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久しぶりに読書した話(※後で消すかもしれない)。

 某百合オタクの勧めで天祢涼あまね りょうさんの『希望が死んだ夜に(文藝春秋)』という小説を読んだ(さすがに無料でいただいたものを無碍にするということが自分には出来なかった)。

希望が死んだ夜に (文春文庫) https://amzn.asia/d/gfat4qL

 最近、日頃の大半をMyGO!!!!!の創作絵をXへ探しに行くか、自分でMyGO!!!!!の二次創作小説か絵を描いているか、音ゲー(ガルパ、ユメステ、D4DJ)をしているかで時間を潰していたため、小説をほとんど読んでいなかった。だが、漫画は読んでいたため、ただの言い訳である。
 もう一つ言い訳を重ねるとするならば、小説は読むことが(特に初めて読む作家さんの本は)難しいと思う。何故なら漫画なら絵柄が見づらいなど無ければある程度はサラサラ読めるが、小説となるとその作家さんの文体やストーリーが自分に馴染むまでに時間がかかる(だが、最初から読みやすい場合も稀にある)と思うからだ。

 希望が死んだ夜にはの話は簡単に言えば首吊り自殺をしたと思われる中学生の少女が何故死んだのかという謎を追う話。自殺なのか? 他殺なのか?
 ページを重ねるにつれてその子を殺そうとしていた女の子の経済状況が明らかになってきて、読むのがつらくなる。その子の話以外でもお金が無くて厳しいという描写がしばらくずっと続く。それでも、どうにか読み切れたのは100ページ前あたりで展開された描写に百合を垣間見ることが出来たからだろうと思う(死んだ女の子とその隣にいた親友の女の子の百合が濃密に描き出される)。
 序盤は刑事の警察としての仕事の説明の描写が多いので普段刑事者を読まない私には少し読みづらかった。
 だが、全てを読み終わった今、どうにかして100ページぐらい、もしくは最後まで読んで欲しい。そう感じることが出来る内容だった。

「そうです。わたしは死ぬのがこわいから、仕方なく生きることにしたのです。」

小説本文 299ページ15行目

 以下は私の個人的な感想だが、一昨日死にたいと思った。いっそのこと何らかの罪を犯して刑務所に入ってしまいたいとさえ思った。

 その死にたいと思った私の気持ちが以下のMyGO!!!!!の二次創作小説、愛音×そよの話に恥ずかしながら反映されている。

[R-18G] このままがいい | こず https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=21465508

 自殺しようとするそよが愛音を止める話だ。でも、現実的には私には愛音のような優しい友人(恋人に近い存在)はいないし、死にたいと言って本気で心配してくれるのは親ぐらい(Xのフォロワーと数少ない友人もそう思うかもしれないが)だ。

 死にたいと思ったのは何故か? 自分の部屋の片付けをしていたから。私はずっと家族に迷惑をかけて生きている。いや、ずっとというか正確には社会人になってからである。
 リビングに自分の趣味の物を置きすぎて生活スペースを占拠し、迷惑をかけ続けていた。
 それを最近になってようやく自分の部屋に全て(あらかじめ本棚に収まっている物などを除いて)押し込むことが出来た。
 押し込むことは出来てもこれらを全て整理し、最終的に綺麗にしなければならないと考えると目眩がした。
 そもそも、何故私がそんなに物を所持することになったのかというと、今まで借金してまで趣味の物を買っていたからである。カードの分割払いと消費者金融から借りてまで買っていた。
 そして、その借金を親に返してもらったのにも関わらず、何ヶ月か後には(喉元過ぎれば熱さを忘れるというように)Wワークを始めてまた荒い金遣いに戻っていた。昨年の12月頃まで親にお金をもらった上で、一時期月にクレジットカードで5万円から最大8万円ほど使っていた。
 クズである。あまりにもクズだ。
 ここまで自分で書いていて惨めになってきた。親不孝者だとビンタされるレベルだし、親に縁を切られる覚悟だった。それでも、親は縁を切らなかった。
 衣食住が保証されているのにこんなにつらい気持ちになること(自業自得)ってあるんだと思った。
 今になってようやく自己破産しないために月4万円以内の支出を目指している。(それでも、ただの週1か2の短時間のアルバイトのお金では結局足りないため、親に借りているような形になっている。)
 いつかは正社員にならなければと思いつつ、何の仕事をしたらいいのか迷子のまま働いている。(働きたいという気持ちはあるが、何の仕事をしたらいいのかわからない。)
 親は自分のことを許してくれたが、一昨日になって部屋の片付けのこともあり、自分で自分のことを許せなくなった。だから、死にたくなったし、犯罪を犯したくなった。
 物を売ろうとは思っても、結局全部は売ることが出来ず、かといって整理整頓も出来ず、そんな自分にイライラした。
 リビングから私の物が無くなって嬉しそうな顔をしている両親を見て、やっぱり私の置いてある物は邪魔だったんだと虚しくなった。

 ここで小説の話に戻るが、死んだ女の子や周りの人も含めて親ガチャに失敗した人間が多く描かれている。主人公の刑事の母親はいい母親だが、その刑事すら幼少期は金銭的に恵まれず、最終的に社会に出た時安定した公務員を目指すことになったと書かれている。
 私は金銭的に恵まれていたのにも関わらず、ろくに勉強もせず(それでも専門学校までは卒業したが)、音ゲーやTwitter・読書・テレビ・映画で視力を削り、新卒で入った会社は精神病(緊張病)で辞めることになり、ろくな資格も持っていず、私は一体今まで何をしてきたのだろうと思った

母に"だけ"苦労をかけて、自分は"努力する余裕"があったのだ。

小説本文 167ページ目6行目

 多分、私は今まで頑張っていなかった。努力する余裕があったのに出来ていなかった。お金があったのにも関わらず全然貯金が出来ていなかった。

 ここまでつらつらと書いてきてAKB48のチームAの好きな曲の歌詞がふと思い浮かんだ。(暇があればサブスクサービスでどうか曲を公式から聴いて欲しい。)

AKB48 チームA『誰かのために -What can I do for someone?-』

https://youtu.be/3O9xb05YWZQ?si=W636HNqmwEFs_px0

「誰かのために人は生きてる 私に何が出来るのでしょう 誰かのために人は生まれて幸せになるんだ」
「世界から全ての争いが消えてひとつになるまで 私は歌おう 愚かな戦争をニュースで観るより 声が届くように 私は歌おう」

作詞:秋元康,作曲:井上ヨシマサ

 小説を読んで子が親に押し潰されてるようなことがあってはならないが、その逆も然りで子が親に迷惑をかけ過ぎるのもダメだと感じた。
 今の私はどう見ても親不孝者だと思ったので親のために何かしよう、自分のためにも何かしようと思った。

MyGO!!!!!『詩超絆』

https://youtu.be/wJ-OebTVyvk?si=aVSiZMzmO7t_XvQr

MyGO!!!!!公式チャンネルより

「うたう 手と手をつなぐうた ほどきたくないんだ ずっと一緒にいよう うたう 僕らになれるうた うたう ここではじめよう もう一度」

作詞:藤原優樹(SUPA LOVE),作曲:横地健太(SUPA LOVE)

 一昨日全部枯れたと思っていた涙が二曲を聴いてまた溢れ始めた。

 ここで始めよう、もう一度。(自戒)

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