クアンドー(うちの子)



Profile

固有能力:
「ドルミール」
(負の感情を鎮静する)
「エンビアール」
(あらゆる攻撃を風のように逸らせるが、使う度に頭痛が生じる)
※エルフは固有能力が2つある

苦悶能力:「影の器」
(周囲の穢れを吸収して変身する様になる)

敵性勢力にあたる仮面の集団「ティモリア」のチーフである男性。
種族はエルフ。黒いがダークエルフではない。

ガスマスク風の仮面を付けていて、煙管を嗜むヘビースモーカー。
(吸う時は口元の穴に挿入している。)
仮面は偶に口元が外れる時がある。

体の色彩が希薄で黒ずんでいる。目は黒白目。髪色は黒ずんだ緑。
虹彩は白いが、ほんの少しだけ青紫色が混じっている。
超希少な緑の魔石「モルダバイト*」を丸々使ったピアスを右耳に着けている。

一人称は「俺」で約500歳。エルフとしてはまだ若い。

性格は自堕落で粗暴。刹那主義者。
基本的にダウナー気味で軽い酩酊状態。

週3くらいのペースで精神安定剤を服用していて、妙な全能感に浸ったりヘロヘロになりがち。

本質的にはまあまあ真面目なのか、ある程度の言葉遣い、姿勢、身だしなみ、最低限度のマナーくらいは普段からしっかりしている。
所々がだらしない。

好物はライ麦パンのサンドイッチ(具はチーズやレタス、ベーコンとか)が大好物。

その他にもファストフードを好む。
あと結構な酒好き。特にシードルが好き。
飲み仲間がそこそこいるし、交友関係は割と広い方。


服装は基本的に白衣ではなく、ストリート系な普段着だったり、割とレトロな服装もする。

レトロ方面だと所謂ネオヴィクトリアン的なファッションを好んでおり、
真鍮製の金具をあしらった服に、革手袋、キャスケットやハンチング帽などを装う時もある。
年季の入った革製のブリーフケースも、普段使いで持ち歩いている。
レトロな服装は自作。
しかしコスプレではなく普段着だと主張してる。

缶入りで買うくらいのヘビースモーカー。
銘柄はコルデ(Corde)という無添加の古いブランド物。最低限のマナーは弁えており、子供がいる場や人と話す時は基本吸わず、きっちり片付ける。

ティモリアとしては比較的自分勝手に行動している。
悪意ではなく、善意や我欲を満たすために迷惑をかけている。
一応活動理念は『人々に安らかな時間を与える』というもの。

「無意味な日常に無駄に疲れきってんだから、せめて楽になれる手段を」という気持ちから、困ってる人々に仮面を与えている様子。

心を曇らせる夢の煙

特殊な半シャドウで、精神破壊&精神捕食系と、かなり珍しいタイプ。
罰としては「怠惰」担当。

妙な煙管で空気を吸ってから、周囲一キロ圏内に濃霧レベルの煙を排出する。
煙はなんとも甘い香りがするようで、吸うだけで気が抜けそうになる。

基本的に心を操ったり、負の感情を煽ったりするのだが、特徴としては自身の煙を通して精神攻撃を仕掛けるということ。
直接人に向けて煙を吹きかけ、軽い催眠状態にしたり、混乱させる事もする。

煙の中であれば、幻影を映し出して錯乱させる事も可能。

本人は喫煙でドラッグのような快楽を得て酔っているが、煙の中だと頭が冴えるらしい。

精神攻撃をしなくとも彼が発する煙を吸うと、耐性がないと思考が次第に麻痺していき、眠るように無気力化していく。
無気力化している間は、目覚めるのも億劫になる程の幸せな夢に浸ってしまう。

元々体の弱いアルテイトから「わしの前で吸うな」とよく言われる。

また、人の夢にも多少は干渉できる。
内容を少し弄る他、煙と一緒に吸って捕食する事も出来る。
喰われた側は強制的に目覚める。

捕食行為は魔力の補給になるが本人的には霞を食ってる感覚。
また、起こすのは本人の活動理念に反してるのであまり捕食しない。

短時間に何度も煙を吸いすぎると本人も体調を悪くし、意思力が弱まった催眠状態になってしまう。
だからといって喫煙を止めると、約1時間後に禁断症状を起こしてしまう。

因みにこの「昏迷の煙」が効かないキャラは一応いる。
ルーベン、エルバート、リア、ジョー、レイチェル等。


堕落に溺れる仮面

仮面としての人格は無い。

本名は「サニー・クラスター」
アギの実兄で、妹と離れて暮らしている。
妹より7歳くらい歳上。

刹那主義はざっくり言えば、「過去や未来に縛られず、今を楽しく生きよう!」という考え方。
エルフに限らず、長命種ではよくある思想らしい。

先天的なA系無性愛者で、恋や性に全く興味が無いタイプ。
あまり性的快感を覚えられない体質でもある。

普通にしていれば割と整った顔つき。
しかし物凄くだらしなく、隈の濃い虚ろな目をしてぼんやりとしがち。

堕落に溺れる罰を与えられており、本人の性格そのものが改悪。倫理観が一部欠如している。

本人は心の底では「こんな性格を直したい」とは思っていて、時折煙管を壊しているが、勝手に直って手元に戻るらしい。

研究者としては魔光の研究をし、魔光を利用して汚染を緩和する技術を編み出した。
(避難所にその技術が使われている。)
関連性の高い研究をしていたディエースと協力し、彼と同様に真実に一歩早く近づいてしまった。

仮面の呪縛

クアンドーにだけは、他と異なる特殊な呪縛があり、
仮面を通して呼吸しないと数分で酸欠状態になるというものがある。
穢れの瘴気内なら平気で、煙草や抑制剤などで一時的に止められる。


戦闘能力

体力や筋力はエルフにしてはそこまでないものの、素で人間の数十倍の身体能力はある。

しかし、元々備わっている魔力が変異で更に高くなっている。
魔法は風、回復、毒、妨害系魔法がメイン。

煙のせいで激しく動くと咳込んでしまう。
あまり動けない代わりに、煙や幻影、妨害系魔法を巧みに使って撹乱する。

回避能力が非常に高く、風魔法の応用で自力で避けることが多い。
また、能力によって殆どの攻撃を逸らすのだが、使う度に軽い頭痛がしてしまう。

彼専用の風魔法は、眠りの花をモチーフにしている。
魔法を使う度に花弁が舞い散る。

彼の花は白いポピーの他にも、チューベローズ(月下香)に似た形のものもある。

花弁のような刃を生成して飛ばすだけではなく、
クナイのように持って直接攻撃する事も出来る。
素早さを活かして、迅速に仕留める。

この花弁そのものが厄介で、消える際にポンと小規模の爆発を起こし、白いガスになる。

舞い散る花弁のせいで視界不良になりやすく、そこそこ強い香りもあるために嗅覚の妨害にもつながる。
ガスや花の香りにはちょっと睡魔に誘う効果もある。

変身

元々の風の精霊の力も相まって、若干鳥っぽい外見。
仮面は飾りで首がない。

まず出現するだけで濃い煙を世界に拡散してしまう。
その中を自由自在に移動することは出来る。

本人は快楽物質がドバドバ注入されてる状態で、ハイになっているために知性的な行動が取れず、見境なく暴れてしまう。

翼は白い花のような質感があり、羽ばたく度に煙を散布する。
耐性がない者が煙を吸うと一気に精神が狂い、理性を失ってしまう。
催眠状態にして、好き勝手に操ることもする。
ちなみに耐性があっても幻覚を見てしまう。

攻撃方法としては直接攻撃の他にも、風を起こす。起爆性のある花弁を飛ばすなど色々。
周辺の植物を操る事もある。

黒ずんだ緑の波動を発することもある。
波動に触れた者は幻覚や戦意喪失などと一時的に精神汚染され、耐性がないと無気力化する。

精神エネルギーや夢を搾取して、魔力に変換することで、より強力な風や魔法を発することもする。

因みに、白い花の香りは甘く濃厚で、優雅な香りがする。
疲れてる時に嗅ぐと安らかな気持ちになって、睡魔に誘う効果もある。


さらなる詳細


バイオテロの主犯

とある工業大学にて、ルーベンが巻き込まれたバイオテロの犯人である。

校内中を煙で満たした後に、穢れの毒ガスを発生させ、ガスが効かなかった者をシャドウを使役して拉致。
その後は薬物を用いた強化施術を強いていたという内容である。

この事件には奉仕の義務である「平和をかき乱し、混乱を巻き起こすこと。」と同時に、生き残った奴を上手く利用してやろうと言う理由もあった。

無茶苦茶な施術も、ふるいにかけるためでもあったが、
ルーベンが全て受け持つという予想外の事態が発生。
そして彼は精神崩壊、重度の薬物中毒に加え、体と魂を繋ぎ止める鎖が壊れて、いつ死んでもおかしくない状態に陥った。

彼に対して何か思うところがあったのか、体に生命エネルギーの結晶(ルーベン曰く仄かに光る白い花弁)を心臓に埋め込むことで延命したという。

助けた理由としては、本人曰く「星眼の持ち主を殺すのはもったいないし、どことなく親近感があったから。」とのこと。

その後もルーベンを気に入っていて、陰ながら手助けしていたりしている。
結晶には特殊な力が他にもあるらしく、彼の心や状態がしっかり読み取れる上に、テレパシーでの対話が可能。

一応彼の保護者であるジョーとは敵ではなく「後見人の1人」として話をつけている。

ルーベンからも「ちょっとアレなだけで根は良い奴」だと認識されている。


妹との関係

キャンディバフの製造を営むクラスター家の生まれであり、2人兄妹の兄。
今でも研究の傍ら、妹に代わって時々製造に携わっている。
不揃い品の飴玉をよく貰ってる。

妹であるアギに懐かれており、時に罵り合うが仲は良い。
実に数十年も行方を眩ませていたので、かなり心配されていた。
兄妹関係の変化はそれほど無く、今でも交流している。

ちなみに風エルフは自然のありのままに生きる「無為自然」の思想が多く、クラスター家のような俗世的な一族は割と珍しい。

「昔の俺」

よくルーベンの事を「昔の俺と似ている」という。

最初からこういうだらけきった性格ではなく、名前の通りに太陽のように明るく元気で非常に生き生きとした性格だったのが、100年ほど前の幻魔大戦の影響で廃人化し、回復してからは性格がガラリと暗く変わってしまったらしい。

生活に支障をきたすレベルの精神障害を負い、何もしてないと動悸や呼吸困難、発汗、手足の震えが出る。

対処法としてはセロドミンなどの睡眠促進剤や精神安定剤などを服用すること。

何故か喫煙でも症状を抑制できるが、こちらは本当に一時的。
3日ほどで1カートン使い切ってしまうので、もっと入ってる缶入りを沢山ストックしてる。

今は調剤資格を有しているミークから精神安定剤を処方されている。

処方薬よりもセロドミンの方が効果が強く、長続きするが現在は規制があるために入手が難しく、月に1回はループスから仕入れているとの事。

因みに危険薬物(モルヒネ等)を摂取する方が長く効くと本人は推測しているが、それは全く手をつけてはいない。

代わりに今は不思議な煙管で代替している。
煙管で吸えば長くて1ヶ月は持つが、代わりに多くの人々を害するのが悩み。


シトリンのシンボルをあしらったロケットペンダントをお守りのように身につけている。
アギからの誕生日プレゼントで、兄妹が仲良く写っている写真が入っている。
元々体が弱い事を考慮して、薬入れも付属しており、現在は精神安定剤、抑制剤を常備している。


*補足
モルダバイトは最高クラスの癒しの力と生命力、そして絆を護る力を持つ。
人によって相性があり、相性が良い者は覚りを開くという。
因みに彼のピアスはあくまでお守りで、右耳に着けている事に特に意味は無いらしい。