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【読書感想】書いてはいけない 日本経済墜落の真相



概要

森永卓郎氏によって書かれた本である。ジャニーズ事務所で発生したタレントへの性加害問題、財務省の緊縮財政問題、日本航空123便墜落についての森永氏の所見がつづられている。また、最後には現在の日本経済の状況が悪くなっていった原因に日本航空123便墜落の件の後、アメリカと日本の関係がアメリカ主導になっていったからだと森永氏は記している。

感想

「権力」というものは恐ろしいものであると私は感じた。本書の中で書かれていたようにジャニーズ事務所(性加害事件が公表され、非難の対象となるまで)が芸能界の中で圧倒的な権力を持つため、マスコミや番組制作スタッフまでも誰も何も言えない状態になってしまっていたのだと思った。

財務省の緊縮財政についても、官庁間の上下関係(財務省が他の省庁の予算=公務員の給料を決める)のため、「権力」の強い財務省に対してどこも強く出られず、また、有識者であっても財務省の批判をすると「税務調査」が入ると本書に書いており、「権力」の前になすすべがないということなのだろうと思った。

また、日本航空123便について、アメリカのボーイング社に墜落についての責任を負わせることになり、(本書では自衛隊の戦闘機による攻撃で墜落したが、ボーイング社の責任という形に持って行ったのではとの見解が示されている)アメリカの要求の呑まざるを得なかったので、アメリカの「権力」の前に日本が屈さざるを得なかったのではないかと感じた。その影響を受けて現在の日本が不景気へと進むしかなかったのだとも。

おわりに

「権力」による問題は芸能界や政治の世界の世界のみならず私たちの周らりでも身近にあるのではないかと思う。いじめやパワハラなど、不条理な事は「権力」により起きているのかもしれないと思った。


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