ねおちブラック

欺瞞やりすぎてからだに出る人です。いろいろ吐いてみるためにはじめます。

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最近の記事

どうもしない二人

ひくわ信じられないわ かすれた声が携帯のスピーカーから飛んできた そいつはでっかい鉄の矢みたいにずっしり額に刺さって私の血が全部下に落ちた キミは悪くない 傷ついたのはキミ それが理不尽だとしても気持ちは気持ち キミは正直なだけ 気分表明しただけ 私も悪くない 理解できないとしても 受け入れられないとしても 私はやるべきことをしただけ 矢を撃ち返すなんてできない そんなことをしても気持ちは変わらない 矢を抜いてそこらに捨てた 横になって冷たい血を巡らせた たぶんし

    • 頑張るという呪い

      呪いの話である。 表題のとおり、生まれてこの方この呪いにずっととらわれている方も多いと思う。 特に長男長女に多いと思う(個人の感想です) 第二子以降はそうじゃないとは言えないが、悲壮感がただようほどではないと思う(大偏見です) 元気じゃなくても反射的に大丈夫というし、時には死に物狂いで自分さえも騙そうとする。 私は強い。このくらいで負の感情を持ったりしない。嫌いな人などいない。人は皆いいところがある。もっと大変な人がいる。私がやらないとみんなが困る。涙を見せてはいけない。人の

      • カタナ

        私の名前はカナ。 漢字で夏架と書いてかな、と呼ぶ。母方の祖父が名付け親だ。 流行りのキラキラネームほどキラキラはしていないが、一度で読める人はなかなかおらず、 「なつ..か..さんかな?」と聞かれることが多かった。 中学入ったくらいから自分でも、 (8月に生まれたから、夏という字がつくのはわかるけど夏に架、と書いてカナ、は無理やりすぎないかな..)と思い始めた。 そこで母に聞くと、母はああそうそう、とうなずき、 実は最初はカナという呼び方ではなかったと言った。 「ほんとはね、

        • 透けてみえちゃう〇〇〇〇

          かわいそうって言われて可愛いっていわれて かわいそうと可愛いは好きのはじまりだって 大島弓子さんの漫画で読んだんだ なんとかしてあげたいだなんて 応援してますだなんて 君のために言ってるだなんて ありがとうありがとう  オーガンジーなきみたち ありがとう ゆらゆらきれいなまぼろしみたい うっすら透けてるけどモザイクにするよ モザイクはきれい 伏せ字はミステリアス 割と問題ない すてきだ 指摘うけない  私より下 私よりもっとかわいそう かわいそうで可愛いかわいそう 私が何を着

        どうもしない二人

          年末年始トライアスロン

          若い頃は、年末年始のイベントとはあまりゆかりのない生活をしていた。 世間様が休むときに働く、そういう職種ばかりに就いていること、もともとパーティーガール気質でもないこと、大人数での付き合いが苦手なこと、なぜか年末に失恋、または急なる体調不良、などなどが原因だが、ザクッと言えば貧乏ヒマなし人生だからだろう。一人暮らしを長くしていたわたしには働いていることが平常だったので、そんなに苦にも思わなかった。気楽な独身生活だったのである。 しかし。 家庭を持ってからの年末年始はとにか

          年末年始トライアスロン

          風邪ひかないバカ風邪ひくバカ

          とんと風邪をひいていない。 というより風邪らしき症状が出ていない。 昨今はマスク常用の効果もあるだろうけど、それ以前からだいぶひいていない。 熱も出ず、咳も出ず、悪寒もせず、ただなんか頭が痛くてだるいっす..眠いっす...人と話したくないっす..という状態が数日続いたことは何度かあった。 風邪ひいたかな、と思っていたけれどいわゆるココロの風邪だったかもしれない。 自分の状態が自分でよくわからない私は、そのへんの体とココロの境界があいまいだ。 そんな時は仕方なく重い体を引き

          風邪ひかないバカ風邪ひくバカ

          one

          黄色のズボン嫌がって しかめっつらの赤いほお 彼の後を追って同じものを欲しがったけど きみはきみであるから覚えておいてください 唯一ただ一つ 暗い夜空にぺたりと星ひとつ あたらしいひかり  道しるべの星 雨の中傘さしてひとり 私を待ってたよって聞いた日 もどれたらなあ 甘いにおいも高い笑い声も消えても 見上げたら星ひとつ

          虚無と踊ろう

          季節の変わり目である。 私のメンタルは素直に率直に予想を裏切ることなく、四季の合間合間、きちんと不安定になる。 なにをしても心が浮き立たない。 なんならなんにもしたくない。 ギリギリ仕事だけはしているが、仕事だけで全てのHPは消える。 入浴の壁が高い。 お腹は空くが何も食べたいものがない。 好きなホラー映画さえ頭に入らない。 お笑い番組見て爆笑したあと、急激に侘しくなってソファに突っ伏してしまったり。 不毛な日々だ。 毎度のことなので、きたきた、はいまたコレ来た、くらい

          めんどうな女

          女はめんどくさいな、とテレビの中の誰かが言っていた。 同じセリフをいろいろな場面で一億回くらいは聞いたと思う。 最近はおおっぴらには聞かないけど、それでもまだ耳に流れこんでくる。 違和感を感じる。 めんどくさくない女なんているのか。 石は噛んだら固いね、って言ってるのと同じなように思う。 性差のある無しは置いといて、女はだいたいめんどくさい。 めんどくさい、というのは手間がかかる、説明をすることを求められることが多い、ということだと思う。 女性の方が早くから言葉によ

          めんどうな女

          なにを言っているんだ君は

          人は足りないけど人件費削りたい 仕事は増やすけど残業だめ 欲しいのは無償の愛 欲しいのは奉仕の心 すべてはお客様のためって神様がいう なにを言ってるんだキミはマジで いったい何を話してるんだガチで 論理破綻 支離滅裂 サイコマン 脳みそ洗って出直して来い と思ってたら脳みそ洗われて粛々と無賃で働いてる同僚いてオドロキ なにをやってるんだキミは目を覚ませよ 心を消費する場所が違うだろ 周りもそんな雰囲気になっちゃうじゃん 刮目せよ 応答せよ お願い聞いて ノーマネーノ

          なにを言っているんだ君は

          オールザット雑魚

          その場にいる全員がアホ そんな状況けっこうある ヒーローはいない 悪の大帝もいない ラスボスもいない ヒロインは勝手に失踪 3人よればもんじゅの知恵 散りまくる 三本の矢どころか一本も折れない 自分の言いたいことしか言わない 全員リーダー 全員指揮官 混じるなりきり軍曹 非建設的 非効率的 非現実的 時間だけがすぎてく 会議は踊る 雑魚が踊るピチピチと 楽しそう

          オールザット雑魚

          グリンピースと虫と父

          小学生の頃。 夕飯のチャーハンに入っていたグリンピースの中に白い虫がいた。 正確に言うとなんかの幼虫がいた。 手足もはっきり見えた。 お母さん、むしがいる。 叫んで、皿を押しやった。 母は、顔をしかめただけで、グリンピースだけよけて食べろと言った。しかたなくそうして残りを食べた。 食べた気がしなかった。 それからしばらくは、グリンピースがあると必ず箸の先で潰してから食べるようになった。 嫌いになったから拒否する、なんてことが許される甘い家庭でもなかったので、警戒だけ

          グリンピースと虫と父

          好きなひとよ

          わたしの好きな人は明るい日の下で笑う人で こっちにきてみて、と優しく言う わたしの世界は曇りガラスのむこうで 君にはわたしがよくみえないんだ わたしもみえないように見栄を張って ふつうに笑ってふつうをしてるんだ でも風が強くて耳が割れた時は思う  わたしがきみだったらなあ 鼻の奥が苦くて息ができないときは考える ほんとに きみだったらなあ  目を閉じて耳を塞いでじっと思う すきなひとよ すきなひとよ 神様がいなくても君がいたらいい すきなひとよ

          備えなくて憂うな

          朝から頭痛である。  万力でじわじわじわじわと頭の前後を締め付けられる痛みで起きた。 ふとんの上でしばらく身悶えする。 ううううおおおおぉぉ。 わたしが何をしたって言うんだという気分と吐き気でガチな呻き声が出る。  今日は休日で、外は快晴で、久しぶりに外出して好きな古着屋を巡ったり、新作のデニーズのパフェも食べるつもりだった。 なのにこのていたらく。 すでに立ち上がって薬を飲みに行く気力も削がれている。だからしばらく呪う。 この脆弱な脳みそを、この朝を呪う。 低気圧

          備えなくて憂うな

          たそがれストレッサー

          最近夕方からの情緒が安定しない。 凪のような気持ちで仕事をこなして退勤し、その20分後の帰り道、高校生の団体がワイワイ帰宅する姿を見て車内で嗚咽を上げるくらい泣いたりする。 危ないし、我ながらだいぶキモいと思う。 イメージとしてはダムのレバーがガシャンとおりて、一気に放水された感じだ。 子供が小さかった頃通っていた保育園のそばを通ったときや、若い頃によく聞いていた恋愛ソングが不意に流れてきたときなどもダムが決壊する。 おいしそうな焼き魚の香りがただよってきた時も。

          たそがれストレッサー

          kitty killer

          プレゼントした白いネコのポシェット びりびりにやぶられてゴミ箱に捨てられていた 口の無い白いネコ 口の無いふわふわのネコ 丸い黒い目でわたしを見てた