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#64&65 neo acoustic pavilion podcast/ネオアコパビリオン ポッドキャスト 2023.12.05&12.07  🔔大事なお知らせ🔔思い出のサニートーク ネオアコの輪 ゲスト Sloppy Joe 岡人史さん🔔今週のブルレコメンド「Phantom Handshakes/What Was Your Day Like」「Peter & The Lions/the picture book」

第64&65回 neo acoustic pavilion/ネオアコパビリオン ポッドキャストをお聴きいただいた皆様ありがとうございます。これからお聴きいただける皆さま、宜しくお願い致します<(_ _)>


第64&65回放送内容
🔔大事なお知らせ
🔔思い出のサニートーク ネオアコの輪 ゲスト Sloppy Joe 岡人史さん🔔今週のブルレコメンド「Phantom Handshakes/What Was Your Day Like」「Peter & The Lions/the picture book」

世の中には2種類の音楽が存在します。
ネオアコとネオアコでないものに、そんな日常に寄り添うネオアコの世界を一緒に触れてみませんか?

大事なお知らせ

本番組は12月28日の配信をもって終了することになりました。1年ちょっとの短い間でしたが、たくさんのゲストにご出演いただき、またたくさんの楽曲を紹介することができました。エンジニアの方含め様々な方々に関わっていただき、本当に愛あふれる番組でした。もちろん今までの配信はアーカイブでいつでも聴くことができるので、気にしていただけると僕らは嬉しいです。今後違う形でお届けできればと思っていますので、皆さんと一緒にネオアコを楽しめたら嬉しいです。本当にありがとうございました。ポッドキャストの方は一旦お休みとなりますが、実イベントの方は続けていきたいと思いますので、こちらも引き続きよろしくお願いいたします。

思い出のサニートーク ネオアコの輪 ゲスト Sloppy Joe 岡人史さん

(テキーラ)さて、番組最後のゲストにふさわしい方をお呼びしています。
今回のゲストはSloppy Joe岡人史さんです。
(登場曲)Sloppy Joe / Once And For All

(岡さん)よろしくお願いします。ネオパビ。最後の貴重な機会にお呼びいただき、ありがとうございます。

(テキーラ)生成 AI で検索すると。【Sloppy Joe(スロッピージョー)は、東京を拠点とする、ネオアコ・インディポップバンドです。Sloppy Joe は、9年ぶりのフルアルバム『Waiting For The Night Begins』をCDとLPでリリースしました。このアルバムは、現行のネオアコバンドの中では、ナンバーワンの存在だと称されています。Sloppy Joe は、オレンジジュース、アズテックカカメラ、ザ・ペールファウンテンズ、ザ・ゴービトゥウィンズ、ザ・スミスなどを愛しています。】と書かれていますが、このような説明で、よろしいでしょうか?

(岡さん)そうですね。3年前ぐらいですが、3年もリリースから経ちましたが、9年ぶりからさらに3年経ちました。でも内容はおおむねそんな感じかなと思います。

(テキーラ)岡くん、今回ご出演いただき、どうもありがとうございます。

(岡さん)こちらこそありがとうございます。

(テキーラ)岡くんと中村さんの付き合いが長いんですよね。

(岡さん)そうですね、懐かしすぎて。昔話ですけど、恥ずかしいですけど、多分、私が大学に入って東京に出てすぐぐらいに当時下北にブルーベリーレコードさんがありましてそちらに行ったのがお会いしたきっかけかなと。ただその頃は普通に単なるお客さん客として行っていたという感じなので、共通の知り合いがいて徐々に仲良くなっていって、通販だけになった時にもお家に遊びに行かせてもらったりとかというのが続きまして。

(テキーラ)皆さんにお伝えしたいんですけど、岡さんが昔のブルーベリーのチラシ?フライヤー?フライヤーじゃないな通販の。

(岡さん)そうですね、当時通販でやっていたものですね。リストを当時のものをですね、すごい恥ずかしがってるじゃないですかやばいですね。多分当時は本当にインターネットとか個人で見れるような環境があまりなかったので、こういう通販のリストとか本とかですね。そういったものがすごい貴重だったなと思って、でずっと取っておいたという感じですね。

(木村)それはあれですか。購入すると送られてくるんですか?

(岡さん)何か申し込んだんですかね。

(中村)切手を入れて請求すると最新号が送られて。

(岡さん)そうですね。初回はそれで最新号をいただいて、そこからはまた次回もっていう。

(中村)返信用の切手を入れて請求すると。

(木村)また購入するとそのカセットテープが付いてたり?

(中村)いくら以上買うとカセットテープ付きっていうのもあって、当時は情報源としてとりあえず買う買わない別として、それが聴けるっていうのが貴重だったみたいで、うちの場合ちょっと結構本当にオブスキュアなのが結構昔から載ってたんで、なかなか聴く機会がないんで、アズテックキャメラとかそういったのは聴けるけど、playhard recordsのコンピとかそうですね。

(岡さん)playhard recordsのコンピ買いましたよ。多分ここにも載ってますから、今でもすごい好きで聴いてます。

(中村)ありがとうございます。そういうのって、本当に聴けないのですからね。手段としてはそれでカセットを聴いて気に入ったやつを、その時に注文するっていう感じが。

(岡さん)カセットで聴いて、イントロからスッタカドラムでっていうだけでグッときて買っちゃうみたいな。

(中村)そうですよね。

(岡さん)結構買わされたなと。でも中身が良かったんで、もう毎回買ってしまってました。

(中村)買わされちゃうって思うぐらい、いいツボを狙ってカセットは作ってましたね。

(岡さん)そうですね。曲のいいところがしっかり収録されてるっていう。
良かったですね。当時は、ここに載ってるThe Desert Wolvesとかもなかなか手に入らなかったりとか。THE DANNY BOYSとかも全然なかったですもんね。élものも全く、ジャケを見れるだけで幸せという感じでしたね。Marden Hillは幻かとそういうレベルでしたそうでしたね。

(中村)売ってるとかなかったですもんね。値段出すとかっていう問題じゃなかったですよね。本当になくて。

(岡さん)本当に見れたと思ったら飾ってやるだけで、値段はついてなくて
非売品だったりとか、そんな貴重なものがいっぱいありましたね。当時はだいぶ私はお世話になりました。

(木村)さっき言ったけど、自宅とかも行ったりとか、そこで値段交渉したりとか売買したりっていう話を聞いたり、聞かなかったり。

(岡さん)交渉はあまりしてなかったです。普通にまだまだこんなのがあるのかっていうのをそこで見せつけられ、情報交換。押入れの中にみたいな感じ、お互いにこっちも持ってってみたいな。意外とリストに出してるんだけど売れなくてみたいなのを聴かせてもらったら、すごいよくて買ってしまったりとか。

(中村)仲良くしていただいて、かなり昔から。

(岡さん)もう多分25、6年前くらいかなって感じですね。はい、お付き合いさせていただいてます。

(木村)もともとブルーベリーを知ったのは、どんな経緯でしたか?

(岡さん)それがですね、あんまりよく覚えてないんですけど、おそらく知り合い経由で下北にあるよと、住んでるのも下北が近かったんで、それで行ったんじゃないかなと思いますね。

(中村)その前の通販の時は知らなかったですね。

(岡さん)通販どっちが先だったか、ちょっと記憶があんまりないですけど、お店に行ってから通販始めたのか、逆かどうかですね。ちょっとそこは怪しいですけど、でもお店に行った方が先だったような気がしますね。

(中村)98年くらいですかね。

(岡さん)90、7、8年くらいだと思います。

(木村)その時はブルーベリーさんが一生を風靡してたんですね。

(岡さん)そうです。

(木村)今も継続して風靡してます。

(テキーラ)トップ。

(中村)トップ?ボトムですよレコード屋って言ったら。

(岡さん)ボトムの中のトップです。

(中村)穴開いてるしね。

(岡さん)でも多分最初に行った時だと思うんですけど、THE WAKING HOURSの7インチとかを買ったような記憶があるんですよね。あの黄色いI'm Falling Downって、あれもすごい良くて。激安で売ってた気がします。当時あんまりそんなに人気ではなかったと思うので、数百円で買ったような気がします。

(中村)もう売っちゃった?

(岡さん)いや、持ってます。基本、あまり売らないので。

(中村)ご自宅がすごいライブラリーっていう。

(岡さん)近々整理しないとなと思って、置く場所がなくて。

(中村)よかった買い取ります。

(テキーラ)またそこで商売の話。

(木村)すごい資料ですよね。

(岡さん)他もSugarfrostさんの通販も、Sugarfrost海外でしたけど、国際郵便で送って通販をやってました。オーダーも郵送しないといけなかったので電話とかではオーダーできず。EMSで送ってました。

(中村)国際送金。

(岡さん)そうですね。

(中村)国際送金とかでお金は2000円くらい取られるんじゃない?

(岡さん)そうなんですよ。でもただレコードが結構安かった。日本ではなかなか買えなかったり、あっても高いものが比較的良心的な値段だったんで、頑張って買ってましたね。

(テキーラ)90年代海外の方が安かったよね。確かになんて安いんだろうって海外のやつを見るとなんで日本が高いんだろう?

(中村)需要が日本人の方が多かったから、他の人はそんな見向きもしなかったけど。良い音楽ですけど、この系統は。

(岡さん)世界中のレコードは日本の渋谷で買えるみたいなことは言われてましたかね、集まっていると。

(中村)どんどんぬかれていますよ海外にインバウンドで。

(岡さん)日本で安く買ったよっていう。

(中村)今のうち買っときましょうってことですね、まとまりました。

(岡さん)鎌倉へ、今は渋谷じゃない。いざ鎌倉へ。

(木村)じゃあこの写真をノートに載せますので。

(岡さん)中村さんが作っていたポプシクルキッズっていうフリーペーパーもあったりとか。

(木村)貴重ですね。そこだけ抜いておきましょうか。抜いた写真にしましょうか、外してそこだけの写真を用意しましょうか。

(中村)恥ずかしいですよね。勢いだったんだね。

(岡さん)でも当時の手作り感みたいなのがいいですよね。だからとっておいているっていうのもあると思います。

(中村)ありがとうございます。僕よりもっているもんね。

(岡さん)いつか資料館を、ネオアコ資料館を作る。

(中村)いいですね。

(テキーラ)池水さんみたいに展覧会やれば。

(岡さん)そこまで持ってないと思って、どっか鎌倉に集めて鎌倉でやりましょう。みんなから集めて。

(木村)それぞれ持っているやつを持ち寄って。

(中村)そういうかたちになればそれはいい。

(木村)それは面白いですね。

(中村)みんなそれ見に来るから。

(岡さん)で買ってもらってと。最後は買ってもらって。

(木村)最後は出口に矢印がちゃんとあるんでね。

(岡さん)お土産コーナーでレコードが買える。

(木村)それは面白い。

(中村)面白いかもしれないですよね。みなさんの力を借りて
抜けているものを集めてコンプリートしてってやれば。

(テキーラ)僕一杯お酒飲めますよ

(木村)お酒こぼしちゃダメですからね。

(木村)でもあれですよね。そんな音楽にどっぷりハマったというか、
音楽を聴くきっかけとか、どんな風になったんですかね?

(岡さん)そうです。もともと小学校の頃とか幼い頃は普通にヒットチャートのテレビでドラマで使われた曲とかCMで使われている曲を聴いてたのかなと思いますね。初めて買った記憶があるのはカセットでキョンキョンの”見逃してくれよ”を買ったなとかですね。カップスープのCMで使われたやつを買ったりとか、チェッカーズの”あの娘とスキャンダル”の7インチを買ったりとかした記憶がそれが初めの頃ですね。その頃は本当にテレビでやってるようなのを聴いてて中学校何年かでたまたま車でラジオを聴いて、その時にGilbert O'Sullivanがかかってたんですよね。Alone Againで一番有名だと思うんですけど、それでなんかすごいいいなと思って洋楽を色々聴いてみようかなっていうきっかけがまずあったかなと。そこはあまりネオアコじゃないですけど、Gilbert O'Sullivanが最初のきっかけだった気がします。それから雑誌とかに載ってる洋楽とかも気にするようになって、当時ファッション誌でBoonっていうファッション誌だったかな?があって、そこでMods特集をやってて、そこでTHE JAMとかWHOとかもその時に載ったのかな。なんかそういうのが載ってたりとか、なんかそういう雑誌で色々知っていったという感じかもしれないですね。そういうものをレンタルTSUTAYAみたいなところで借りてカセットに取って聴いたりとか、が最初のネオアコにネオアコじゃないですけど、そこに近い音楽を聴き始めたのが中学の3年ぐらいだったんじゃないかなと思いますね。

(木村)まわりはいました同じような趣味の方。

(岡さん)まわりはその頃は全然、まだ自分だけで聴いてたという人に、そういう話すらしてなかったかもしれないですね。

(テキーラ)そうなんだ当初は行こうぜ友&愛とかってそういうのがなかったのね。

(岡さん)友&愛ってなんですか?

(木村)もうちょっと世代が違うんだ。

(中村)なくなったんだね。貸レコード屋ですね。

(岡さん)全然知らない。

(テキーラ)TSUTAYAか。

(岡さん)自分は栃木の田舎で暮らしてたので、近くにあるのはかろうじてTSUTAYAがあるぐらい。

(中村)TSUTAYAにもレコードがあったんですか?

(岡さん)CDですね。レコードは本当に家の近所のレコード屋さんがまだあって、そこにはレコードが置いてあって、さっき言ったチェッカーズのアナログを買ったりとかした記憶はありますね。本当の街のレコード屋さんっていう、そんなのがスタートだったのかな。並行してCorneliusとかそういうのも雑誌で知ったりとかしてCornelius聴いたりとかはその頃中3ぐらいから聴き始めてたのかな。ミスチルも聞きながらCorneliusもあんまりジャンルがよくわかってなかったので、とりあえず知ったものを聴いてたという感じですね。ブラック系のソウルというか、ヒップホップとかそういうのも聴いたり、もう雑多に聴いてましたね。

(木村)どんどん洋楽の、例えばインディーとかネオアコもそうだけどそこに掘っていったというか、なっていったのはいつぐらいですか。

(岡さん)高校に入って知り合った人が結構渋谷系が好きな人がいて、その人がきっかけでCornelius聴いてたんですけど、Flipper's Guitarとかあんまりちゃんと聴いてなくて、Flipper's Guitar借りたりとか、小沢健二とか借りて渋谷系を聴くようになっていったんですよね。それきっかけで小山田さんの記事とか雑誌の記事とかを見てるとネオアコという言葉がちょっと出てたりとか、ネオアコ系なバンドの名前が出てたりとかですね。Orange Juiceとかそういうのが出てたのかなと思うんですけど、それでそういうのを聴いてみようかなって思ったのが最初のきっかけだったんじゃないかなと。

(テキーラ)その時もやっぱりTSUTAYAとか行ってCD買って。

(岡さん)そうですね。確かその頃にNHKで土曜ソリトンSIDE-Bっていう番組があって、高野寛さん緒川たまきさんがやっていた番組があって、そこでなんかいろんなこう音楽の総幹図みたいなのを紹介するコーナーというか特集をやった日があって、その時にネオアコっていうところにOrange JuiceとかThe Monochrome setとかの名前が書かれてたんですよね。で、その時に多分TSUTAYAに行ってOrange JuiceのCDを借りたりとかした記憶があります。

(木村)でもちゃんとあったんだねTSUTAYAにも。

(岡さん)TSUTAYAにありましたね。ほぼなかった。Aztec CameraOrange Juiceぐらいしか多分見つからなくて、で、それを初めて借りて聴いたのが、本当の当時80年代のそういうネオアコって言われてるような音楽のきっかけだったかもしれないですね。

(木村)じゃあ、そこから今日もなんか雑誌持ってきてもらいましたけども、そういったところからその雑誌参考にしたりとか。

(岡さん)そうですね。まずはそのOrange Juiceのファーストアルバムの中に入ってたネオアコ通信っていうので、まあまあもう王道なネオアコのアルバムが紹介されていると、Aztec CameraHigh Land, Hard Rain】とかですねか。BEN WATTの「North Marine Drive」とか。こういったものが紹介されてて、まずは、これが聴きたいなっていうのから始まりました。ただなかなか手に入らないんですよね。CDもなくてそうですね。さっき言ったOrange JuiceAztec Cameraぐらいを、その当時はやっと聴けたぐらいだったんじゃないかなと。この辺買ったのは本当にもう大学に入ってからですね。

(中村)大学は東京?

(岡さん)大学は東京です。東京でレコード屋をもう巡って、もう毎日授業もサボって、そっちのレコード屋ばっかり行ってたという感じですね。

(木村)大学でもさらにどっぷりと。

(岡さん)そうですね。高校時代栃木だったんで宇都宮にワルシャワがあったんですよ。ワルシャワの宇都宮店が。そことあとは少し渋谷系とかちょっとネオアコっぽいレコード屋が置いてあるお店がもう1軒ぐらいあって、その2軒によく行ってましたけど、やっぱりこの辺のレコードはなかなかアナログではなかなか買えないっていう感じでしたね。CDでThe Monochrome set買ったりとか、Orange Juiceをその後買ったりとか、それをもうひたすら通学の時に聴いてたという。Feltとか。FeltOrange JuiceThe Monochrome setのこの3つを、高校時代は田んぼ道を1人で。

(中村)不良ですね。

(岡さん)これを聴きながら目をつぶってどこまで行けるかなと思って田んぼに落ちたりとか。

(木村)それで東京大学来て、レコード屋さんでアルバイトとかも始めるんですかね。

(岡さん)そうですね。最初2年くらいは寿司屋でバイトしてたんですけど。

(テキーラ)意外と似合うかもしれないそうですね。

(岡さん)そうですね。自分で言うとあれですよね。ひたすら洗い物してましたけど。

(木村)声関係なかった。。

(岡さん)3年くらいにレコード屋で働きたいなというのはずっと思ってたんで、いくつかバイトできませんかと、確か、ラフトレさんに行ったりとか
ユニオンも行ったかもしれないですけど、なんかごとく断られ、で、DMSっていう渋谷にあったレコード屋さんで働かせてもらうことになったという感じですね。

(木村)それはどれくらいの期間働いてたんですか。

(岡さん)多分、大学出るまでなんで2年くらいですかね。ただ普通に週に2回くらいとかですかね。バイトして、で、バイト代は帰りにもらえるんですけど、そのままレコードにかわって帰る。レコード1枚分くらいになるかならないかのバイト代だったんで、少しおまけしてもらってなんとか。

(木村)当時のミュージシャンとかも買いに来たりとかしてました?

(岡さん)多分、その頃に堤田さんがお客さんで来られてて知り合ったと思いますね。堤田さんももう25年とかそれくらい。

(木村)そこで知り合ってんですか。

(岡さん)そうですね。お付き合いというか、その後自分も就職してからあまり堤田さんに会う機会なかったので、当時紹介してもらってですね。また高円寺でブルーベリーさんきっかけで再会して、最近また仲良くさせてもらっているという感じですね。

(木村)演奏というか、楽器持ったのはいつ頃ですか。

(岡さん)楽器を持ったのはですね。多分さっきお話したソリトンサイドBの高野寛さんが最後に番組のエンディングで何かを演奏するっていうのがあって、で、コーヒーミルクレイジーを弾いてたんですよね、フリッパーズギターの、自分も弾きたいなとその時に思って楽器を始めた。

(木村)高校の時?

(岡さん)高校の時ですね。多分、高1とか高2になるぐらいだと思いますね。

(木村)じゃあ、単純に自分で弾きたいというか。

(岡さん)そうですね。自分が聴いているような音楽をできたらいいなぁような感じでギターを始めたという感じですね。

(木村)バンドは組んだりしたんですか?

(岡さん)高校の時は特にバンドはやってなくて。多分1回友達と集まって演奏会っぽいのをしたことがあるから、家でしたことがあるぐらいで、バンドを組んだっていうのはないですね高校時代は。で、大学入ってから知り合った同じようなものが好きな人とインディー好きな人たちでMY COFFEE MOMENTというバンドを組んだというのが始まりです。

(木村)すごいな。それであのクオリティができちゃうんだもんね。

(岡さん)いやいやいや、あの頃はひどかったと思いますよ。聴き直すとひどいなとか。演奏はもうボロボロでした。

(木村)でも演奏技術なんかその当時そんなに求めているような感じではない時代だもんね。やっぱりそのセンスがね、すごいですよね。

(岡さん)今みんな上手いですよね若い子たちは。

(木村)今全員上手いよ。下手な人がなかなかいない感じだよね。

(岡さん)あとあれですね、MY COFFEE MOMENTをやる前に、学園祭で一回友達と演奏したことがあるぐらいですかね。自分の行ってた大学の学園祭で同じサークルに入ってた女の子と、その子と別のサークル、その子が別のサークルも入ってて、そっちのサークルの男子と4人ぐらいだったかな。4人ぐらいで3人くらいでサニーデイサービスとかフリッパーズギターのカバーをやるっていう。なんか人前で演奏したのはそれが初めたかもしれないですね。

(木村)サークルっていうのは音楽サークルですか?

(岡さん)音楽好きの飲みサークルみたいな。基本バンドとかをサークル内ではあんまりやらないで集まって飲んで音楽の話をして楽しむぐらいな、で、他でみんなDJやったりとかバンドやったりとかっていうのをやってました。

(木村)やっぱりミュージシャンっていう流れではない感じ。

(岡さん)そうですね。単純に音楽好きが集まってっていうサークルで
、集まったっていう感じですね。

(木村)だからこそセンスがいいのかもしれないね。

(岡さん)いやそうですかね。その頃結構先輩に日本のインディバンド
当時は多分オートマチックスとかルーシー・バンペルトとかもまだルーシー・バンペルトという名前だった頃に先輩に教えてもらってライブ一緒に行ったりとか、そういったのを大学の1年生の頃は先輩に連れられて行ってましたね。

ネオアコ世界大会

(木村)僕的には、やっぱりSloppy Joeはネオアコ日本代表だと思っているので、妄想でネオアコ世界大会があったとしたら、世界フェスみたいな、あったら各国の代表一組ずつになっちゃうけど、選ぶとしたどうかな?難しいよね。現行になっちゃうとあれなんで。。

(岡さん)逆に過去の大御所人たちを出し始めると、イギリスなんてどうやって選んだらいいのか感じになってしまうので、逆に今活動しているか、ちょっと前活動してたぐらいで見てみたいなと、ネオアコバンドなのかどうかは分からないですけど、見てみたいなと思うのが例えばですね、つい最近
The Slow Summitsっていうバンドがスウェーデンにいて、7インチを出してるんですけど、それがすんごい。オレンジジュース感がたっぷりで、ボーカルがまさにエドウィン・コリンズじゃないかぐらいなものをリリースしてるので、そのバンドはもうこの目で見たいなと、スウェーデン代表。

(中村)活動歴あるんですか?

(岡さん)いや、多分結構長くやってるんじゃないですかね。つい最近リリースしたばっかりなので、そのシングルはもう両面とも最高。オレンジジュースでラッパまで入ってみたいな。オレンジジュースにラッパは入んないかもしれないですけど、好きな要素が、声の感じもすごい好きだし、トランペットの入り方もいいし、すごい拙い演奏でインディー感もたっぷりだし、そこが最高にいい。

The Slow Summits(Sweden代表)

(岡さん)とか、デンマークのNorthern Portraitとかですね。一緒にやりたいなという。一度お会いしたことがあって、インディートラックスっていうイギリスのフェスに行った時に、自分たちが出演した時に遊びに来てて、その前の年くらいに多分出てるんですねアコースティックかなんかで、
遊びに来てて会って軽く話したりとか、あんまり自分は英語が話せないんで大した話じゃないですけど、一緒に帰りのバス乗ったりとかした記憶がありますね。毎年Facebookでも誕生日にメッセージもくれるし、なので、ぜひいつかデンマークでもいいですし、日本でもいいですし、どっちかで一緒にライブやりたい。

(木村)日本来てないよね。

(岡さん)多分来てないんじゃないです。

(木村)リリースしたし、来てもいいタイミング。赤い人のジャケットですね。

(中村)日本来てもらった方が今いいじゃないですか。為替の関係でも。

(岡さん)見たい人はいっぱいいると思うんで

Northern Portrait(Denmark代表)

(木村)2バンド決まりました。

(岡さん)両方北欧ですね、あまり最近そんなに新しいバンドのレコード買ってないっていうのもあるんですけど、今後はアメリカのLove, Burnsはすごい好きで。

(中村)ラブジョーンズじゃないですか。

(岡さん)もともとComet Gainとかにも参加されてた方がやってます。あと、何でしたっけ、ちょっと前にやってたのって、これ自分が参加してるやつなんですけど、一緒にあPale Lightsですね。Pale Lightsっていうバンドもやられてた。去年か一昨年かにアルバムを出して最高の、ジャケの質感とかがすごいよくてですね、紙の厚みがあってジャケもいいし、中身も最高でした。The Go-Betweensとかfeltとかそういう要素がすごい影響を感じられるような、結構地味ではありますけど、すごい良いアルバムだなと思います。

Love, Burns(USA代表)

(岡さん)あとThe Holiday Crowdってそれはカナダですかね。っていうバンドもなかなか、ちょっとNorthern Portraitに近かったりとか、音の雰囲気はそういう感じかなと思いますね。

The Holiday Crowd(カナダ代表)

(岡さん)パッと思いつくのはそれぐらいかもしれないですけど、他にも多分各国にそういったバンドはいっぱいいるのかなと思います。インディーバンドはいっぱいいると思いますけど、その中でも自分たちがネオアコと思っているような音に近いのはその辺りのバンドじゃないか。ぜひ一緒にフェスをやりたいという。

(木村)フェス開いてくださいよブルーベリーで。

(中村)木村商事で。

(木村)ネオアコパビリオンでね、そういうのが最高ですよね。

(テキーラ)来年やるか。

(岡さん)そういえばこのインディ・ポップ・レッスンという本ですね。Twee Girrrls Club(TGC)が出した本についてた音源、アナログもあるんですけど、それでそのPale LightsSloppy JoeとNorthern Portraitは並んで入っているっていう。この並びにしていただいて、最高に嬉しいです。その前に日本のWallflowerも入ってたりとかThe Pains of Being Pure at Heartも入ってたりとか。

(中村)The Garlandsの Open Arms大好きなんです。

(岡さん)いいですね。このコンピレーションもすごいいいので、多分アナログ付きは少なかったのかもしれないですけど、本にMP3がもともと付いてて、限定でアナログ付きもあるっていう感じですね。

(木村)いやー、すごいやっぱり日本代表だな。

(岡さん)それは日本代表というのは申し訳ないなという。

(中村)バンドでも表現して、なおかつマニアだっていうのが強いんですよね。すごい聴いてるから、買って聴いてるってと。

(岡さん)やたらと買っちゃってます。

(中村)やっぱり買うもんね。いいなと思っちゃうと買っちゃうもんね。
それはやっぱりその心が結構重要なのかなっていう。深くなるじゃないですか話がやっぱり。さすがにかっこいい。

(岡さん)でも結局意外と浅いなと思ったりはしますけどね。

(中村)奥が深いけどね、岡くんがいっちゃうと大変ですけどね。

(岡さん)B級なのばっかり買いすぎたなとは思ってます。それが楽しくて続いてたと。

(木村)結局B級って完成形じゃないからずっと追い求められるっていう。

(岡さん)そうですね。いくらでも出てきますよね。

(木村)A級だとある意味完成形なところがあるからそこで終了しちゃう曲もあったりするから、そこもあるのかもしれない。

(中村)未完成の時の良さが、またこのインディー界ってすごい深いですよね。拙くていいっていう部分もあるんじゃないですかね。

(岡さん)やっぱり自分で演奏するにも自分もそんなに楽器が上手いわけではないので、自分でもできるっていう感覚もいいかなと思って。

(中村)面白いですよね。いろんな表現があって、音楽って。

ネオアコとは・・

(木村)そうするとなかなか難しい話ですけど、ネオアコっていう言葉があるとしたら、岡くんにとってネオアコ魅力というのはどんな形で、例えばネオアコを知らない人にもどういうところっていう風に伝えればいいですかね。

(岡さん)そうですね。自分としてはあまりネオアコっていうのが恥ずかしいなっていうのは正直あって、やっぱり当時それを体感できてた人にとってのネオアコっていうものなんじゃないかなと思ってて、完全に後追いの自分がそれを口に出すのってどうなんだろうと思ったりはします。もちろん後から知ってものすごい好きになって、当時の人たちよりもすごい詳しい人もいっぱいいると思うんですけど、なんとなく自分の中ではなんでSloppy Joeってネオアコって言われて、ネオアコですとはなかなか自分としては自分からは言いたくないなと、でもせっかくそう言ってくれる、ネオアコバンドだねって言ってくれると嬉しいので、それは素直に受け止めてるという感じですね。自分にとってはそんな存在というかですね。なので、もちろん人それぞれネオアコだと思って聴いてれば、それは多分ネオアコでいいんだと思うので、それはもう素直にみんなが自分で思ったネオアコ感を楽しめばいいのかなと思ってますね。

(木村)難しいとこですね。

(岡さん)難しいですよね。はっきりこれがネオアコだという基準もなかなかないと思うので。

(木村)自分がネオアコだなと思うのが好きっていうことですね。

(岡さん)そうですね。当時の人たちが、例えばアズテック・カメラとかペイル・ファンテンズとかネオアコって言うんだよってなんかいろんなとこで書かれてるものは、素直にネオアコだなと思っていいもんだと思って、ネオアコだと言えばいいかなと思ってますね。で、それに近い音楽はネオアコに近い音楽だと思って自分も好きで聞いてるという感じですね。スミスがネオアコかみたいな話はよく出ると思うんですけど、

(テキーラ)出てくるから。

(岡さん)出てきちゃうんですか?

(木村)今回出てこないよね。もうそのコーナー終了しました。

(岡さん)前どっかで聞いたなと思ったんですけど。

(木村)終了しました。

(岡さん)終了ですか。しばらくないなと思ってた。自分としてはネオアコとは言わないんだろうなと思って今までは来てますね。スミスはネオアコという括りにはなかなかくくれないバンドなんだという風に最近よくスミスを改めて聴いたりしてると、さらにそう思ってますね。トラッシュカンシナトラズとかもネオアコと思いたいですけど、なんか別に音の幅もすごい広くて、それイコールネオアコと言っていいのかっていう。

(木村)本人たちなんかそう思ってるでしょうね。本人たちがどう思ってるか、自分たちがネオアコバンドだと思ってるのかどうか分かんないけども、
結局でもアズテックとかも後期になれば別に前半のネオアコとは全然違う。
でもネオアコアーティストって言われるわけなのでそうですね。

(岡さん)なんかやっぱり人脈とかそういう繋がりがあってそのシーンなんだなっていうのはありますけどね。

Sloppy Joe - Growing Pains

今週のブルレコメンド「Phantom Handshakes/What Was Your Day Like」

米ニューヨーク出身の男女デュオ、ファントム・ハンドシェイクス。FRANCE/スロバキアに拠点を持つ Z Tapes Recordsより超限定アナログ盤もリリース。何処かブリストルのSarah Records諸作を彷彿とさせるチープ感と儚さ加減。またAlvvays辺りにも通じつつもっとネオアコを感じさせます。

今週のブルレコメンド「Peter & The Lions/the picture book」

 ベルギーのニューウェーブ~シンセ・ポップ・バンドWhere Is China? (83-86年)のリーダー、ピエール・レナードによるソロ・プロジェクトがこの PETER & THE LIONS (91年~) だ。一部のコアなネオアコ・フリークには知られた存在だったけど、日本ではアルバム3枚、シングル1枚いずれも未発売/未発表作品となる。大概の曲でAztec CameraやPrefab Sproutのような英国のバンドを彷彿とさせる趣となっているものの、これまでの低評価は余りに酷。今回レーベル熱意をピエール氏に相談し、奇跡のリリースへと至った。収録は3枚のアルバムよりレーベル・オーナー選りすぐりのセレクト・オブ...11曲。

 まるでChris Rainbow?な多重コーラスから始まるセンチメンタルなメロディに緩急のあるアレンジが絶妙な「Positive Song」、軽妙なアコギが駆け抜ける「Picture Book」、甘美なピアノを伴奏に歌う「Have You Ever」「When Days Are Soft And Long」、初期Gangwayを彷彿とさせるジャジーな味付けの「You'll Have No Place To Go」、サウダージ感のあるネオアコ・チューン「Open Air Song」、唯一シングルにもなっていたキャッチーな「By For Now」は洒脱なサビが最高です。揺らぐエレピがソフト&メロウ!微睡みのソフトロックチューン「Under The Sea」。ピエール氏の書く曲はとにかく優しさが溢れた風合いで、正に「Stronger Togther」もその1曲だろう。そして「Lost」は英国田園ポップを下敷きにした様なメロウ・フォーキーな展開。サビに於けるフルートやトランペットのオブリも素晴らしい。更にエピローグへ向かうに連れフルート、トランペット。クラリネットが絡み合うアンサンブルに至っては鳥肌もの。聴き逃し厳禁!!!!!


次回のDJイベントinfo 2023.12.17

neo acoustic pavilion vol.34
2023.12.17 sun 鎌倉ディスクブルーベリー
14:00〜 charge free

Guest DJ's
中村 大
milky pop.※お菓子の販売あり

mini live
中村 大

DJ's...
tequila kubota
kimura tin tin duffy(the laundries / diogenes club)
なっかむ(*blue-very label*/disques blue-very)

ディスクブルーベリー
〒248-0014. 神奈川県鎌倉市由比ヶ浜3-1-9-3F
JR鎌倉駅西口を出て江ノ島電鉄 和田塚駅方面へ徒歩9分です。 また江ノ島電鉄を乗車した際は和田塚駅から徒歩1分です。 1Fが和田塚薬局でその上の3Fです。


neo acoustic pavilion podcast(ネオアコパビリオン ポッドキャスト)
2022年9月15日  配信スタート!!
パーソナリティーはtequila kubota(テキーラ久保田)、kimura tin tin duffyこと木村 (the laundries / diogenes club) 、nakamu-lab こと中村(*blue-very label*/disques blue-very)が努めさせていただきます。
ネオアコにまつわる音楽、映画、雑誌、イベントなど、時にゲストを交えながらお話しします。
毎週木曜日 20時30分~ 是非お聴きください(^^♪


Twitterメッセージはこちら↓

@neoacopavilion

協賛は、DISQUES BLUE-VERY


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