Cadreメモ:見えざる世界

黒の次元

穢れを認識できる者は、「黒側」という独特な次元に少し取り込まれている。

黒側での世界の見え方は、一般的な見え方と類似しているが少し異なる部分があり、基本的に曇り空のように灰色かかっていて薄暗い。
認識できない人々は人魂などの曖昧な姿で見える。
逆に黒側に取り込まれている人は普段通りに姿が見えている。

シャドウ達が跋扈している、危険極まりない異次元である。

因みに、人によっては黒側が普通だと認識しているため、一般的な方を「白側」と呼んでいるようだ。

認識

壁や地面等がコールタール状の黒い粘液や煤などで汚れているように見え、黒い水たまりが散見される。

黒側の侵食具合は人によって程度が異なっており、
時々ノイズ混じりに薄らと見えたり、フィルターがかかっているかのように2つの面が混じって見えることもあれば、完全に黒側として見えることもある。
どちらの面もはっきり見えるケースは割と珍しい。

ハッキリと認識できている場合、死臭や腐臭などの不快感を催す匂いも感じ取ってしまう。

一応、浄化を含んだ清掃をすれば、ちゃんと清潔になる。

なお、黒側に一度でも触れるとシャドウ達に存在を認識されて襲われやすくなる。

見えざる者への理

「黒側」を認識できない者は白側でも認識できるような事件や大物のケースを除けば
蚊帳の外に締め出されているかのように、事象が全く認識されない。

交戦中は「よく分からない騒ぎが勃発している」程度である。
それどころか交戦を目撃していたとしても、知らず知らずのうちに記憶が異なる事象に改変される。