若いときは金を使うべきか。年を取って気がついたことを書きたい。

若いときは金を使わなくても楽しめる

DIE WITH ZEROによると、金の価値は若いときのほうが引き出せる。私もそう思う。20代前半で1万円を渡されたら、色々なことが楽しめるだろう。年を取ったら下手したら、1回の食事代で消えることもあるだろう。

こう考えると若いときに使ったほうが効率はいい。だが、若いときは金はなくて楽しめる。周りも金がないのだから、金が無い者同士集まるし、金がないから人が寄ってこないということもない。若いときは純粋に、本人の金以外のスペックによるところが大きい。

金がないならないなりに工夫して楽しめるし、なんなら金がなくてバカなことしたことすら思い出になるだろう。

もちろん、金はあるに越したことはない。なぜなら選択肢が増えるから。より多くの選択ができるので、楽しみも増えるだろう。ただ、その選択肢も最初から視界に入っていないのであれば、選択できなかったという惨めな気持ちにもならない。（まぁ今はSNSでさらされているので難しいが）

年をとると金がないと楽しめない

若いときは金がなくても楽しめたが、年をとるとそうもいかない。若い人には想像つかないと思うが、金があるから楽しめるのではなく、金があって初めて楽しむスタートライン立てる。

つまり金があれば、問答無用に楽しめるという状態にならないのだ。金はあることが前提で、その時の気持ちや、健康状態や、一緒に過ごす人や店などのサービスなどの条件次第で、やっと楽しめるという状態になる。

金がなくても楽しめるという人もいるだろう。どちらかという私もそうだ。ただそれも限界があり、若い人（特に女性）と食事でもいいのでするとなると、金が必要だ。

ある程度、金が使えるようになって気がついたことは、楽しいこととは、「何をするかではなく、誰とするか」ということに気がついた。その誰かの時間を使ってもらうには金が必要ということだ。

金がなくて年をとると

金がない状態で年をとると悲惨だ。毎日が悲壮感ただよい、資本家の奴隷と化す。金・健康はもう上向きにならず、逆転もありえない。

人生は金ではないというのもよく言われるが、少なくとも人間はなにか一歩でも進んでいないと希望を感じない。年をとるとその一歩でも進んでいる状態というのは、あまりなく、特に金がないのであればそういう状態にならないだろう。（もしかしたら、子供の成長がそれに当たるのかもしれないが）

金がない状態で年をとったときと、若いときの機会損失どちらを取るか。私はもう若いときには戻れないのだが、やはり年を取った今、金があったほうが同年代よりは楽しいだろうと思っている。