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#NiiroWS|添削・講評記事

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記事一覧

日本写真史PART.2 戦後 写真集を作る思考法 vol.6

前回の日本写真史では1850年あたりに写真が伝来し、戦前の主な新興写真の勃興までを語った。光画時代の後はご存知のように太平洋戦争に突入していくわけだが、1940年あたりまで写真界隈の動きは結構活発だったのであります。 ■アサヒグラフの登場 日本初のグラフ誌は創刊1923年と歴史が古く、前半で語った雑誌「光画」などに影響を与えたことは想像に難くない。国際化を目指す日本としてはニューヨークを拠点としていた「Daily News」などを参考に、写真新聞という新しいジャンルを開拓

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ZOOM勉強会備忘録 8月6日

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フォトウォークの講評と写真史の記事の補足をやりました。 簡単な記録ですが、参加されていない方など参考に。 講評 Mr.ライカ ヒロトさん ・左下のライト?、結構主張が強いので処理することで中央に目が行く ・連続する街灯の面白さを強調させるようパース調整 例として ゆーいさん ・単純な疑問としてなぜこのアスペクト比なのか。遠景の街を残す感じかな ・右が間延びした余白になっているのでもう少しつめる ・赤外ならではなのは承知だが、この飽和した感じがプリントでどうなるか

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写真の歴史を知ることから 写真集を作る思考法 vol.5

皆さんは写真の歴史をどのくらいご存知だろうか?かくいう私もくまなく網羅しているわけではないが、これから作品を発表する時、過去にどのような作品が存在したのかを知っておくことは重要である。 写真の歴史なんてものはわざわざ調べない限りそう万人に知られるものでもない。それで今回はそのほんの一部ではあるが、紹介しようと思う。 一回で書き切るつもりが、かいつまんで書いても長くなってしまったのでまずは写真誕生から戦前の日本写真史とする。

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写真を見る目を養うなら上手い飯を食え - 写真集を作る思考法 vol.4

「写真集を作る思考法」と題して連載している記事第四弾。写真集は本屋でも図書館でもいくらでも見ることはできるが、それがゼロから作られていく過程はなかなか知ることはできない。おそらく実際に写真集を作った人しか知らないブラックボックスのようなもの。

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トリミングは自分の思想を開示する行為 #翔ルーム添削結果 004

今回も翔ルームワークショップの添削・講評をやっていきましょう!投稿していない方も自分に取り入れられる要素があるかもしれないので是非最後まで読んでみてください。 投稿作品 編集の敷居が低くなったデジタルフォト デジタル時代になって編集できる環境を作るのは銀塩時代よりも簡単になったと思う。誰でも必要なものを揃えればラボと同じ環境で編集することが可能だ。銀塩時代も同じことが言えたが、最低限暗室を作らなくてはならずそのハードルはデジタルよりも高い。なんせ物理的にある程度のスペー

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トイレとアート 写真セレクト術 - 写真集を作る思考法 vol.3

上手い写真というのは何だろう?一言で言い表すのは大変難しい。写真誕生以来多くの写真家や評論家が様々なテキストに起こしてきたが、一応いくつかの見解はあるものの、それが万人にとって共感しえる解かといわれればなんとも言えない。 ただ、「上手い写真家」というのは話は別だと思っている。もちろん上手い写真を撮る人のことでもあるが、別の言い方をすれば「見せ方が上手い」という要素がとても大きなものとなっているのだと思う。 どんな写真家だって撮ったものを時系列順に全て見せるわけではない。写

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自分の写真機材を知ること・ソフトもハードも #翔ルーム添削結果 004

何事もまず己れを知ること。写真は結局のところその人の感性です。上手くなるためには、どうしたら良いのか?今回はそんな点を考えながら添削していきましょう。 ■ 写真上達の秘訣 さて皆さん、自分の機材をどこまで理解していますか?例えばISO感度、最近のカメラであれば設定としては相当な値まで上げられますが自分の作品としての限界値は別なはずです。 自分の場合ミラーレスでよく使うSONYのα7R3はISO102400までいきますが、自分の作品として使う写真ならせいぜい800までが限

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景色をグラフィカルに撮るポイント伝授します #翔ルーム添削結果 003

グラフィカルな写真とは 風景をグラフィカルに切り撮ったり、ミニマルに収めることはここ最近のSNSを見ていてもひとつのブームなのかと思います。ミニマリズム自体は1960年代なかばアメリカから広まった流れで、写真だけでなく建築・生活・哲学など多くの分野に展開されたものです。日本においては草間彌生さんなど有名ですね。 最小限に情報を削ぎ落とし、視覚的に美しいのと同時にそのもの自体の本質に迫る意味合いにおいてとても面白い表現方法ですよね。写真は引き算だと言った木村伊兵衛もある思考

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普段は見れない写真集制作の流れ - 写真集を作る思考法 vol.2

今まで大小あわせ6冊の写真集を作ってきましたが、どのような流れで写真集が作られているのかって実際に作った人じゃないとなかなか知り得ない気がします。ネットで調べればある程度出てくるかもしれないけど、そもそも「フローを把握している=実際に作ったことがある」人になるのでそう多くはないはず。 最近では小ロットから注文でき、ある程度デザインや仕様がテンプレ化されたものもありますが、1から作るとなるとその自由度は無限大。デザイナーさんやブックデザインが違えば工程も色々変わってくるので、

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写真と対峙すること #翔ルーム添削結果 002

ここ最近PENTAX K-3 Mark III Monochromeが発売されるなどし盛り上がっているデジタルモノクロームの世界。モノクロセンサーの何が凄いかってことを超はしょって簡単にいうと、センサーはRGB1つのピクセルに対してその色の輝度情報しか記録できないんですね。それでは困るので隣り合うピクセルから情報を貰って色々計算した後にこんな色かなぁ~と、おおまかに決めているんです。その演算のせいで余計な熱がでてノイズの原因になったり解像感が落ちたりとカラー写真にするのは大変

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作品と記録の差 -翔ルーム添削結果-

段々と明けてきたコロナ禍を過日のように振り返って撮った一枚。昔画面左あたりにフジのクリエイトがあったので写真関係者御用達の場所でした。着眼点は面白いと思います。 添削とレタッチ例を見ていただければ分かると思いますが、ちょっと欲張ってしまい画面内の情報が飽和しているように感じます。この写真だけを見た場合、作者が何を意図した作品として伝わるのか・・・どうでしょう?

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写真集を作る思考法 vol.1

写真作品とはなんだろうと考えた時、その一つに「一貫したテーマ」に添って並べられた写真群のことを指すのだと思います。時にそれはミニチュア写真で空撮された本城直季の「small planet」のように同一の手法によってまとめられるケースもあります。 ただ手法だけでまとめるのは見る側には非常に飽きやすいものがあります。ステートメントや本城氏の前後の作品を見ればなぜその手法を取ったのか、実のところミニチュアという手法に内包された意味がしっかりとあることが分かるのです。

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