大魚

ちょっと頑張るのが遅すぎたかもしれない。人生のタイミングみたいなものは当人には計ることができない。12周年を盛大にやろうと思ってて、35歳の年からやる気を出そうと思っていたし、2020年からいろいろと激動の時代になるだろうとは思っていたけど、まさかの疫病大流行。地方に住みつつ東京大阪を行き来すればいいと考えて九州に住み始めたものの、移動が一番難しい時代に突入した。そしてこれはもう相当な覚悟をもって、何もしないべきだと思っていたら、なんとなく済し崩し的に犠牲を伴いながら世間が動き始め、仕方なく自分も部屋の外に出ると、結局待っていたのは労働の日々であった。
ようやく本業の仕事がうまく回り始めたが、体調はあまり芳しくなく、ジジイのような身体感覚に。どでかい夢は見れないながらも目先のお客を笑わせたい。それも以外と欲深かったのか。
とにかく何もかもがつながっていて、因果応報みたいなものというのは普通にあるものだと思える。
それでまぁ自分が残りの人生において何をしたいか。何ができるかを考えたときに、何か人の役になどと考えることはおこがましいし、特にできることもないので一日でも多く舞台に立つ、高座にあがることかと思う。
その一回一回を大事にしながらも、全力かつ(そうは見えないだろうが)、挑戦的な内容にしていこうと思います。
本当に人の生というものはひとそれぞれで、何がいいのか、どんなふうになれば幸せなのかなんてものもそれぞれだと思うので、どんな、またいつ、がクライマックスかもそれぞれなんだと思う。

新作落語を創って発表しています。サポートいただけると嬉しいです。作品に活かすための資料の購入費などにつかわせてもらいます。ありがとうございます。