神様の自信作ではなくとも

キレイとかカワイイとかカッコイイとか、美醜の評価基準は個人の価値観や文化圏や時代によって大きく変わるものなんだろうけれど。いつもひとつだけ、素敵な人に出会った時に感じることがある。ああこの人はきっと神様が丁寧につくったんだろうなあ、と。だってどう考えてもわたしを作るのと同じ時間と労力でこんな美しい造形や深い思考を授けることができるはずがない。きっと神様がめちゃくちゃ気合入れて作ったんだろう。そんなことをよく考える。
わたしはアイドルが好きな一介のOLであると同時に、彼らを眺めては眩しく思う神様のちょっと雑な流れ作業でつくられたいびつな人間だ(勿論これは概念の話であり、両親にはきちんと丁寧に育てられた)きっとこれからもぽんこつなままこの人生を進むんだろう。わたしはわたしを辞められない。だから量産品をていねいに磨いて、欠陥はなるだけ修理する。たまに神様の自信作たちを眺めることを楽しみながら。そういう風に2020年もなんとか生きていければ。今年も宜しくお願いします。

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