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生きてる

気付けば随分と更新していなくて
更新していない間はほぼ毎日死にたかった。
死にたいと思った数より、
ほんの少しだけ多く
死んではダメだと思った数が多くて
わたしは今日も仕事へ向かう。

33にもなって
仕事に行きたくないと泣いた日もあった

特別何かを言われたわけでもない
何かをされたわけでもない
役職にもついて
それなりに人間関係も悪くない。
とびきり愛してくれる旦那がいて
両親は生きていて
兄弟とのわだかまりも今じゃすっかり解けた。

なのに、なぜ。

物心ついた頃からわたしの隣にぴたりと
張り付いて離れない希死念慮は
次第に大きくなって時折わたしを喰らい
時々わたしを飲み込み、
たまにわたしを包み込む。

生きることに向いてない。
この社会に向いてない。

四角い言葉を押し付けられて
大量の有彩色に存在を消されて
絶望を歌う音に掬われて
丸裸で並べられる。

みんなのやり場のない悲しみが
いつのまにか小さな悪意になって
わたしはそこから漏れ出る異臭を
嗅ぎつけてしまって
気分が悪くなる。
それでも生きなくちゃいけないから
わたしもまた見知らぬ人へ
小さな悪臭を放ちながら
現代社会でのわたしを保っている。

こんな想いをするなら
繊細さなんかいらない。
こんな想いを続けるなら
人の気持ちなんかわかりたくない。

話してくれればよかったのに
優しいあの人はそういうけど
話して伝わらなかったとき
きっとわたしはあなたを少し嫌になる。
そして
あなたが優しければ優しいほどに
わたしはあなたに声が届かないことに失望する。
最後まで
わたしの希望でいて欲しいから
だから話せない。
伝わらないかもしれないけど
伝わるかもしれないという希望が
どうにかわたしを繋ぐから。

みんなと一緒がいいのは
はみ出したくないからじゃない
嬉しいとか悲しいとか
理解されないことが寂しいから。
みんなの楽しいを知りたい
みんなの悲しいを知りたい
でもなんでかな

わたしの目の前にある境界線は
日に日に濃くなるばかり。

だから
否定しないで。
認めてくれなくていい。
否定しないで。
理解してくれなくていい。

そうじゃないのなら
簡単にわたしに生きろだなんて二度と言わないで

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