育児方針について考えていたら、自分の人生を見つめ直すきっかけになった話

下の子が生まれて2年が経ちました。
上の子はもう間もなく4歳になります。

ずっと考えなきゃな、決めなきゃな、と思っていましたが、なんだかずるずると先延ばしにしてきたのは、自分なりの育児方針を決めることです。

私はいわゆる機能不全家庭で育ちました。
両親や同居していた祖父母の仲が悪くて家の中の空気は悪かったし、暴力的なしつけを受けたことや、人格を否定するような言葉を浴びせられたことは今でも心の傷になっています。

1人目を妊娠中は、自分がどんな母親になりたいかをずっと考えていましたが、結論は「自分がされて嫌だったことをしない」「自分がして欲しかったことをする」という曖昧なものでした。
しかし薄々気づいてはいましたが、自分の人生をかけて両親への復讐、というべきか、ただただ反抗をしていたのでは本当の意味での幸せをつかむことは出来ないのではないか、と思ったのです。

大学生になるころから、自分の家庭が何かおかしいことに気付き、それまで両親に従順だった私にずいぶん遅い反抗期がやってきました。
両親は私をとにかく自分の思い通りにしようとあれこれ口を出してきて、それが当時はとてつもなく不愉快でした。
(今思えばそれは、親なりに心配していただけなのかもしれませんが。)
結婚のタイミングはそんな反抗期のピークにやってきて、報告に対して出てきたのはやはり否定的な言葉でした。そんな両親に心底失望しました。

・絶対に両親のように仲の悪い夫婦にはならない
・笑顔の絶えない明るい幸せな家庭を作る
・(両親に反対されても)自分で選んだ、切り開いた道で成功して幸せになる
そう決意して生きてきました。

でも、時間が経って両親や自分の心の傷に向き合えるようになってきたとき、私の「遅れてきた反抗期」に最愛の夫と子どもたちを巻き込んでいいのか?と疑問に思い始めました。

また、最近育児方針について考えるようになって、自分がされて嫌だったことが子どもたちにとって嫌なことなのかはわからないし、自分がして欲しかったことを子供たちがして欲しいとは限らないのではないか?とも考えるようになりました。

そんなときに、いい加減、先延ばしにしていた育児方針を決めてしまおうと思い立ち、「育児方針 決め方」で検索をかけてみると、同じように悩んでいる方が他にもいるのか、たくさんコラムが出てきました。
それらをもとに「自分の理想の母親像」と「子どもがどんな大人に育って欲しいか」の二点から考えてみました。
恥ずかしいので内容は伏せますが、そのどちらにも表れていたのは「自分がどんな人間でありたいか」ということでした。
過去の私のように親への不満や要望を軸に育児方針を決めるのも一つの方法かもしれませんが、ひとつの結論として、大事なのは「自分がどうありたいか」「子供たちにどうあって欲しいか」を示すことなのではないかと今は思います。

実際に紙に書き出した育児方針をみて、育児というのは自分以外の人間の人生を背負うことなのだなぁと改めて責任の重さを感じるとともに、もう両親への反抗はやめて、自分の人生を始めよう、と考え直しました。

なんとなくいい話っぽくまとまったけど、方針が決まったところで実行していかないといけないのだから、日々向上心をもって理想に近づいていけたらと思います。

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