MARVEL22作品を完走した感想①

 アイアンマン1、インクレティブル・ハルク、アイアンマン2、マイティ・ソー、キャプテンアメリカ ファーストアベンジャー、アベンジャーズ、アイアンマン3、マイティ・ソー ダークワールド、キャプテンアメリカ ウィンターソルジャー、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー、アベンジャーズ エイジオブウルトロン、アントマン、シビル・ウォー、ドクターストレンジ、スパイダーマン ホームカミング、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー リミックス、マイティ・ソー バトルロイヤル、ブラックパンサー、アベンジャーズ インフィニティウォー、アントマン&ワスプ、キャプテンマーベル、アベンジャーズ エンドゲームの計22作品をこの1ヶ月でまとめて視聴した。

 それはかねてから友人にしつこくオススメを受けていたというのもあるし、いい加減アメコミ文化という巨大すぎるコンテンツから目を背け続けるのもよくないという思いもどこかにあったし、何よりもいずれかのコンテンツを摂取しているという事実がなければ、日々の空虚さに耐えられない自分がいた。

 そんなこんなで完走した22作品の感想をざっくりと、熱が冷めないうちに書き留めておこうと思います。流石に文章量が膨大になってしまうので、小分けにしていきます。今回は特に好きな「アイアンマン1」から。

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「アイアンマン1」

・正直言って、これだけ羅列した22作品の中からBEST3を選出しろと迫られたならば、第1作にしてこの作品がランクインすることだろうと思う。それだけ完成度が高く、純粋な1本の映画作品として本当に面白かった。トニー・スタークという男の原点がここにある。どんな苦境に陥ろうと諦めず、ガラクタにまみれた洞穴の中でアイアンマンを生み出した彼のクリエイティビティは、シリーズ全編を通してトニー・スタークという人物の大きな魅力だった。これは散々言われていることだろうが”不器用アーム”がリアクターを運んでくれるシーンは、MCU全編を通した中でも最高に胸が昂ったのを覚えている。作中でスタークは変態的なまでの技術開発に勤しみ、一見非合理的である氷結対策にまで手を伸ばすわけだが、それが結果として同じくスーツを着用するヴィランとの明暗を分けたところに、スタークこそがあのスーツを着るべきだというメッセージが込められているように感じた。

・またこれは少々蛇足になってしまうのだけれど、スタークが紛争地帯の惨状を目にして心変わりをした中盤以降のシーンで、彼がバーでスコッチを頼むシーンがある。スコッチとはウィスキーの五大産地として名高いスコットランド産のウィスキーのことを指すわけだが、作中でことさらに愛国者としての側面が強調されているスタークが自国のウィスキーであるバーボンではなくスコッチを選んでいるところに少々違和感を覚えた。故にこそ、映画序盤の軍事演習でスタークがジェリコの実演販売をしているシーンに登場していたウィスキーに注目した。もしもこれがバーボンであったならば、スターク自身の心情の変化がウィスキーの嗜好にも表れているということになり、憎い演出だな、と思ったので。結果は惨敗……というか、銘柄が分からなかった。ボトラーズブランド?見たことのないラベルだ。これでも酒には多少は詳しい自負があるので、大抵の主立った銘柄なら特定できると踏んでいたのだが、これがちっとも分からない。調べてみたが全然判明しない。架空の酒ではないと思うんだけれど……有識者、教えてくれ……。

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 やはりアベンジャーズをはじめとしたMARVEL作品というのはトニー・スタークという男の物語であると、エンドゲームを見届けた今現在強く感じている。なのでこれ以降の感想でもスタークへの想いは散々綴ることになるであろうから、本作の感想はこれくらいに留めておこうと思う。

 次回は「インクレティブル・ハルク」だけれども、果たして後継作との整合性が取れていない初期作品に言及する意味はどれほどあるのだろうか……と考えてしまう。しかしまあ、それはそれとして。後期アベンジャーズと著しくキャラクター性の乖離したバナーを改めて見つめ直すのも、また一興かと思うので、適度に楽しめる範囲で感想をまとめたいと思う。

 それじゃあ、おやすみなさい。

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