ディエース(うちの子)



Profile

固有能力:「煌めきの恵み」
(魔石の恩恵を受けやすい)

苦悶能力:「影の器」
(周囲の穢れを吸収して変身する様になる)

魔導部隊ターフェアイトの一員である男性。

元普通の人間で、敵性勢力にあたる仮面の集団「ティモリア」のチーフだったが、脱退した。
仮面は額から鼻を隠すドミノマスク。

性格面は純朴で愛情深く、優しい青年。
怒ると危険である。

俗に言うオタク系男子で、普段はオドオドしていて大人しいが、しかし趣味や関心事になるとビックリするほど饒舌でイキイキしだすタイプ。

趣味に傾倒しているせいか、性的嗜好があまり見受けられない様子。

紫色の魔石に変異し、武装された左腕が特徴で、普段は専用のアームカバーを着けている。
カバーはエネルギー調整のために魔導器の技術を使ってる。

趣味は魔石の標本採集や研究などで、魔石に非常に詳しく、その力を引き出すことに長けている。

元々頭を常日頃から使う性分であり、結構大食らい。
好物はペパロニやオリーブ、チーズたっぷりのディープディッシュピザ。(パーティサイズ)

あとカップ麺やレトルトカレーなどのインスタント食品をよく食べる。

怒り狂う結晶

シャドウとしては破壊系にあたる。
穢れた結晶を発生させ、自在に操る。
罰としては「憤怒」担当。

結晶自体は猛毒で放射性の穢れが強烈だが、一時間程度経てば自然に砕けて消滅する。

一応固形の物質なので処理は容易。
あと本人は、鉱毒を吸収して回復、永続的に強化する性質がある。

結晶を身に纏い、武装することで更に破壊力を高めることもできる。

また、怒りを抱く程、戦闘能力が高くなる性質がある。
狂暴化して自制できなくなるものの、
結晶に爆発能力が追加されたり、結晶を通して瞬間移動までしてくる。
純粋な身体能力も著しく高くなる。

だからといって怒りを溜め込みすぎると、黒い膿を排出して、自分を傷つけてまで怒りを発散しようとする。
ストレス過多で体が少しずつ不調を起こし、気絶してしまう事も。

暴走時に抑制剤を飲ませると暴走は収まるが、溜まったストレスは残るために、大量の黒い膿を排出して体は瀕死、精神崩壊を起こす危険性がある。

魔石化した腕

シエガの呪いのせいで魔石に対して病的なまでに依存し、
更にはその世界で魔石を使いすぎたせいで片腕が魔石に変異。
現在は依存症は治まっている。

しかし魔石の力が滞りなく湧いてくるので、暴走する危険性がある。
(だからアームカバーを魔導器仕様にしている)

本人によれば新種の魔石で、
最強の硬度を備えている上に、スギライトやアメトリンの特性、そしてブラッドストーンの吸血能力を有しているとのこと。

アメトリンの特性
生命エネルギーを恒久的に供給するだけでなく、蓄電池のように有り余った生命エネルギーを貯蓄して、適切に調整する力がある。
エネルギーが十分に溜まっている時は黄色が混じる。

スギライトの特性
非常に珍しい無属性で、それ故にあらゆる魔法が使えるという無限の可能性を秘めている。
優れた回復能力もあり、どんな傷もすぐに治す。
装備すると恒久的に魔法を1段階強化する。

ブラッドストーンの特性
流血を啜ってエネルギーを取り込んだり、血の主の能力を一時的に再現する力がある。
直接攻撃で半分くらい血を吸い尽くす事もある。
取り込みすぎると結晶が赤く光りだし、狂暴化する。

沈黙した仮面

ティモリアを脱退してからは魔石の浄化作用に身を任せて10年以上こもっていたらしく、仮面はかなり傷んでいる。
でも不死身なのは変わらない。

現在は浄化によって仮面の人格が消滅。
でも支配からの解放はされていない。(ダン曰く手を出さないだけで、監視はされている。)

義勇軍側についてからは口止めのためか、ティモリアとして活動していた記憶が根本的に失われている。
「今の身体の事」、「変異の前後」、「罰の内容」だけはしっかり記憶にある。

感情が極端に高まりやすく、人前での感情表現は少々大袈裟になりやすい。
頑張って抑制しているが、抑制が続くと急に笑ったり泣いたり、過呼吸になったりする。
そして吐いたり、最悪気絶することもある。

特に怒りの感情の制御が苦手。
些細な事でむしゃくしゃして、物を壊してしまうこともある。
あまり高まりすぎると正気を失って退行したり、暴走してしまう。
(本人曰くぼくに課せられた罰)

なお、仮面の生存能力が作用するレベルで生存本能も著しく高い様子。

本人の人格

一人称は「ぼく」で、本名は「マルセロ・ヴァレリー」 
愛称は「マルク」
アクセサリー職人であるオーレンの息子。
髪色は母親譲り。

あまり自分に自信がなく、オドオドしている。
でも自信さえあれば、ズカズカ行ける行動力と探究心の持ち主でもある。

愛情深く、仲間思いの純粋な優しさを持つ。
基本的に利他的で、少々お節介なところも。

口調は基本的にどもりがち。
でも好きなことになるとビックリするほど自信満々になって饒舌になる。

学会などでの講演でスピーチに慣れているのか、
話す内容は専門的ではあるが、相手のレベルに合わせて分かりやすく語るのは得意。

暇な時は魔石を加工したお守りも作る。
家業の手伝いをしている事から、その制作技術は非常に高い。
金属や器も魔石に適したものを選び、素材の良さを活かしたデザインにしている。

ダン(エヴェン)とは学生時代からの親友。
互いに支え合い、腹を割って話せる仲。
遊んだり、研究や学業成績などでよく競い合ったりしていた。
立場上は敵対してはいるが、数少ない友人として交流している。

メガネ男子で、スクエア系を愛用している。
用途に応じて使い分けていて、沢山持ってる。

仮面の方がメガネよりもよく見える…というか
ルーベンのHMDとほぼ同等の解析・視界確保の力を有している。

しかし、彼のとは違って融通が聞かないのが難点。
脳裏を過っただけでも一々反応するため、
日常生活に使うと色々見えすぎて困るらしい。

仮面の人格

同じく一人称は「ぼく」
フレンドリーで明るく、社交的である。
しかし基本的に自己中心的で、自意識過剰気味。
「誰かに認められたい」と常に思い、孤立する事を特に怖がっている、ものすごく面倒くさいヤツ。

活動目的は「嫌なこと全部ぶち壊してやりたい」というものだった。

人格自体は「ぼく自身を真剣に見て、受け入れて欲しい」という本人の寂しげな気持ちや、内に秘めた攻撃性の現れだとか。

魔石との関係

界隈では誰もが知るレベルの魔石マニア。
命懸けで現地調査したり、かなりアクティブな活動をしており、
趣味から高じた研究は非常に世の中に役立っている。

「道具ではなく友達」という考え方がある程、魔石からも愛されていて、
困ってる時に周囲の魔石が勝手に助けてくれることがしばしばある。

シナバーの溶液をうっかり飲んだディエース

現在は半シャドウの特性として、鉱毒を取り込むと結晶能力の性能が永続的に高まる性質があるが、
毒性の石はどれもこれも味が激マズなので摂取したくない様子。

戦闘能力

現在はシャドウとしての力が半分失われているが、
魔石の力があってか、敵としても味方としても非常に強力。

本人的には「魔法の方が得意」とはいうものの、
華奢な体に見合わない、異常な身体能力を持っている。

魔石に変異した片腕は魔法は勿論、直接攻撃もかなり強め。
エネルギーを集中させて多彩なレーザーを発射することも出来る。

豊富な魔石の知識を活かし、魔石による原始的で強力な魔法を使う。

結晶による武装はまだ使えるが、少し脆く、弱くなっているため、魔石の力でなんとか再現している。

変身

煌めく装甲を持つ百足のような姿になる。
一応力は制御できている状態。

全長50メートルの巨体で、ものすごい速さでカサカサと這い回り、
背中や顔(仮面)からレーザーも発射する。
行動がシンプルに怪獣映画のようで、ただ動くだけで破壊する。

通った跡に結晶が一時的に発生し、地面や壁がトゲトゲになる上に、結晶を通して周囲からエネルギーを吸収することも出来る。
他にも結晶の波を発生させたり、空中で生成して操ることも出来る。

また、遠吠えして周辺の魔石を暴走、共鳴させ、力を無理矢理発動させる事ができる。 
それが原因で大災害が起こってしまうことも。

「認められない」研究者

研究者としての彼は非常に優れていて、
作り出したデータは正確性が高く、わかりやすい内容になっている。
しかし発表してもデータばかりが注目され、本人の情熱には真剣に向き合って貰えない事があった。

そんなことが度々あって、心の底ではじわじわと怒りを滾らせていた。
ストレスで少しずつ体調を悪くして、粗暴で投げやりになっていくのに恐怖し、親友で同僚であるエヴェンにだけは自分の異変に関してよく相談していた。

しかし、とある集会で溜まりに溜まった怒りが爆発。

お守りとして身につけていた魔石も呼応して暴走し、
「怒りの日」とまで言われる程の大惨事を起こした。
会場が木っ端微塵になり、ほぼ全員が重体、死傷する有様。同席していたエヴェンだけは無事だった。
暴走が終わった頃にはマルセロも魔石の負担により意識不明。
療養中、ずっと混迷状態で涙を流していたらしい。

「全食」の研究は、エヴェンが推薦し参加した。
得意分野をフルに使って「穢れの魔石と全食の関係性」を中心に研究していた。

特に関連性の高い「魔光」を研究していたサニーと協力して、いち早く真実を知り、後に観測する術を習得。
そして食をコントロールする技術を自力で編み出してしまった。

現在、コントロール術は完全に封印されている。

観測術は数ヶ月先までの「食」の傾向を全て予知するもの。
代償として自分の生命エネルギーを大きく削る。
今の彼は不死身なため、死ぬほど疲れる程度。
「死なない身体なんで、分かったらよく休めばいいだけです」とか言っている。

現在はちゃんと自分の事を認めてもらえるようになり、
恵まれた環境で頑張って研究と観測をしている。