弱者男性も救われる!?アメリカで新党を立ち上げたアンドリュー・ヤンを知っているか?
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米国には非常に多くの政党が存在する。
だが、力を持っているのは共和党と民主党であり、米国は二大政党制となっている。
そんな中で、2022年に新しい政党が誕生した。
それが「Forward Party(フォワード党)」である。
「Forward」は"前進"を意味する単語で、毎日新聞は直訳し「前進党」と呼んでいる。
フォワード党の創設者、アンドリュー・ヤン
フォワード党は、移民二世の起業家であるアンドリュー・ヤン氏が立ち上げた政党である。
ヤン氏は起業家だけではなく、政治活動家としての顔も持っており、2020年の大統領選や2021年のニューヨーク市長選に立候補して有名になった人物だ。
元々は民主党に属する政治家だったが、2021年にフォワード党を立ち上げた。
ヤン氏が立ち上げたフォワード党は、2022年に2つの政治団体(Renew America MovementとServe America Movement)と合併し、新党として現在のフォワード党になった。
男性はどんどん厳しい立場に追いやられている
そんなフォワード党の創設者であるアンドリュー・ヤン氏は、ワシントン・ポストに男性の権利に関する記事を寄稿したことがある。
以下はそれを紹介するGIGAZINEの記事である。
男性の困窮をエビデンス付きで訴えるヤン氏…。
ここまで正面から男性の困窮者…日本でいう"弱者男性"について取り上げる人間がこれまでいただろうか?
日本の大手メディアで取り上げられる"弱者男性論"は、どれもこれも「弱者男性は"有害な男らしさ"に囚われているから苦しんでいるだけ」という自己責任論、もっと言えば二次加害を展開する記事ばかりだ(海外も似たようなものだと思っている)。
時には、弱者男性を単なる"非モテ"に矮小化し、みんなで小馬鹿にするような意見さえある。
連中のやっている事は、性暴力被害に遭った女性に「あなたの服装が原因では?」「ブスなのにセクハラされたのですか?」と直接言い放つのと同じである。
要するに、日本の大手メディアに掲載されているのは、差別主義者による"弱者男性論"ばかりなのである(何なら、一般層もそうした差別主義者ばかりだと思う)。
しかし、ヤン氏の記事は弱者男性を二次加害をしないのだ。
※女性の顔色を伺うような記述はあるが、これは差別主義者から攻撃されない為の工夫であり、男性を追い詰める意図は無いと思われる(どこの国でも、男性の権利を訴えた者は性別問わずフェミニストに攻撃されるのだ)。
ワシントン・ポストに寄稿したコラムだけではない。
ヤン氏は、実際に政治家としてもユニバーサル・ベーシック・インカムの導入を掲げている。
つまり、弱者男性も福祉の対象にしようと考えているのだ。
このような人間は極めて稀有な存在ではないかと思う。
認知という名の福音
アンドリュー・ヤン氏のような、男性にも人権を認める政治活動家が名乗りを上げるのはとても素晴らしいことだ。
どれだけ困窮しても、無視どころか社会の癌として扱われている弱者男性たちからすれば、自分達が苦しんでいる事を認めて貰えるだけでも福音ではないだろうか?
アンドリュー・ヤン氏…そしてフォワード党が、米国の弱者男性に人権を与えてくれるかもしれない。
(アイキャッチ画像:Wikimedia Commons)
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