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メタバースでのハラスメント (Nem x Mila)

急速なユーザー数の増加により注目が集まるメタバースでのハラスメントの実態を明らかにするため、全世界のソーシャルVRユーザーを対象に行った大規模調査への回答約900件を分析しました。よりよいメタバースに向けた議論を活性化するため、レポートをこちらで無償公開します。昨年実施した生活実態調査「ソーシャルVR国勢調査2021」と比較した、この一年間でのユーザー動向の変化もまとめています。ぜひ感想をお寄せください。
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※2022/11/28追記:報道番組「ABEMA Prime(アベプラ)」で特集されました
※2022/12/1追記:国際VR技術会議「VRDAYS EUROPE 2022」で発表しました
※2022/12/4追記:総務省メタバース研究会で取り上げられました
※2023/3/19追記:NHK「おはよう日本」で紹介されました
※2023/6/30追記:学術データーベース「J-STAGE」に掲載されました


はじめに

メタバース、それは性別・年齢・社会・地理的立場の垣根を越え、すべての人が集うことのできる場所です。一部メディアでは、挑発的な言動や中傷などのメタバースでのハラスメント問題が強調されていますが、実際に現在のメタバースの世界で生きている住民の実態はどうなのでしょうか。複数のプラットフォーム・地域にわたる定量的な調査を行うことで、以下のような疑問を調査します。1)ユーザーは実際にハラスメントに遭遇しているのか?その場合、どのようなハラスメントがあるのか? 2) ユーザーのジェンダーやセクシュアリティは安全性に影響を与えるか? 3) ユーザーはどのように迷惑行為に対処し、どの程度の影響を受けているのか? メタバースで起こっている実態を可視化することで、私たち一人ひとりがより良い「メタバースマナー」について考え、メタバースでの生活がより自由で、より安全で、より楽しくなるきっかけになればと願っています。

Nem x Mila

目次

Part 1. ハラスメントの経験率
地域・セクシャリティ・サービス別
Part 2. ハラスメントの実態
ハラスメントの種類・強度・理由
Part 3. ハラスメントの影響
物理世界とメタバース双方の生活に与える影響
Part 4. よりよいメタバースのために
安全を守るもの・法律やプラットフォームへの要望
Part 5. メタバースユーザープロファイル 2022
物理性別・年齢・アバターの性別・昨年からの変化

レポート「メタバースでのハラスメント (Nem x Mila)」

▶▶▶ レポートはこちら (PDF) ◀◀◀

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・レポート形式:pdf、日英バイリンガル、62ページ

アンケートのおねがい

※2023/11/3追記:アンケートの受付は終了しました。たくさんの感想や意見ありがとうございました!
レポートをご覧いただきありがとうございます。更なる分析と今後の調査活動の参考にぜひアンケートにお応え下さい。あなたの感想やフィードバックをお待ちしています。

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YouTube LIVE 報告会

11月26日(土)22:00よりYouTube LIVE生配信で、研究ユニット「Nem x Mila」がメタバースから報告会を実施します。視聴者からの質問もリアルタイムで受け付けます。

メタバース研究ユニット「Nem x Mila」

「メタバースでのハラスメント」は研究ユニット「Nem x Mila(ねむみら)」による調査プロジェクトです。ぜひTwitterのフォローをお願いします。

メタバース研究ユニット「Nem x Mila」

ミラ (リュドミラ・ブレディキナ)
スイス・ジュネーブ大学修士号を取得。現在はフリーの人類学者。2022年に「バ美肉」「VTuber」に関する修士論文でジュネーブ大学のジェンダー分野の学術賞「プリ・ジャンル」を受賞
Twitter : @BredikhinaL

バーチャル美少女ねむ
日本のVTuberで、メタバース文化エバンジェリスト。HTC公式VIVEアンバサダー。2022年に解説書『メタバース進化論(技術評論社)』を出版
Twitter : @nemchan_nel

取材などのお問い合わせはTwitterのDMかレポートに記載のEメールアドレスでお受けしています。

公式サポーター

各種メタバース関連団体にアンケートの拡散協力を頂きました。
NPO法人バーチャルライツ
PANORA
メタカル最前線
株式会社ブイノス

Nem x Mila : 最近の活動

TBWA Worldwide “VTUBERS” (2022)

国際VTuberドキュメンタリーに出演し、VTuberやメタバースにおいてアバターが与える個人のアイデンティティへの影響を解説した。

ソーシャルVR国勢調査2021

全世界のユーザーを対象にした、ソーシャルVRにおける生活実態調査レポートを公開した。

バーチャル学会2021

VR空間内で実施された学術イベント。ソーシャルVR国勢調査2021を発表した。

VRDays Europe 2021

オランダ・アムステルダムとVR空間で行われた国際VR技術会議。「メタバースとは何か」内で発表を行った。

ソーシャルVR国勢調査:韓国(2022)

韓国のユーザーを対象にした、ソーシャルVRにおける生活実態調査レポートを公開した。

発表歴・掲載歴

2023/6/30追記:学術データーベース「J-STAGE」に掲載されました

2023/3/19追記:NHK「おはよう日本」で紹介されました

12/4追記:総務省メタバース研究会で取り上げられました

総務省「Web3時代に向けたメタバース等の利活用に関する研究会(2022年12月2日開催、第5回)」で本調査が「諸外国および国内における代表的な取り組み」として取り上げられました。レポートでまとめたソーシャルVRユーザーの「法令への要望」についても触れられており、地に足のついた取り組みに向けて、ユーザーの声を国に届けることができてよかったです。

12/1追記:国際VR技術会議「VRDAYS EUROPE 2022」で発表しました

オランダ・ロッテルダムで開催された国際VR技術会議「VRDAYS EUROPE 2022」で発表しました。

11/28追記:報道番組「ABEMA Prime(アベプラ)」で特集されました

インターネットテレビ局ABEMAの報道番組「ABEMA Prime(アベプラ)」で特集されました。

<その他の掲載歴>

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