休日の昼下がり、噴水近く木製のベンチに座りくつろいでおりました。

足元を眺め、彼女は一言、鳩近いなぁ〜

近いよねと一言返す。

私、鳩とかやってない。

私もやってないと一言返す。

噴水の音は心地よく鼓膜を揺らす。
細波を思わせる優しい音色、細かい水の粒はキラキラと光を反射させた。

後からやって来た小学生。
５人組の女の子は、芝生にレジャーシートを広げお菓子パーティーを始めた。
(女子会ってやつですね。)

一人の女の子、ベンチ横に自転車を停めた。

すみません、ここに自転車停めさせてください。

全然かまいませんよ。

邪魔しないので、そのまま楽しんでください。ほんと、邪魔しないので寛いでください。

彼女と顔を見合わせて笑う。

犬の散歩、夫婦、家族、カップル、友達、一人で色んな人が楽しむ空間は文字通り、公の園。

おばあちゃんは犬とお散歩。

全然思うように歩かぬ犬、かと思えば、強く引っ張られていたり。

おばあちゃんは丸い腰をさらに丸め、よたよたゆっくりと歩いた。

綿菓子のようなワンちゃん、案外力強い。

ばぁちゃん子の私、ほっこり見守りました。
どうか、仲良くお元気で。