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あなたはイマジナリィ師匠を持っていますか?

私は哲学者である内田樹氏の熱心な読者で、氏の新刊が出るとほぼ買っています。

最近は新しい本でも同じ話ばかりしておられますが、考え方や哲学的なものがとても心地よいと感じるのでついつい買ってしまいます。

その中でも、氏の書籍の中で紹介されていたあるエピソードにとても感銘を受けました。

古代中国の漢の建国において功績のあった武人である張良は、黄石公という老人に太公望の兵法を教えてもらうことになります。しかし、老人は何も教えてくれません。

ある日、路上で会うと、馬上の黄石公は左足に履いていたくつを落とします。そして、張良に「拾って履かせよ」と命令します。張良はしぶしぶ拾って履かせます。

また別の日に路上で会います。すると今後両足の沓を落とし、拾って履かせるように命令するのです。
張良はムッとするのですが、拾って履かせた瞬間に心が解けて奥義を会得するのです。

めちゃくちゃな話です。ちょっと何を言っているかわからない。

しかし、そこには学ぶための奥義があると私は感じました。


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より良い人生を送るためには、学ばなければなりません。

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