ルーベン・ピュロボルス(うちの子)


profile

固有能力:アプレード
(制作武器の精度を一時的に強化する)
星恵能力:ラティオン
(周囲1km範囲内にいる味方に加護を与える)

​チームIFの技術者である男性。普通の人間。

ナタリオの弟で3兄弟の次男。20代後期。
生まれはエリアAだが、育ちはエリアB。
珍しく褐色肌。
本来なら灰色の眼だが、生まれつきで「星眼」という非常に珍しい黄金色に光る目をしている。

工業大卒で、分野は機械工学。
軍事工学もかじった程度にはやってた。

エルバートは近所のお兄ちゃんみたいな関係性。
困った時にはいつも頼っていた。
10年来の付き合いで憧れの存在。

一人称は「オレ」
フランクで元気いっぱいに振る舞うムードメーカー。
しかし本心は臆病であまり前線に立てない。

戦闘や作業等ではミリタリージャケット風の上着を着ており、中のシャツ類もきちんとサイズは合わせている。

一方、プライベートではラフな服装を好み、やや緩めのパーカー類を着込んだりする。
Tシャツ系も一回り大きいものを着ている。
季節を問わず、中の服は半袖。

内面を隠して、思い通りに自己と他者を欺く「装い」と変装が得意。潜入捜査ではその才能が光る。
変装だけでもクオリティが非常に高く、自然すぎて分からないレベル。

趣味は道具や施設の手入れ、あとネットサーフィン。
因みに欲求不満は道具の手入れで発散してるらしく、
施設や備品が物凄く綺麗になっている。

好物はマスタードたっぷりのホットドッグ。
食いしん坊で、暇さえあればファストフードをつまんでいる事がしばしばある。

作る料理はホットプレートを使う屋台料理が多く、やや味付けが濃い。
少し酒に弱い。

諸事情から普段は五感が少し鈍いが、極端に過敏な時がたまにある。
異様なまでに生命力が強く、ほとんど老ける様子もない、後天的な不老不死の疑惑もある。

天使や薬物に対してPTSDを抱えていて、そこを突かれると発狂しやすい。
予防接種の時は暴れないように毎回チームの誰かが同伴してる。

メンバーとしてのスキル

義勇軍に所属せず自力でチームIFに入隊した猛者。
なお試験の成績は、射撃や機体操作以外は結構ギリギリ。
しかし無所属で入れる事自体が異例である。
彼に課せられた特別試験は「敵組織の情報収集」といったものだった。

技術者としてのスペックは非常に高め。
ドライバー型の特殊な万能工具で武器や道具の作成や修理をしている。
作業自体がかなり早く、その上正確に済ませる。

元々ものづくりや道具が好きな性分から、自室には制作物がいつも山のようにあり、待機中には備品をメンテナンスしている。

鋭い観察眼もあって吸収も早いため、気になったらすぐ作ろうとする。
材料等の都合で制作困難な物ですら、ほとんど模倣してしまう。
実際それでチームに貢献してるアイテムは多い。

非常に複雑なエルバートの体を正確に把握していて、
材料さえ揃えば数十日かけて1人でも作れるらしい。

通信士であるペレーがいるのであまりやらないだけだが、クラッキングもお手の物。

星恵能力

ラティオンはパッシブ能力。

内容としては「周囲1km範囲内にいる味方に加護を与える」というもの。

  • 汚染変異による身体の負担を最低5割以上軽減

  • 武器の消耗、体力、精神抵抗力の消耗を半減

  • 汚染耐性2割強化

  • 種族、固有、苦悶等の異能のデメリットを7割以上軽減。

以上の内容が全部含まれており、世の理を根底から覆せるレベルのバッファーともなりうる。

本人が味方だと認識している者にだけ効果がある様子。
絆が深いほど効果は高くなる。
魂がリンクしているクアンドーだけは、どれだけ離れていても加護が適用されている。(ただし効果は半減してる)

こういう能力は大抵本人は無効になりがちだが、これは本人にも効果はある様子。

一応能力の内容自体は幼い頃から自覚はしている。
しかしあまりにも身近すぎてその価値を微妙に理解していない。

探求の鏡

常に装着しているHMD(ヘッドマウントディスプレイ)はリアによる特注品。

見えない物を完全に認識することができる上に、調査・分析機能や、カメラ付きの通信機能、更には頭全体をガードする防護の力もある。

ディスプレイにはセーレの鏡の欠片を使っている。
元々移動と探求の悪魔のものなだけあって、『探求』の力が強く、
所持者が望む知識を一瞬でかき集める事が出来る。

その材質故なのか、通訳能力は「万の声」という超越した言語に勝手に差し替えられている。
本人が何語で喋っていても、自分や相手にとってごく自然な母国語に聞こえるようになる。

戦闘能力

魔導士だが、機械系を扱う戦闘術の方が得意。
どの兵器も扱える。

基本的に武器は魔導拳銃「シュピーゲル」
ルーベンの自作拳銃。
今どき珍しく火薬と実弾を用いる旧式

装着した銃弾に爆発能力が付与され、着弾すると爆発する様になる。
銃弾のカスタムで爆発に属性をつけることも可能。
装甲の破壊や攻略に役立つ。
その威力は高く、物によってはそれで一撃死させる。
魔法が使えない環境下でも安定して使えるのが強み。

エレスチャルクォーツをあしらっており、シャドウが苦手とする浄化属性も付与される。
リアのレイヴンには劣るが、弾数無限にしてある。

爆発魔導士の花火師

魔導士としてはB級。
爆発魔法以外の攻撃系は中級の炎と無属性魔法。
回復や支援系も得意。

元々爆発魔導士の家系なので素質はあるが、専門的に学んでいない。

「爆弾系」
ルーベンが1番得意なジャンル。

爆弾を生成したり、指定したものを爆弾化させる。(触る必要は無い)
分裂弾を放つ物や紐で結ばれた物など、個性的なオリジナルの爆弾を生成できる。
ちゃんと知識があればどんな爆弾も再現でき、ついでに現代的にアレンジできたりもする。

「放出系」
兄のナタリオが1番得意なジャンル。
基本中の基本で、周辺の大まかな座標を爆破する。
汎用性に優れ、威力調整や属性付与が可能。

しかし、ルーベンのは何故か必ず花火のように華美になりがち
だから花火師とも呼ばれる。
主に陽動に使ってる。

また、「ラテール・ゼロ」という非常に強力な自爆技も有している。

「接触系」
弟のイサークが1番得意なジャンル。
接触した箇所を任意でマーキングし、好きなタイミングで爆破できる。
地形に限らず、固体の物質なら何でも対応できる。
解除したり、一斉爆破も可能。

放出系よりも無駄な被害を抑えられるため、市街戦に向いているらしい。

アイテムエンハンサー

自作の武器に固有能力を使うと、ほぼ10倍近くに強化される。
非常に強力だが、時間及び回数制限があり、効果が切れた際に過負荷で壊れやすくなる。
なので、能力を使うのは基本的に使い捨ての武器のみ。
一応回収して作り直してはいる。
使い捨てだとしても作りはしっかりしており、長持ちする素材を使っている。

欺く先は敵か己

ルーベン自身の装う技術はかなり高く、偽人格を作り出すレベル。
全くの別人のように振舞うだけでなく、瞬時に切り替えることができるため、相手を良くも悪くも欺くことが容易く出来る。

だが多すぎて本当の自分を見失い、現実と妄想の判断がつかなくなることもある。

現実を確かめる為に自傷行為をしがち。(夢の中で頬つねりするような感覚)
普段は手袋で隠しているが、リストカットの痕がかなり多い。

酷い時は自我が崩壊して昏蒙状態になる。
そうなると治療する必要があり、作戦に参加できなくなる。

チームIFに就いてからは、人格を無理やり抑え込む精神制御剤という薬をリアから処方してもらってる。

旧式武器マニア

約100年前までは化学物質や火薬と実弾を用いる武器が主に使われていた。
こういった武器を一般的に旧式武器と言う。

その構造上危険なので、作ったり修理するには「旧式武器製造事業者」の資格が必要。

ルーベンは旧式武器が大好きで、自主的に特級資格を取るレベル。
それ故に現代技術も兼ね揃えたハイブリッド武器や、個性的な爆弾も自力で作れる。

一応他に資格を取得しているのは
リア、エルバート、ジェンナー、ハーネス、ベルフ等。

熾烈なトラウマ

天使関係

幼い頃、家族が天使によって襲撃を受けて、兄弟を除き全滅。
その際に末弟のイサークが行方不明。(生存はしている)
この事があって、天使が本人にとっての最大のトラウマになっている。

ジョーが辛うじて兄弟を保護し、自立するまで面倒を見てくれたこともあってか、
ジョーと彼の関係者にだけは拒否反応を示さない。
彼の性格もあって、明るく人当たりの良い性格に育った。

薬物関係

大学生の時にティモリア関係のバイオテロが発生。
校内で毒ガステロに巻き込まれ、当時の主犯であるクアンドーに拉致された。

(本当は人選の為だが)薬物による実験が行われる際に
「薬物実験はオレが全て引き受けるから、他のみんなに手を出さないでくれ」と言い、宣言通りに実験を全て受け、瀕死だが生き残った。

救助された時には精神崩壊。
こちらではエルバートが保護し、リアの懸命な治療で、1年以上かけて完治した。

その後は後遺症に苦しみながらも大学を卒業。
薬物恐怖症(PTSD)を抱えている。
以上のトラウマにより、自分と他者を欺く「装う」技術を編み出したらしい。

因みに後遺症は「重度の感覚過敏」で、五感が過剰反応してしまう。
何をするにも刺激が強く、日常生活に支障をきたすレベル。
間違っても感度3000倍にはなっていない。

リアから定期的に薬を処方してもらい、感覚を通常の0.7倍まで抑えている。
精神制御剤も処方薬の1つ。
あらゆる薬や注射などに対して異常な拒否反応を示すが、処方された薬だけは平気。

薬物実験のせいで体と魂を繋ぐ鎖が壊れ、本当ならいつ死んでもおかしくない状態になっている。
繋ぎとして生命エネルギーの結晶である白い花弁が体内に埋め込まれている。
異様な生命力は花弁の恩恵で、これを取ってしまうと即死しかねない。

また、花弁を通してクアンドーと精神的に繋がっている。
互いに心身の状態を把握出来、独自のテレパシーで会話も可能。