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資金管理~実践編~


今回は実践編について、実際に行っている自分の資金管理について話していきたいと思います。


実践編

前回ケリーの公式を説明しましたが、自分もケリーの公式を基盤にしてリスク管理を行っています。

実際にどのように使うか

私が実際に使用する場合、実際に思っているよりも低く見積もります。
例えば優良な銘柄Aがあり、資金を100万円投下することとします。
・現在の価格は1000円
・2000円になる確率60%
・半額になる確率ほぼ0%
・2割下がる(800円になる)確率40%

上記のように判断した場合
もう少し低く価値を見積もっておきます。
・現在の価格は1000円
・2000円になる確率50%
・半額になる確率ほぼ10%
・2割下がる(800円になる)確率40%
こうすることによりリスクをより軽減できるからです。

ではこの数値で計算してみましょう
エッジ
(1000×0.5)+(-500×0.1)+(-200×0.4)=370円
オッズ
1000円
ケリーの公式
370÷1000=37%

100万円の資金であればこの銘柄に投資できるのは37万円になります。
現在の銘柄Aは1000円なので370株購入することができます。(日本株は100株単位なので実際は300株です)
300株購入したとすると30万円分購入できたことになります。

最悪の場合を考える

ケリーの公式はあくまでも収益率の最大化なので、それ以上リスクをとることはなくてもリスクをまだ抑えるのは全然良いことです。

先ほどの銘柄Aをケリーの公式に基づいて購入すると100万円の資産に対して30万円分購入することになります。
自分は株式投資の場合、成長株を狙っていくのですが、購入した価格より20~30%は下落することがあります。
なので、30万円分を購入すると24万~21万に下がるリスクがあります。
損失でいうと-6万~-9万の損失になります。
100万の資金に対しては6~9%の損失額なので、自分は資金の10%までは考慮しているので、この銘柄に投資することは可能なことになります。

しかし、最悪の場合も想定しておかないといけません。
例えば会社の不祥事のニュースが出た等の悪材料が出ると、ストップ安を連発する可能性もあります。

こちらは3856のAbalanseという会社になりますが、太陽光発電事業を行っている会社なのですが、業績が好調で3年間の売上高平均成長率は100%を超えていました。
しかし、8/18日に発表された本決算では今季の予想は15.8%にとどまっているため
成長が鈍化したとのことで、期待していた投資家たちが、たくさん投げることにより、価格は最高値の14000円付近から3000付近まで下落しました。
これは約80%の下落になります。

このようにまさかの事態に遭遇する可能性もあるので、最悪の事態を想定し、半額になっても可能な金額を投下するようにしています。
100万円であれば20万円を打診買いし、半額で-10万円なので10%のリスクをとったことになります。(今まで半額になったことはありません)
そこから、方向性があっていたら買い増し(リスクも考えながら)していく形になります。

まとめ

2回に分けて資金管理について記載しましたが、この資金管理はとても大切なものになります。
今回紹介した資金管理が自分が今まで試してきたなかで最適であり、現在も愛用しています。
良かったら皆さんも使用してみてください。

基本的なことについてまだまだお話ししたいことがありますが、それに関しては後々お話することにして、次回は待ちに待った決算書について書いていこうと思います。
それではまた次回!

質問や感想があればこちらに送って下さい。


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