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コンセプトを考える

最近、youtubeで車をフルレストアする動画をみている。車のことは全然わからないし、あまり興味はないが、動画はおもしろい。すごい田舎の納屋とか、森の中の廃車場からボロボロのアメ車のスポーツカーをもってきて、それをほぼ新車にまでもどすというものだ。
ひとつ2-3時間もする動画を何本かみてわかったことは、車というのはボディとシャーシに分かれているということと、レストアは人件費の問題から新車を買うより圧倒的に高いことと、アメリカにはレストアを趣味にしている人が結構いることだ。昔MTVに視聴者の乗っているボロボロの車を改造するという番組があったが、この動画はそこまでエンターテイメント性は強くなく、解説的な色が強く、ペンキの塗り方や溶接の仕方、サスペンションの設置、エンジンとトランスミッションの接続、エアコンの設置の仕方などを懇切丁寧に説明してくれる。もともとテレビ番組からもってきたもので、構成も内容もしっかりしている。テレビ番組になっているということは結構な数の人がレストアを趣味にしているのだろう。
もってきたボロボロの車は、ボディだけを使い、他の部分は全くの新品をもってくる。私にとってわかりやすいPCで例えると、動かないXVIをジャンクショップで買ってきて、中の基板や電源など全部取り出して捨てて、ケースのサビや歪みや割れているのをきれいになおして、色を塗って、そこに最新のPCをうまい具合に組み込む、といった感じだ。この動画をみているうちに車がどういう感じで作られているかわかってすごくいい勉強になった。トルクコンバータとかすごいね。もっとドロドロの液だとおもったら意外とさらさらしていた。

よし、では早速サーバのコンセプトを考えよう。私はエミュレーションサーバは一応魔改造しまくっているサーバ以外は一通り遊んでみた。P99は一瞬だけ、TAKPはレベル60くらいまで、PEQはPoPをクリアするまで、そしてLazarusでは今あるコンテンツをクリアするまで遊んだ。P99, TAKP, PEQはいずれも対応している時点までの拡張をその当時のライヴになるべく近づける形でつくっている。これはこれでいいが、三丁目の夕日や、昔の中華そばじゃないが、なにげに過去の思い出は美化されているため、昔のものそのままだとなにげに思い出とその実際にギャップがあることが多い。三丁目の夕日で言えば、昔はもっと排気ガスまみれで、ドブ川が流れていて汚かったし、中華そばで言えば、昔のラーメンは出汁もろくに取らず、今のラーメンとはレベルが全然違っていた。エバクエもたとえばその当時をかなり忠実に再現しているP99を最近のゲームに慣れてしまった我々が今遊ぶとそのすさまじいまでのマゾさ加減にやってられなくなる。世界はどうやらだんだんいい方向にはすすんでいるようだ。ただそれが人類にとって幸せかどうかはわからんが。
要は皮はエバークエストでも、中身はモダンなゲームにしなければならない。モダンなゲームとクラシックなゲームの大きな差は、基本的にQoLの差だと思う。ゲームの中身に関しては今も昔も大きく違わない。DOOMとApexも、Diablo2とPoEも基本的には同じだ。ただ遊びやすさは圧倒的にあとにでたほうがいい。QoLの向上は具体的にはたくさん検討すべきことがあるが、遊びやすさの一つであるUIに関しては昔のクライアントを使用しないといけないこのゲームの場合はどうしようもできない。だが、それ以外の部分はどうにかなると思う。
Lazarusはそのへんはうまくできていると思う。クラシックのエバークエストであった、苦痛は極力取り除いている。エバークエストの苦痛は、いろいろあるが、たとえば、ソロフレンドリーでない点、移動が大変である点、クエストをクリアするのに長時間待ち続けなければならない点などだ。そもそもこのゲームは、新規ユーザーは存在せず、昔やっていた人が懐かしくてやる以外のユーザーは存在しない。客層で考えると、20年前みたいにこのゲームのために120%時間を費やすことができない。そういうのは、あと10年後くらい後で引退したあとの話だ。

また文字だけになってしまった。前回もコンセプトに関して書いていて、同じようなことを書いた気がする。全く成長がないな。とりあえず、次回に続く。続くんかい。


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