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「投げ銭だけで日本一周〜宮城県の思い出〜」①

日本一周中に全国各地へと僕のチラシやCDを送ってくれていた友達が居た。

僕の行き先をあらかじめ伝え、都道府県の郵便局へ先に送ってもらい僕がそこへ取りに行ってみんなへ届けていた。

その友達が"宮城には私の母親的な存在が居るから"と"まこママ"という方を紹介してくれた。

東日本大震災の被災直後にチャリティライブを開催した事はあったが、ボランティア活動などで実際には行った事がなかった。

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仙台駅へ着くと"まこママ"が、車で迎えに来てくれた。そして僕の友達の息子である"キヨト"も宮城県でスタッフとしてサポートしてくれる事になった。

まこママがご飯をご馳走してくれて、僕達は焼肉を食べた。その時の焼肉は本当に美味しかった。僕はグルテンフリーをしていたし、投げ銭だけでは到底焼肉なんて食べられる余裕がなかった。

そしてその夜はまこママが泊めてくれた。
被災時の話を沢山聞かせてくれて、ビデオや写真などを観ながら3人で涙した。

辛くても挑戦出来ているのは、命があるからで僕らは生きている。それだけでいいじゃないか。幸せは自分の感じ方次第だと再確認出来た。

翌朝、まこママが僕達に紹介したい人が居ると南三陸というところへ車で向かった。

そして紹介してくれたのが"カネトミ"さんだ。
元々南三陸で長年夫婦2人で漁師をしていたが、津波で船が流され職を失った。

その後何とか助かった自宅をゲストハウスにして、新しい小さな船を買って漁師業を再開した。

南三陸の家に着くと、カネトミさんとワンちゃん、そして奥さんも心良く迎えてくれた。そのワンちゃんは老犬で寝たきりだった。

奥さんが撫でながら抱きしめて本当に愛おしそうにワンちゃんとのエピソードを話してくれたのが微笑ましくて今でもその光景が目に焼きついている。

その夜、カネトミさんが午前中に取ってきた海鮮を振る舞ってくれた。

本当に美味しかった。

地元や都会に住んでいては決して食べられない新鮮で採れたてのウニや貝を食べながら乾杯をして夜遅くまで語り尽くした。

そしてお礼にリクエストで弾き語りをした。
本当に喜んでくれて、僕はお金では買えない幸せを感じた。

日本一周をしていてボランティアで南三陸で歌いたいと伝えると「福興市」というイベントに出演させてもらえる事になった。

そしてその日は無償で宿泊させてくれた。

誰かが居る安心感や布団の温かさ、ひとりじゃないという喜びと、朝が来る希望を噛みしめながら眠りについた。

続く、、

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日本一周中にあった心温まるエピソードは数え切れない。あの時一歩踏み出したから、今ここに居るメンバーと出逢えた。それは僕の人生にとってかけがえのない事だ。これからもみんなにとってそう思ってもらえるように挑戦し続けます。
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投げ銭はお気持ちでお願いします!笑