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日本シリーズで学ぶ気持ちの話&貞観政要

そこまで野球が好きなわけじゃないですが、嫁と子供が野球観戦が好きで、かつ嫁は巨人ファン(子供達はヤクルトファン。今年最下位だったので2年連続最下位だったら別のチームに変えることを約束させていますw)ということでおのずと帰宅時には日本シリーズの話を嫁から軽く聞かされます。

1試合だけリアルタイムで少しの時間見れたのですが、単純に思ったのが、ソフトバンクの選手に共通することとして「楽しそう」「自信がありそう」「積極的」「前のめり感」みたいなものが凄く出ていて、逆に巨人は(巨人ファンの皆さんすみません!!あくまで私の主観です)「自信がなさそう」「つまらなそう」「消極的」に見えてしまいました。まぁソフトバンクが勝っていたからかもしれませんがそういうときだからこそ姿勢や気持ちを全面に出すことは大事ですよね。そんな時に木曜日の日経新聞のコラムになるほどの記事が。

空振りしたら課金でもされるのか、という感じのソワソワしたスイングをしていた巨人勢に対し「2ストライクまではタダだもんね」という威勢の良さを見せたソフトバンク勢。王監督は就任当時、腹がよじ切れるほどのスイングと柵越を求めたとのこと。中軸はもちろん脇を固める打者も同じ。一振りで状況を変える一発の魅力と怖さを知る人ならではの指導。どのチームも中軸の振りには大差はない。違いが出るのが下位打線。ソフトバンクの9番の甲斐に2発が生まれた。歳月を経て染み付いた「思想」の重みに想いを巡らすことも必要かもしれない。

11月26日日経新聞「(プロ野球・日本シリーズ)(白球はかなたに) 9番のスイングに出る差」より引用
記事URL:https://www.nikkei.com/article/DGKKZO66649740W0A121C2UU2000/

ふむふむなるほど!と思いながらこの記事を読んでいたのですが、ソフトバンクのあの雰囲気は王さんの指導、思想から来ているのかと聞くと勝手に納得してしまいました。ソフトバンクホークスの創業者はある意味王さん(ソフトバンク担ったときの一番最初の監督が王さんなので)であり、その創業者の思想というのがこういうところに出てくるのかと改めて感じました。そして冒頭に戻りますが、「楽しそう」「自信がありそう」「積極的」「前のめり感」が出ていてるので、みていて負ける匂いがしないチームって凄いなと想いました。経営にも生きるなと感じました。うちももっと意識していこうと。


さて今日はもう一つ。

どんなに研修をやろうが啓蒙活動しようが、立ち振舞や人とのコミュニケーションにおいては子は親を見て学ぶように、社員は経営者(経営陣・責任者)を見て育つ。管理者は社員の鏡であり、彼らの人生ひいては人格を背負っているという自覚を持って発言・行動する必要がある。

幹部に発信をした内容です。各種トレーニングをしたところで結局上の立場の人間たちが言行一致になっていなければ研修など無意味であり、何も変わらないというのは誰もがわかっているはず。でも、なかなか上に立つ人間は偉ぶるようになってしまう、というのは歴史においても同じことがいえる。権力者は気づかぬうちに変わってしまう、変わってしまったら元には戻れない生き物なのではないかと私は思っています。

そんな危険を感じている経営者、責任者、幹部の皆さん、お薦めの本は貞観政要です。権力を持つと人はおかしくなっていくという大前提から、「善政を行うには良き『補佐役』が必要である」ということが書かれている本。『書教』とともにリーダー学にまつわる中国の古典で、部下の心理をつかむには、人を育てるためにはどうするべきか、といったことについての名言が多く書かれています。(私は定期的にこの本を読むようにしています。)

是非参考までに。

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