マガジンのカバー画像

春夏秋冬

2
僕が振られた四季の話
運営しているクリエイター

記事一覧

受け取らない秋

春夏秋冬というなら春に始まる。 投稿日だとすれば夏なのだが、僕の初恋は秋に始まる。もっと言えば秋に始まり秋に終わるのだが、そんな話をここに書いていこう。 とは言ってもやはり出会いは春。 小学校で仲良くしていた友人とは中学で別れたものの、徒歩1分でたどり着く彼の家へ行くことは容易で、その容易さが心理的にも僕たちを近い存在にしていた。 当時中学生の僕に携帯電話やスマートフォンなどという文明の利器は無かった。しかし憧れていたのだから、iPodという電話のできないスマートフォ

半分本当

彼女と別れてから1年を迎える。 付き合い始めた日など覚えていなくて、それでもなぜか別れた日は覚えているのだから喜びは悲しみで上書きすることができるのだと思う。 マガジンというからには一度で終わらないひとくくりの話がいくつかあるということだと想像できるだろう。 そのとおりで僕はこれから今までに振られてきた恋愛を書こうと思う。 普段妄想ばかりしている僕がノンフィクションなんてナンセンスじゃないかという批判は受け付けない。 僕が書くうえでそれを事実だとか事実ではないだとか