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骨髄ドナー体験記#17

17.手術から十数年あとの話

ということで、これまで術後数年あとに書いた日記を移植していましたが、あれからたぶん十数年以上経ってるはず。当時幼稚園だった末の子も成人しました。
手術後の腰の痛みなどは一切なく、体調への変化も一切ありません。

ドナーになって良かったとは思っているが、何か貢献したとかの実感もあまりないです。
数年前、二度目の適合通知を受けました。
もちろん喜び勇んで、検査を受けようとしたのですが、
色んな事前調査で現在服薬してるか…という質問にYESと答えたら、一瞬でコーディネート中止となり、ついでに骨髄バンク登録からも手紙一枚でBANされてしまいました。

変なドラッグじゃないのにな。
緑内障の目薬なんだけど、どうやら移植手術を行うのに、この病気はNGらしいです。

それにしたって、なんか急に首切られたような感じで登録まで抹消されてしまい、あまりいい気はしなかったかな。
残念ながら適合検査は中止とし、ドナー登録からはデータ抜くけど、名誉会員にしてあげます…それくらいの嘘は言ってほしかったな、と思います。

ともあれ。
移植を受けた方は元気なのかな…とたまに思い出します。
映見ちゃんのような綺麗な奥様や、今田美桜みたいな可愛い娘さんに囲まれて幸せな人生送っているといいな~。
骨髄移植に代わる、新しい技術ももしかしたら出てきているのかもしれない。

若いころは白血病は死亡フラグが立つ不治の病だったけど、きっと今はそんなことなくなってきているはず。

医療関係者の普段の研究・治療の実践と、不幸にして患者になってしまったけれど、病と必死に戦ってきた方々の全てのデータが次の根治法の礎になっているはずです。

紆余曲折はありますけど人類は進歩し続けます。
幸せの質は世代とともにどんどん高くなるはず。
人類の、病との戦いはコロナはじめ、まだまだ続くけども。
人間の英知を信じよう。できることをやろう、
我々小さな人間の小さな行いが次の幸せにつながるはずだから…と今回読み返していて思いました。

現在闘病されている方、そのご家族や医療関係者の方に心からのエールを送ります。

きっと、うまくいくはず。

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