ウェスペル(うちの子)
Profile
固有能力:「ラ・シャンブル」
(2畳分(3.24㎡)のミニ亜空間を持ち、その出入り口を生成できる。自分は入れない。)
種族能力:「歪み子」
(負の感情が高まると獣化する。任意で変貌する事も可能)
苦悶能力:「影の器」
(周囲の穢れを吸収して変身する様になる)
敵性勢力にあたる仮面の集団「ティモリア」のチーフである女性。
トラバサミのような大きい口の仮面をつけている。
素顔は可愛らしい。
体の色彩が希薄で黒ずんでいる。目は黒白目。髪色は黒。
前髪は不揃いのバツ切り。結髪で細いリボンをつけている。
服装は基本的に白衣。
肌の露出を極力控えており、夏場でも関係なく長袖。
コンサバ系やアメカジ系などを好む。
好物は苺やビターチョコレート。
100gあたり250mgもカフェインが入っている「エナチョコ」をよくかじる。
アルテイトが作るマフィンも好きで、特にクマのような飾りつけの物を好む。
IFやノーンの女性陣とは時々カフェで話し合うくらいには社交的。
性格は豪胆でサバサバとしたおてんばお嬢さん。
知的好奇心が非常に強く、気になったらすぐ行動に出る。
妙に人を見下しており、度々嫌がらせをしたり絶望する様を見て嘲笑うなど「シャーデンフロイデ」を体現したような悪辣な面も。
なお、仮面の人格はなく、主に従属するような洗脳も受けていない。
そして捕食本能に振り回されがち。
でも心根は常識的で比較的優しく、嫌々ながらも主に従事している。
ちなみに非処女。
知に飢える餓鬼
特殊な半シャドウで、非常にシンプルな捕食系。
罰としては「暴食」担当。
常に空腹であり、捕食系の本能として貪欲に何でも喰らい尽くそうとする。
また、捕食で生命エネルギーを取り込むことで、どんな傷もあっという間に回復してしまう。
ウェスペルは顔どころか両手も変異しており、素手のコアが触れると凄まじいスピードで生命エネルギーを吸収し、あっという間に干からびてしまう。
地面にうっかり素手で触ったりすると周囲10m以内の大地の生命エネルギーが枯渇し、周辺の植物や生物などが一気に枯れて死んでしまうこともある。
そんな余計な事態を起こさないように、専用の手袋をしている。
仮面は開閉式で、仮面の口が開いてる最中は頭そのものが変形する。
口の中は真っ黒で異空間になっている。
鋭い牙で噛み砕いたり、舌を伸ばして絡めとったりと、かなり原始的な捕食をする。
なお、仮面で食っても、手で吸い込んでも栄養は本人の体に届かないため、栄養補給は仮面を外して行うしかない。
しかし基本的に仮面と一体化しているため、うまく外せない。
外している間はカチューシャ型にして頭に装着している。
エネルギーに限らず、経験や知識を取り込むことが出来、特殊能力を奪って使う事も出来る。
食べた生命体を模倣したシャドウを作ることも出来る。
「食べたもの」の効果は1週間くらい残るようで、短期間に色々食わせるほど厄介になる。
固有能力を使ってある程度の食糧を備蓄している。
強い知識欲は元々だが、変異してから余計に酷くなった。
仮面に抗う者
一人称は「あたし」で本名は「シンシア・コナー」
ポータルのエリアC出身で、豪胆でサバサバしたおてんばお嬢さん。
ダン、アルテイト、ディエースとは同い年で大学の研究サークル仲間。
シンシアの研究分野は「汚染系生態学」
穢れの蓄積に伴う環境や生態の変化を研究する。汚染区域の生態系を現地調査することもある。
環境問題に関してのデータは現在にも生かされている様子。
あらゆる本を片っ端から読み漁る本の虫で、旺盛な知識欲を有している。
給料の大半を本の収集に溶かすレベル。
魔導書も多く有しているからか、魔導士であるエーンスと知り合った。
前述の通り仮面の人格はなく、従属させる為の洗脳は何一つ受けていない。
これは「周囲が狂っている中で1人だけ正常」という嫌がらせでそうなったとの事。
異常な空気に発狂するはずが、ミークだけが味方をしてくれたのでなんとか理性を保っている。
しかし、更なる嫌がらせで「他者の不幸や堕落に悦びを感じ、生きがいを覚える」という人格改変を受け、中々のド畜生に変えられている。
なお、破壊神が人格そのものを根本から改変するケースは非常に稀である。
戦闘能力
一応普通の人間だったので基本的に体力や筋力はそこまでないが、シャドウ化に伴って約十倍に強化されている。
捕食する程戦闘能力が高まり、食べたものによっては戦術が多彩になる。
通常時の武器は警棒型懐中電灯。
「魔石灯」という一般でも売られている対シャドウ用武器で護身用。
彼女のはその試作品であり、出力が倍くらいある。
普通の灯りとしての「ライトモード」の他に、
「フラッシュモード」で広範囲に閃光を放ち、「ショットモード」でエネルギー弾を発射する。
普段使い以外は逆手持ちにしており、殴りやすくしているとのこと。
「歪み子」の変身は部分変化しか出来ないが、非常に鋭い爪を持った毛深い大きい手足になる。
そこそこ身体能力が高くなる上に、鋭い爪での殺傷能力がつき、変身してる間は手の吸収能力は無くなる。
変身時の姿
巨大化した仮面に呑み込まれ、タコのような姿になる。
残ってるリボンがチャームポイント。
存在するだけで大地全体からエネルギーを吸収し、時間をかけすぎると生態系が死滅してしまう。
もちろん本体もタコのように這いずり回っては、無差別に全てを貪る。
捕食で得た能力はシャドウとして触手から生み出す。
彼女が生み出すシャドウは、基本的にヒト型のB級。
弱点はあり、魔光やそれに匹敵するエネルギーを喰うと内側からダメージを受けるようである。
黒い人狼
エリアBの自警団のリーダーであるイルマの実姉。
「歪み子」の穢れも僅かに有していて、体のあちこちに黒い痣がある。
変身は部分変化しか出来ないが、非常に鋭い爪を持った大きい手足から、熊みたいだとよく言われる。
満月の日には目が金色に光り、躁状態になって戦闘能力が高まる。
そして興奮して戦闘狂になってしまうのが悩み。
彼は盈月、わたしは虧月
シンシアとイルマの姉弟は歪み子に関しての考え方が違っている。
イルマは「個性」と受け入れ、シンシアは「ハグレモノ」と拒絶していた。
イルマはその力を善行に使い、世間に受け入れられるように努力した。
彼女は何としてでも歪み子を減らそうと、あらゆる本を読み漁って貪欲に知識を蓄えた。
そこから汚染系生態学を学び始めたのは、環境改善で歪み子の出生率を減らすためである。
彼女が積み上げたデータは世界に大いに貢献したが、本人はそうして知識を蓄えていくうちに、少しずつ力に魅入られていってしまった。
今も尚、イルマは姉が普通の日常に戻れるか、心配で仕方ないようである。
なお、学友であるエヴェン、マルセロ、キースの3人は忌々しい出生を知っても変わらず接してくれる為、心が完全に怪物に堕ちずに済んだらしい。