たちが長文で語り合い、V3の終わりを惜しんでいるとは！

スマホを片手にため息をついていたようで
青春が終わったね。
後ろで気配を消していた子どもが言いました。

それは違うと思う。

　そういえば、この子がアンパンマン、ディズニー以外で初めて観に行った映画は、仮面ライダーフォーゼ（10年前の平成ライダー。リーゼントの高校生ヒーローと宇宙の組み合わせが異色。頭の形もリーゼント？。おすすめです）でした。

　確かにおやっさん、じゅんこさん、しげるくん、そしてファンのみんなで
夕陽を見て切なくなったけど（最後の場面）。
これは青春、じゃないんだよな。
　少年ライダー隊のしげるくんの目線だよ。いや、おやっさんか。大人になると、どちらの立場もわかる。

　仮面ライダー50周年。調べると、去年50周年だったらしいですね。NHKで特集とかもしていたようで。そのころ出合いたかった。お祝いしたかった。ちなみに今年50周年は、ユーミンも、高橋幸宏さんも、トミカやモスバーガー……みんな、偉大です。ちなみに東京ヤクルトスワローズは2019年に50周年を迎えていました。
　とりあえず、Xも観てみようと思いました。