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なんでもない日に「ありがとうの花」

おさんぽリトミックで「ありがとうの花」という曲を歌っています。

「ありがとうの花が咲くよ」って、素敵な表現ですね。「ありがとう」って言われると、心にお花が咲いたような、温かい気持ちになります。

わたしの長男が小さいころ、とてもよく「ありがとう」って言う子だったんです。

親が子の世話をするのは当たり前で、なんなら上手にできなければ責められるものだと思っていたので、わたしが当たり前のことをしたのに、長男がまっすぐに「ありがとう」と言う姿を、とても素敵だなと思いました。

それで、わたしも当たり前のこと、たとえば「あっ、今ニコって笑った顔を見て、なんか嬉しい気持ちになったよ、ありがとう」とか、「お魚が上手に焼けなくてイライラしてたのに、美味しい美味しいって食べてくれたら、機嫌が直ったよ、ありがとう」とか言ってみました。

そうしたら、子どもたちが「そんな風に言ってくれてありがとう」って返すんです。

それでまた「いえいえ、こちらこそありがとう」って、バカップルのように繰り返すのが定番のネタでした(笑)。

今も、子どもが帰省してたり、わたしが行ったりしたとき、別れ際に「◯◯のおかげですごく良い休日になった。来なかったらずっと仕事して休めなかったから。ありがとう」と言います。

息子もただ親が来たり帰省したりしてるだけなのに、「お世話になりました。ありがとうございました」と言います。

特に何かをしたわけでもないのに、親子で「ありがとう」って言い合うと、「あぁ、いてよかったな」って思うんです。

みなさんも、今日からぜひ、「なんてことないとき」に「ありがとう、顔が見れて嬉しいよ」って言ってみてください。 おうちにありがとうの花が咲きます。

なんでもないときに「ありがとう」と言われた子どもはきっと、「ぼく/わたしがいるだけで、ママパパを幸せにできるんだ、ぼく/わたしってすごいな。いるだけですごいんだな」って思えると思います。

自己肯定感って、こんなかんたんなことで爆上がりします。

けど、少し想像してみてください。

親子関係がうまくいかなくなって、口をきかなくなったり、顔を合わせると小言や喧嘩ばかりになったり、自己肯定感が下がって「自分なんかどうせ」とひねくれた10代の子どもが親を睨みつけているときに、「いてくれてありがとう」って言えると思いますか?

まだ小さくて、「ママ、ママ、抱っこ!」って言ってくれるうちなら、「は?急に何?」なんて言うこともなく、パァッと喜びの笑顔が広がると思います。

ぜひ、今日から言ってください。小さい頃に言われ慣れていれば、一時期、親子関係が壊れても、きっと、「ありがとう」で修復できます。言われたことのある子どもの心には、ありがとうの花がまた咲きます。



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