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2019年遊んだ139本のゲームから選ぶオススメ7本

 2018年に続き、2019年もSteamにリリースされたゲームが増えに増えました。既にすべての名前に目を通すことすら不可能なレベルになりました。2019年よりも母数が減ってしまいましたが、1年かけて探し回った成果を報告します。皆さんの新たなゲームとの出会いのきっかけになれば幸いです。(定型句)
 なお、ここで取り上げているのは発売日に関わらず2019年に遊んだゲームの中からの抜粋です。本当はLeft Aliveを入れたかったのですが、良識との壮絶な葛藤の末リストに入れるのは思いとどまりました…無念です。
 全ゲームの評価一覧はこちら👉Googleスプレッドシート

1.Bloodstained: Ritual of the Night (Steam/PS4)

 2Dアクションゲーム。ゴリゴリのキャッスルヴァニア。悪魔城ドラキュラシリーズのプロデューサとして有名なIGAこと五十嵐孝司さんが独立してつくったゲーム。私のプレイ時間は50時間くらい。3Dで描画されていて綺麗なグラフィック、キビキビ動いて敵をザクザク倒す爽快感、アイテムや図鑑(のようなもの)を収集する楽しさ、ロード時間が殆どないこと。様々な要素が相まってリズムよく、止め時を失う作品に仕上がっていました。
 定価5480円とSteamでは高い印象を持っていたが、遊んでみたら大満足の内容だった。値段で二の足を踏んでいる人は迷わず買うのだ!

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演出がド派手なのに動作が軽快なのでとても爽快

2.DAEMON X MACHINA (Switch) 

 3Dのロボゲー。アーマードコアを少しトゥーンレンダリング風にした感じ。UIや操作感は(全く関係はないが)アーマードコアの新作と言って良い内容で、アーマードコアシリーズを綺麗に進化させたらこうなったという印象を受けた。プレイ時間は30時間くらい。
 簡単な操作でカッコよく自機が動かせる。しっかり尾を引くミサイルの軌道、着弾時・破壊時の爆発の演出がはっきりしていて攻撃している感じが視覚的に感じられるので爽快感もある。これが相まって自分で操作している時間がとにかく楽しかった。ストーリーはオマケ程度だがそれを補ってあまりあるゲームプレイの楽しさのある作品だった。

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ダメージが数値表示されるのも命中感があって良かったのかも

3.A Short Hike (Steam)

 傷心のペンギンClaireが叔母さんに連れられてやってきた島で、"Hawk Peak"という山の登頂を目指して探索するゲーム。日本語には対応していないが、簡単な英語なのでがっつり翻訳しなくても楽しめる。テキストは手動送りなので翻訳しながら進めるのも良いでしょう。グラフィック、曲、登場人物すべてが優しい感じで絵本の様な世界に癒される。プレイ時間は4時間くらい。
 これといって特徴のあるストーリーではないが、島に住む様々な(優しい)人々と交流を経て頂上へ至る体験には、最後までやってよかったと思えるカタルシスがあった。定価820円と安いので、おためしあれ。

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ペンギンだけど飛べます!!(滑空)

4.SEKIRO (Steam/PS4)

 3Dアクション。簡単に言えば日本の戦国時代が舞台のダークソウル。他のソウル系に比べるとかなり身軽に動けるのが特徴。過去作と同様ボスとの骨太な戦闘が楽しめる。防具の概念が殆どなくカードが大分弱くなっていて、回避やパリィを推奨するあたりBloodborneに近いと感じた。プレイ時間は55時間くらい。
 ソウル系のコピー作品はインディーズでも多数リリースされているが、オリジナルを越えられるのはオリジナルだけ。流石フロムソフトウェアという印象が残った。

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クリアまでに772回死にました。

5.レイジングループ (iOS/Android/PS4/Steam他)

 ループ系ノベルゲーム。テキストを読み進め、時々選択肢を選ぶタイプのクラシックな内容。プレイ時間は20時間くらい。
 STEINS;GATEのように"ループ"が物語に組み込まれている。人狼をテーマにしていて、ループする度に配役が変わるといえば伝わるだろうか。繰り返してしまうことにきちんと理由付けがされているし、"配役"にもきちんと背景が作られ配役ならではの挙動をうまく表現しているので、人狼を知らない人でも楽しめる内容ではないかと思った。
 システム的は変わり映えしないが、展開がとても面白かったのでオススメ。同じ人でも「立場が変わればヒトも変わる」を違和感なく感じる事ができる良いストーリーだった。

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任意の地点にいつでも戻れるのでスムーズにループできます

6.十三機兵防衛圏(PS4)

 アトラス×ヴァニラウェアが贈る、珠玉のシミュレーションアドベンチャー。(公式ページから)ヴァニラウェアらしいアートが際立つ。本編はアドベンチャーと戦闘のパートがあるが、スタートメニューが分かれているので別々に進めることができる。プレイ時間は40時間くらい。
 アドベンチャーパートは、なんと主人公が13人もいてそれぞれ個別のストーリーを追うシステムになっている。フルボイスでものすごい会話量なので会話を眺める時間がプレイ時間の殆どを占める。戦闘パートは、簡素な表示のリアルタイムシミュレーション。演出が派手なので思いのほか爽快感があって楽しい。
 本作をどうしてオススメするかというと、物語の風呂敷の広げ方と畳み方が素晴らしかったからだ。13人それぞれの流れで色々な言葉や情報が登場するので、序盤は終始混乱するし状況が理解できない。終盤までは話が進んでいるのかも把握できなかった。しかし、エンディングを迎えるころには最初から抱いていたすべての疑問が解決し、綺麗に収束するのだ。このようなシステムで矛盾や取りこぼし無く表現したゲームを他には見たことが無い。
 プレイングは正直楽しくはなかったが、この作品は最後まで見届けることに価値があると思ったので、ゲーム好きな人には是非体験してほしい。

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キャラも背景もキレイだしめちゃくちゃ動きます

7.Ring Fit Adventure(Switch)

 フィットネスするゲーム。運動不足の現代人へ任天堂から叩きつけられた挑戦状だ。特注の"リングコン"を使って様々な運動をすることができる。ゲーム感覚でできるので、重い腰が上がらない人や3日坊主になりがちな人でも「私にもできるかも?」と思わせる魅力がある。
 実際にプレイしてみたところ、想像を絶するレベルで辛くて驚いた。負荷は調整可能で私が辛いと思ったのは最大負荷の話。負荷を下げれば小さな子供やお年寄りでも可能なレベルにもなるので、運動しようと思っているけどできない人はやってみてはいかがでしょうか。
 ちなみに私は、本作を始めてから2か月で5キロ痩せました。食生活の変化の影響も大きいと思うので効果は保証しませんが!

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きつすぎて笑ってしまいます

まとめ

 タイトルにも書きましたが2019年は139本のゲームを遊びました。2016年は181本、2017年は206本、2018年は169本なので数が大分減りましたね。インディーズゲームが家庭用ゲーム機にリリースされることが多くなったせいもあるのか、全体的に『コンテンツのクオリティは高いけれど内容は無難』な作品が多く、尖った作品が目立たなくなった印象があります。その影響もあってより高いクオリティを提供するメジャーゲームメーカーの強さが際立つ一年でした。
 2019年は個人的に声を大にして紹介したいと思う作品にあまり出会えなかったなあという印象が残っています。名作・良作をなぞったゲームが増えていますが、そういった作品では相当な工夫がされていないと『その作品でしか感じられない楽しさ』が見いだせないのが原因だと思います。「これだったら敢えて買わなくても、オリジナル(リスペクト元)の作品遊んでればいいじゃん」となってしまうんですね。例えばOverdungeonSlay the Spireと比較した結果あまり楽しめませんでした。自分がゲームに求めているのは『無難な面白さではなく、経験してきた過去全ての作品には無い、新しい面白さや体験』なのだと再認識させられました。世間と評価が大きくずれてしまうのも仕方がないですね。
 そんな中、Bloodstained: Ritual of the Nightは、クラシックなシステムにも関わらず楽しめた珍しい作品でした。理由はオススメの項目で説明した通りでこのジャンルを好きな人が良いと思う所をしっかり押さえて磨き上げたからだと思います。同ジャンルでここまで楽しめた後発作品は記憶にありません。凄い作品だし日本発の作品なので、もっと評価されると良いですね。
 期待値は年々下がっていますが、2020年も新しい面白さと体験を求めてゲームを探しまくろうと思います。今後ともよろしくお願いします。

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