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「耕しつつ、野菜つくりつつ、徐々に、ゆっくり仲良くなってく」

耕した。

「ほとんど畑を耕さない」と決めたのだけれど、こちらは、それとはまた別の畑。借りて間もない、まだ未熟な畑。なかなか時間をとってあげられないので、現状維持をしつつ、草刈りや耕うんをこなしながら様子を見ている。もう、借りてから2年ほどが経つけれど、なかなかクセがつかめない。むずかしい畑。

今回は前輪。

耕している途中に、タイヤがパンクした。またや。このトラクタで3回目。後輪、後輪と来て、次は前輪。とてもゴムが傷んでいるみたい。畑の深いところにハマり、抜け出すときに、タイヤが外れてチューブが損傷。毎回やな、もういややー!となりつつも、けっこう手慣れている自分もいる。すぐにネットでチューブを手配。中部産業さん、いつもありがとう。

後輪のパンク修理をしたとき。全くうまくいかなかった。とにかく重い。

後輪を自分で修理しようとしたときは、全くうまくいかなかったけれど、前輪は小さいのでなんとか自分でできた。スキルアップ!

耕している途中でのパンクだったので、とても中途半端に終わっていた。

耕うん後もまだ草が残る畑

本来であれば、ハンマーナイフモアで「細かく草を砕く」→「乾かしてから、耕す」の流れがベストで、これはほぼ草が大きくなってしまった後に耕しているので効果もほとんどない。ただ、やらないよりは、良い。畑作業をしていると、この「効果は薄いんだけれど、やらないよりは遥かに良い」という作業がたくさんある。そんなのばっかりなので、とても判断に困る。

ここは、まだほとんど手つかずの状態の畑なので、ちょっと手をかけないと、一瞬で畑が雑草で埋もれる。「草と共存しよう!」みたいなのが、自然農的なアプローチの王道なのだけれど、この規模感だと、共生はほぼ無理。秒で喰われる。「耕しつつ、野菜つくりつつ、徐々に、ゆっくり仲良くなってく」みたいな関係性が精一杯。

草丈が長い状態で耕すと、イネ科であれば、半日あれば、またすぐに根付く。

耕して3日後。茶色部分は枯れているけれど、ほぼ青々している。

草丈や、その後の天気や気温、土の状態、色んな部分で耕す効果って変わるのだけれど、これは本当に力技。わかっていながら「えいや!」でやった作業。優先順位を間違えると、畑って、本当に草と戯れているだけで一生が終わっていく。

作業後に「うん、いい仕事したな!」ってときと、「うーーーーん、、、うーーん…!!!」ってときがある。これは、「うーん、、、!!」。この時期の耕うんは、草も元気だし、天候も安定しないので、なかなか効果的な作業がむずかしい。「いったん、保留で。」的な先延ばし作業。あんまし気持ちのいいものでは、ない。

今朝もまた、雨が降った。昨日耕したところも、きっと、しっかり草が元気になっていることだろう。まったくもって、畑というやつは、いったい何と向き合っているのかがわからない仕事だ。自然界、なかなか「共生」とかはむずかしい。

スギヤマでした。


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