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長女も私も初めての性教育

今日する話は、ちょっと苦手な人も中にはいるかもしれない。けど、生きていくには絶対に必要不可欠な存在の話なので、是非ともお時間がある人は聞いてもらえればと思う。

私には7歳と1歳の娘がいる。

愛しすぎるあまり、朝目が覚めて、隣に「娘たち」がいるという事実に、たまに鳥肌が立つ。私が母になる、こんな愛の軌跡に恵まれてなんて幸せなんだろうか、と思って涙さえ出る。口にすると安っぽいのかもしれないが、それくらい二人のことを愛している、ということだ。

そんな二人には私は基本的に自由に、というのがモットーで子育てをしている。自由というリスクもある中で、自分の頭で考えて、自分で行動できる人間に育ってほしいからだ。

うちにはタブレットが一台あって、そこではYoutubeが規制無しの状態で見れるようになっていた。最初は長女がそれで流行りのオモチャや、アニメなどを見ていたのだが、ある日下のオススメ欄に気になるコンテンツが流れてきた。

それがアダルト動画だ。

そこから彼女はのめり込むように見るようになった。(なぜその時止めなかったのか、とかそういう言葉はナンセンスなのでやめてもらいたい)

休日に私が起きる前に、リビングの暗い部屋の隅で、こっそり見ているのである。そんな思春期の中学生のような行動が一週間ほど続いた時、私は痺れを切らしてテレビに夢中になっている彼女に聞いてみた。

「○○ちゃん、最近Youtubeで何見てる?」

いつもテレビを見ているときは私の話など全然耳に入ってこないのだが、この時ばかりは身体ごとこちらに向いて「ごめんなさい」と一言、謝った。

彼女の中に「見てはいけないもの」という認識は確実にあったのだ。私もなんて言ったらいいのか、急に分からなくなってしまった。ちょっとした沈黙の後に、私は以下のように続けた。

「興味があるのは悪いことじゃないんだ。むしろ良いこと。ただ、今○○ちゃんが見ているものはファンタジーで現実的じゃないの。それを本物だと信じてしまうことで、○○ちゃんが将来怖い思いや痛い思いをしてしまうのは、ママとしてはとても悲しいので、ちゃんと正しいことを教えます。」

そして私は急いでAmazonで性教育の本を探した。リアルで且つ、長女の興味がある部分を埋められる良い本を。そしてカートに入れたのがこちらの本だ。

即日届いて長女と二人で、静かに読書してみた。「女の子と男の子の身体の違い」「子供はなぜできるの?」など、疑問に対して忠実に真っ直ぐに回答している。イラストはソフトだけれども、内容はとてもストレートで素晴らしい。

長女はちょっと恥ずかしそうだった。ちょっと遅かったかな、と頭をよぎったが遅すぎることなんて何もない、と私は自分の考えを自分で否定することができた。

私は自分の親に正しい性教育を受けなかったことにより(そういう時代だったので、仕方ない)体験も含めて自分で知識を深める必要性があった。それにより、色々知ることも出来たが、怖い思いや痛い思いももちろんした。

彼女にその経験をしてほしくない、というのは親心でもあり、正しい性教育は決して悪いことではなく、自分の身体と心を守る素敵なものなのである。

それが7歳の娘の心の片隅に「そういえばあの日ママ絵本読みながら教えてくれたな」と少しでも残っていてくれれば、私はそれでいい。

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