アルテイト(うちの子)

Profile

固有能力:「エニーウェア・ハッカー」
(目の前に操作盤を投影し、どこでも好き勝手にハッキング出来る)

苦悶能力:「影の器」
(周囲の穢れを吸収して変身する様になる)

敵性勢力にあたる仮面の集団「ティモリア」のチーフである男性。
元普通の人間で上半身だけが残り、幽霊化している。
常に体から黒いオーラが溢れ出ている。

シャドウとしては万物に取り憑いて情報を取ったり、自在に操る能力を持っている。
乗り移ると強くなる反面、本体はかなり弱い。

ハーフ&ハーフなデザインの仮面で、あまり損傷がない。
体の色彩が希薄で黒ずんでいる。目は黒白目。髪色は元々銀髪でパリッとしたオールバック。
服装は基本的に白衣。
普段着は伝統的なスーツをきっちり着こなす。
所謂ブリトラ系を好む。

一人称は「わし」で、硬い口調。
一応20代ほどで若いのに年寄り扱いされがち。

主を盲信してはいるが、基本的には常識的な人物。
時々全くの別人のように変貌する。
ツッコミ気質で何かとボケに付き合ってくれる。

好物はローストポーク。
香辛料としてオレガノを使ったものが特に好きらしい。
もちもち系、ふわふわ系が好みと、意外と可愛らしい嗜好。

そこまで甘くなく、野菜やソーセージを入れた所謂「お食事系マフィン」をよく作って食べている。
栄養バランスが良くて、美味しいと好評だとか。


悪意を拡散させる怨霊

シャドウとしては憑依系。
罰としては「傲慢」担当。

主な能力としては、万物に取り憑いて情報を取ったり、自在に操ること。
憑依すると宿主を一時的にパワーアップさせる。

情報媒体に乗り移ることで、電波を通して受信した者、受信されたデータを見た者を狂わせ、洗脳させる事も出来る。

なお、元々ある能力を併用するとどの媒体にも簡単に忍び込めるため、
彼のクラッキングの影響力は馬鹿にできない。
ただし、技術面では専門的に学んでいるペレーやルーベンの方が勝るらしい。

侵入したデータには妙なニヤニヤ顔のシンボルがあり、
フィルターや耐性がないと見るだけで影響される。
影響された者は、あからさまに狂っているのが分かる。
過去に数回、メディア媒体に乗り移って大規模なテロを起こしたこともある。

元々憑依系は穢れそのものをコントロールする性質から、シャドウを統率する力を有している。

なお、本人はシャドウを熟知しているが、時折力が制御できなくて暴走しがち。

影に憑かれた仮面

本名は「キース・アーチボルド(Keith=Archibald)」
ネームプレートにも書いてあるのに、なぜか本名で呼ばれるのを嫌がる。

本人の性格は醜く歪曲され、シャドウを認知出来ない普通の者を忌避している。
また、やや傲慢で自分は特別だと錯覚している様子。

でも根は真面目で義理人情に厚い。
本気で助けて貰った時には、敵であろうと必ず恩は返す。

シャドウ研究の第一人者で、リアが尊敬している人物でもある。
シャドウには異様な程に心酔しており、シャドウ化や半シャドウ化を「進化の一つ」と非常に好意的に捉えている。

眠れない身体なのに、なぜか規則正しく睡眠を摂ることにこだわる。
大体0時に寝て、8時に起きる。

行動理念は『世界を半シャドウで埋め尽くす』と、かなり自分勝手。


戦闘能力

取り憑けば強いが、本体は少し弱いという憑依系ではよくあるパターン。
霊体に近い状態なので、物理攻撃はあまり効かない。

いわゆる召喚士的な戦闘術を用いる。
自分の意思で自分の心のシャドウを呼び出して、戦わせる。

あとは妙な拳銃「投影器」で自分を撃ち、多種多様なシャドウを一体出して使役する。

彼が出すシャドウは過去に乗っ取った人の心の影を模していて性能も似ている。
なので乗っ取った者によっては非常に厄介な力を持つことも。

他者に発射して投影することも出来、放出したシャドウの主導権はアルテイトにある。
たまに本人に奪い取られる事もある。

この放出には以下の特徴がある↓

  • 心の準備が整ってない内に放出されると、撃たれた本人はパニックに陥る。

  • 体から出ても抜け殻のようにはならないが、ダメージが本人にも少し響く。

  • 時間経過による自然消滅なら無害。
    しかし、倒して消滅させると本人には相応の苦痛がくる。

変身

仮面が本体のエネルギーを半分使って心の影を乗っ取っている。
他とは違って仮面をつけた本人のシャドウ
普通なら本人と同じくらいの身長で、ここまで大きくはないらしい。

仮面が支配している状態で、本体には上手く制御できなくなっている。
とはいえ、元のシャドウの意思は残されていて、
本人も性質を熟知しているが故に、意思疎通や連携は取れている。
元々の性質から、本人の力を強化支援するようになる。

カップから分霊を作り出し、それを利用することで
一度に複数人に憑依することが出来る。
カップの中にある分霊は液体状なので、直接垂らしたり、飲ませるのも可能。

分霊による直接憑依は、目視では判断できないように擬態していて、いつ牙を剥くか分からなくなっている。

あとメディアや媒体を操るどころか、
分霊を万物に仕込むことで、見た者、近づいた者、触った者に精神攻撃を仕掛けるようになる。
耐性が意味を成さなくなって、見たら必ず狂わせ、洗脳させる。
幻影を映し出して、同様の効果を与える事も出来る。

一度でも彼の影響下にあったものは、彼が変身してすぐに必ず発狂し、必ず洗脳されるようになる。
変身している間は効果がずっと続く。

なお、どちらにせよ本体が弱いのは変わらない。


更なる詳細


特別なシャドウ


キースのシャドウは完全自律サポート型で、通称「メフィストフェレス
トップハットに燕尾服といった道化のような紳士の外見。
赤い1つ目のニヤニヤ顔。
外見が本物のメフィストと似ているらしい。
(因みにヤギの目、曲がったツノ、コウモリの翼、ステッキ等の違いがある。)

非常に賢く、忠義を尽くす善性。
常に持っているカップには多種多様な液体を出すことが出来、回復や属性攻撃、サポートが色々できる。
時々現れては執事のように主の世話をし、支えている。

なぜか突然暴走する時があり、訳もわからず暴れて主を殺しそうになることもしばしば。
暴走だけでも主の体に悪影響を及ぼす。


影と切り離せない人生

本来の彼は真面目で優しく、思慮深く、何にでも興味を持っている割と普通な男性。

しかしシャドウを研究する以前から人生は狂っていて、
アールス教の信者というろくでもない家庭の下で生まれ育った。
その影響か、生まれつきで身に宿すシャドウが上記のように非常に特殊なものになった。

家族は「神の恵み」だとはいっていたが、
シャドウの声が聞こえたり、体から出て勝手に行動したりする他、
本人の人格に異常をきたしたり、時折体を苦しめることがあった。
そのため、他者からは悪魔憑きと虐げられていた。

そんな中でまともに人として接してくれるエヴェン達には、心から深く感謝し、信頼している。

エヴェン、マルセロ、シンシアの3人は、大学時代からの研究サークル仲間で数少ない友達。

学生時代に興味本位でシャドウを研究していくうちに、シャドウの魅力に取り憑かれ、
次第に心身が汚染され、性格が醜く歪んで体が全く眠れなくなっていった。

不眠になってから5年後に本格的な治療を受けたが、その時にはもう瀕死。

汚染で脚が溶けて車椅子生活になり、ギョロ目に隈が出来ていた。
更には不眠によって理性を失い、持ち前の思慮深さも欠如。
シャドウに病的に依存して、人を思いやる気持ちを喪失、自己中心的になってしまった。

そして最終的には忌み嫌っていた家族よりも深く堕ちてしまった。


心の銃「投影器」

「投影器」はエヴェンと共同で作ったもので、弾も実弾ではなく、精神エネルギー由来。
シャドウを一時的に放出させる為の道具だが、操る力は偶然の産物だった。

当初は「心と向き合うための道具」として、魔法道具を作っていた。
試行錯誤している内に「撃ち抜く物」の形をしている方が発現しやすいことに気づき、
クロスボウ型も考えたが、「携帯のしやすさ」を考慮して拳銃型を採用。
現在は力を注ぐことで戦闘面でも実用できるようにしてある。

因みに、ルーベンが真似しようと、リアと協力して作っては見たものの…オリジナルは特殊なA級シャドウの素材を使っているために、完璧な模倣は難しいらしい。
現時点での試作品だと、
自我が確立している、強い精神力の持ち主でないと実戦投入に使えないらしい。
「魂から掻き出すため、自我が崩壊する危険性がある。」とのこと。